愛犬に可愛いコスチューム。でも忘れないで!
ハロウィンの犬用コスチュームに、クリスマスのトナカイやサンタの衣装、お正月には干支コスチュームや晴れ着。愛犬に可愛いコスチュームを着せる機会の増える時期ですね。衣装をショッピングしたり手作りしたりするのも楽しいものですし、仮装した愛犬の可愛らしい姿はたまりませんよね。
でも、それが愛犬の負担になっていないか、今一度よーく考えてみてください。注意したほうが良い点をいくつかリストアップしていきますね。
犬は基本的にコスチュームが嫌い
大原則として、ほとんどの犬はコスチュームを身につけることでストレスを感じたり心地悪い思いをします。「そんなことない。うちの犬はおとなしく身につけてくれる。」という場合のほとんどは犬が性格の良い子で大好きな飼い主さんのために我慢をしてくれたり、飼い主さんが喜ぶ様子が嬉しかったりしているんです。
「でもうちの犬は普段から洋服を着て慣れているから。」着心地を重視して作られている普段の洋服と、見た目の面白さ重視のコスチュームでは全然話が違うということは認識しておかなくてはいけません。
犬が嫌がる様子を見せたら諦めるのが愛
犬の仮装パーティーや、衣装をつけての記念撮影は楽しいものですが、もしも犬が嫌がったり疲れた様子を見せたら、すぐに脱がせてあげる心づもりが大切です。
最初はおとなしく衣装を着けさせてくれても、しきりに頭を振ったり体を掻き始めたら犬が不快に感じ始めたサインです。特にパーティーやパレードなど、他の犬も集まる場ではストレスを感じ続けることで犬同士のトラブルにもなりかねません。
着せるならば犬に負担の少ないものを
コスチューム選びのだいじなポイントは犬の動きを妨げないこと。歩きにくかったり、体が拘束されるような感覚を与えるものは犬にとって大きなストレスになります。またほとんどの犬は頭に何かを乗せられることが好きではありません。顔まわりに何かを着ける場合は視界がさえぎられないものを選びましょう。
普段から洋服などを着慣れていない犬ならば、ハロウィンやクリスマスの柄がプリントされたバンダナや小さいマフラーやタイなどが一番です。たいていの犬はカラーを着けているので、首回りに何かを巻かれることにはあまり抵抗がないし、ちょっとしたオシャレは十分にいつもと違う愛らしさを演出してくれます。
どうしても凝ったコスチュームの愛犬をたくさんの人に見てもらいたいなら、可能な限り短時間でササッと撮影してSNSなどにアップしましょう。もちろんモデル料としてのトリーツと、その後のスペシャルお散歩は忘れないであげてくださいね。
まとめ
なんだか説教くさい記事になってしまって恐縮です。「そんなこと言われなくてもわかってるよー。」という方もたくさんいらっしゃいますよね。
けれど巷に溢れている見た目のみ重視の犬用コスチュームや、SNSにアップされている仮装した犬たちが明らかに「不快だよー。イヤだよー。」というサインを出しているのを目にすると、やっぱり多くの人にもう一度考えてみていただきたいと思いました。
犬にイベントのコスチュームを着せる時、絶対に覚えておかなくてはいけないこと。それは「このコスチュームは犬のためではなくて人間のためのものである。」ということです。
イベントのコスチュームは、寒さを防ぐためのコートや、熱いアスファルトから肉球を守る靴とは全く意味が違って、人間の楽しみのためにだけにしているのだと自覚すれば、おのずと犬への負担を第一に考えるようになると思います。
楽しいイベントは犬にとっても人間にとっても楽しいものになって欲しいですものね!
ユーザーのコメント
女性 Hono