Q1.あくびをしている時の心理は?
人間があくびをしている時は「眠い」という心理状態である事が多いですよね。では、犬があくびをしている時は、どのような心理状態なのでしょう。ご存知ですか?
A.ストレスを感じている
犬があくびをしている時というのは、何か不安を抱えていたり、飼い主が構ってくれないなど、ストレスを感じている事を意味しています。人間があくびをしている時とは、まったく違う意味を持っているため、勘違いしやすい行動の1つです。
ストレスの原因には、いろいろありますが、不安な要素があったり、飼い主さんが構ってくれないため、寂しいと感じており、それらが原因となっている事が多いです。
他にもストレスを感じている時の行動として、前足を執拗に舐めたり、グルーミング(毛繕い)を執拗に行うなどが挙げられます。
Q2.相手の口元を舐めている時の気持ちは?
犬を飼っている方ならば、愛犬が自分の口を舐めてこようとするという行動を経験した事はあるのではないでしょうか。人によっては「舐めるのは止めて」とそれを拒否してしまう人もいるかもしれません。では、この行動にはどのような意味が隠されているのでしょう。
A.「好きです」/「何か食べたいな」
この行為には2つの意味があるとご存知でしたか?1つは相手に対する愛情表現です。野性時代の名残として、「あなたのことが大好きです」と相手に伝える時に、相手の口元を舐めていたのです。
しかし、意外とこの愛情表現の意味があるというのは、犬を飼っている人であれば知っている方も多い上、正しい知識として理解していなくても、「きっと愛情表現なんだろう」と感じ取っていたという方も多いでしょう。
しかし、2つ目の「お腹が空きました」「何か食べたいです」という意味は知らなかったという人も多いです。これは子犬が母犬にする行動の1つで、お腹が空いた時にミルクをねだる際、口元を舐めていた時の名残が今でも残っていると考えられています。
どちらにしても、口元を舐めている相手に対して、母犬のような愛情を抱いている事には変わりはありません。
Q3.膝の上に乗っかってくる意味は?
飼い主さんに近付いてきたと思ったら、愛犬が膝の上に乗っかってきたという経験はありませんか?「甘えたいの?」と思う方もいるかもしれませんが、この行動には意外な意味が隠されています。どのような意味かご存知でしたか?
A.「僕の方が上だぞ!」
実はこの行為は自分の方が上である、優位な立場である事を相手にわからせる行為です。犬の世界ではマウンティングに当たる行為となります。
犬は自分より下の立場の相手に対し、上に乗ったり、上の位置から見下ろす事によって、「自分の方が上の立場である」ということを示します。反対に、自分よりも上の立場だと思っている相手の上には絶対に乗りませんし、同じ位置に行く事もありません。
したがって、もしも飼い主さんに対してこの行為をしていたのであれば、愛犬との正しい上下関係を築けていない事を意味しているのです。
上下関係が築けていないと、後々しつけが難しいという状況を作り出してしまったり、飼い主がコントロールしなければいけない状況でしっかり命令を聞いてくれないなど、問題行動に発展する恐れがありますので、早めに対処すべきでしょう。
Q4.お尻をくっつけてくる時の心理は?
飼い主さんが座っていると、隣にやって来て、わざわざ背を向けお尻をくっつけてくるという事はありませんか?一見、あまり意味がないように思えますし、飼い主さんの中には「背中を向けられて少し寂しい」なんて思う方もいるかもしれません。
しかし、このお尻をくっつけてくるという行為には、しっかり意味があります。では、一体どのような意味があるのでしょうか。
A.「あなたの事を信頼しています」
犬は防衛本能が非常に強い動物です。背を向けるという事は、その相手に隙を見せる事と同義となってしまうため、自分を危険にさらす行為となってしまいます。したがって、信頼していない相手に対して背を向けるという事はしないのです。
もしも飼い主さんにお尻をくっつけてきたのであれば、しっかり飼い主さんの事を信用している証ですし、「何かあったら守ってね」と頼っていることも意味しています。
さらにお尻をくっつけながら寝る態勢をとっているのであれば、飼い主さんがいる事で安心して眠れるという事も意味しています。そのため、自分よりも強いリーダーとして認めていることになりますよ!
Q5.お腹を見せるような行動は?
犬は基本的にお腹を見せる事はありませんが、仰向けになりお腹を見せるような行動をとった場合には、どのような意味があるのでしょう。
A.甘えている/「降参です」
飼い主さんに対してお腹を見せるようなポーズをとっている場合には、甘えている事が多いです。多くの場合「撫でて」とお願いしているのです。
しかし、犬にとってお腹は急所に当たる部分でもありますので、信用していない相手には決して見せない部分でもあります。そのため、甘えている事と同時に、飼い主さんを信用している証でもあるのです。
しかし、もしも怒っている時などに突然お腹を見せてきた場合には意味が変わります。先ほどお話ししたように、犬にとってお腹は急所です。そのため、急所を見せる事で「敵意はありませんよ」と相手に示す意味もあります。
もしも飼い主さんが叱っている時にお腹を見せてきたら、「降参です。僕には敵意はありません。だからどうか怒らないでください」という心理状態なのです。
皆さんは正解はいくつでしたか?
いかがでしたでしょうか。皆さんはいくつ正解しましたか?中にはシチュエーションによって意味が変わる行動もありました。ぜひ皆さんの愛犬がどのような行動をとっているのか観察し、それにはどのような意味があるのか調べてみましょう。