芸を覚えることの効果
犬に芸を教えることは、飼い主さんからしたら可愛い愛犬の姿を見る喜びとなりますが犬にとっても脳が刺激されたり、運動不足解消にもつながります。芸を覚えさせるトレーニングをすることは、愛犬の認知症予防や日々のリフレッシュにもとても効果的なのです。
また、何よりも飼い主さんと愛犬の両方が楽しみながら芸を覚えることで、強固な信頼関係を作ることができ、何物にも代えがたい時間になります。
今回はそんな「愛犬と覚えると楽しい3つの芸」をご紹介します。
芸は無理に覚えさせるのではなく、コミュニケーションの一つとして、毎日少しずつ時間を使って練習を繰り返し、愛犬と飼い主さんの両方が楽しんで覚えてもらえたらと思います。
愛犬と覚えると楽しい3つの芸
1.ハイタッチ(ハイファイブ)
アメリカではハイファイブと呼ばれる犬の「ハイタッチ」は、飼い主さんと犬が触れ合うことができ、周りも笑顔にする初級の芸です。まずは「オテ」を覚えてから、徐々に手の位置を高く上げることでハイタッチを覚えさせます。初級の芸なので、ぜひ挑戦してみてください。
2.バーン
「バーン」は飼い主さんが鉄砲を撃つマネをすると、犬が倒れる芸です。まずは「フセ」を覚えてから、体勢を変えていくことで教えていきます。フセができたら、仰向けになるようにおもちゃなどで誘導をしていくことになります。覚えたら鉄砲の形を真似た指を見せるだけで、犬はバーンの合図が来るのではないかとワクワクするようになります。少しステップが多いため、ハイタッチよりかは難易度が上がりますが、繰り返し練習することで覚えることができる芸です。
3.お辞儀
思わずみんなの前で披露したくなるのが「お辞儀」の芸です。合図となる掛け声は「あいさつ」「こんにちは」など、愛犬が聞き取りやすく短いワードであれば何でも構いません。飼い主さんの好みで選んでみましょう。お辞儀は犬に前足をたたませる(曲げる)ことになり、自然ととるポーズではないため、難易度は上がります。ご褒美を上手に使って根気強くチャレンジしてみましょう。
芸を教える時のコツ
犬が集中できる時間は”15分”
犬が集中できる時間は「15分」ほどだといわれています。そのため時間を確保してしっかりと教えようと思っても、犬は集中力が切れてしまいます。練習時間は15分以内にとどめて、だらだらと教えないように飼い主さんも集中しましょう。
ご褒美は「おやつ」ではなく「褒め言葉」
芸を教える際に、ご褒美がおやつだけになってしまいがちです。しかし、芸をする時におやつが常にあるわけではないため、犬にとってのご褒美が最終的には「褒め言葉」となるのが望ましいです。
そのためにも芸ができたら、おやつを与えると同時にたっぷりと飼い主さんの褒め言葉を欠かさずにかけてあげましょう。動作を覚えるにつれて、おやつの数は少しずつ減らしながらも(あげたり、あげなかったりする)、褒め言葉は毎回たっぷりと与えるのがコツです。
おやつがなくても飼い主さんの言うことを聞けたら、事故防止などの咄嗟に言うことを聞かせたいタイミングでとても助かります。なお、「いつ貰えるかわからない」点が犬を集中させるため、芸を覚えてもおやつは適宜、使用しましょう。
怒らない
しつけをする場合と同じですが、芸を教える場合は特に「怒らない」ことが大切です。犬によっては怒られることで自信をなくしてしまい、行動をしなくなる可能性があります。逆に覚えることができた芸は犬に自信を付けさせることができます。飼い主さんも芸を教える際には楽しんで取り組みたいですよね。愛犬もそれは同じです。芸を教える時間、芸をする時間は楽しいコミュニケーションの時間にしましょう。
飼い主さんも集中する
飼い主さんが曖昧な指示を出したり、指示を行うタイミングを誤ってしまうとなかなか犬も芸を覚えません。指示をかけるタイミングを逃さないように、飼い主さんも集中しましょう。愛犬に芸を教える15分間、集中しながらも自信を持って練習しましょう。
まとめ
愛犬との大事なコミュニケーションにもなる芸の練習。毎日の散歩の合間や、帰宅後のゆっくりした時間に少しの時間を使ってコツコツと練習してみてはいかがでしょうか。