犬は褒めて伸ばそう!
犬のしつけで最も大切なのは「褒めること」です。
叱るよりも褒めるほうが犬も飼い主も嬉しいですよね。それに叱るよりもタイミングが難しくないという点もあります。
叱る場合はタイミングを逃してしまうと、犬はなぜ怒られているのかわからずにストレスをためるだけになってしまい、行動が余計に悪化するということもあります。
犬は飼い主さんの表情や態度からいろんなことを学習します。
褒めるときには思いっきり褒めてあげてください。大げさと言ってもいいぐらいに褒めてあげましょう。
犬は嬉しくて「次も頑張るぞ!」「喜んでもらえるようにしよう!」と思ってくれます。
正しい褒め方
必ず何かさせる
犬を褒めてあげる場合は必ず何か先に命令して、それに従ったら褒めてあげてください。
例えば先におすわり、といってからご飯をあげる、などです。
最初に飼い主さんが命令をして、犬が命令に従い、最後におやつやご飯、褒めるなどのご褒美を与えましょう。
ただ犬が最初にお手をしたりおすわりをしたりしてからご褒美や褒めてあげるのは間違いです。
一見すると命令に従っているように見えますが、犬の方が先に行動しているので最初に要求しているのは犬です。
犬の要求に従い続けると犬のほうが上の立場になってしまうので気をつけましょう。
態度は一貫する
褒めるときには毎回態度を変えたり、家族の中で態度がバラバラではいけません。
まずは家族全員で犬のどういうことを褒めるのか、どういうことを無視するのかを決めることが大切です。
誰かひとりでも態度を変えてしまったり、家族によって態度が違うと犬も混乱してしまいしつけが上手くいかなくなります。
犬のしつけを始める前に家族でよく話し合っておきましょう。
大げさに褒める
犬の褒め方として小さな声で控えめに褒めるのはあまり良くありません。
もちろん犬にとっては嬉しいかもしれませんが、褒められているのか慰められているのかわからなくなってしまいます。
一番良い褒め方は高い声でハッキリと声をだし「えらいねー!すごい!○○ちゃんはいいこだ!」など名前を呼びながら褒めてあげることです。
自分の名前が呼ばれていることと、飼い主さんからの高い声に犬は嬉しくなります。
ここで大事なのはちゃんと飼い主さんも楽しそう、嬉しそうに振る舞うことです。
ご褒美にボールを与える
ボールを使用してしつけを行うのも良いでしょう。
ボールをポケットに隠しておいて、犬に命令をします。犬が命令通りに行動したらボールを投げてあげましょう。
そこで投げるタイミングですが、犬が行動したあといっぱい褒めてから投げることです。
そうすることで犬は「いうことを聞く→褒めてもらえる→ボールを投げてもらえる(遊んでもらえる)」ということを学習します。
ただ褒めるよりも遊んでもらえるというご褒美にプラスされることを学び、しつけがスムーズに進みます。
褒めるタイミングが重要
褒めるのもタイミングを間違えてしまうと効果がなくなってしまいます。
正しいタイミングで褒めることはしつけでとても役に立ちます。
例えばおすわりをした時に褒める場合は、おすわりをしたままの場合に褒めなくてはいけません。
おすわりをした後に立ち上がってしまうことがありますが、そのときに褒めてしまうと「座る=褒められる」ではなく「座る→立つ=褒められる」という風に覚えてしまいます。
他のしつけでも同じで、きちんと命令をきいたときにだけ褒めるようにしてください。
家族内でバラバラに中途半端に褒めてしまうと犬も混乱してしまうので、家族でよく話し合ってタイミングを決めておくと良いでしょう。
間違った褒め方
犬の間違った褒め方の中で多いのが興奮しているときに褒めることです。
例えばお留守番をしていた犬が飼い主さんが帰ってきたときにワンワン、キャンキャン吠えているとしましょう。
そのときに高い声で「ただいま〜」「偉かったね〜」などと言いながら撫でたり、おやつをあげたりしてしまうのはいけないことです。
犬は興奮した状態で褒められると、その状況で興奮すれば褒められると勘違いしてしまいます。興奮することが良いことだと覚えてしまうのです。
犬の喜び方は吠えることではありません。それはただの興奮状態なので、その状態で褒めるのはやめてください。
犬が喜んでいるサインは尻尾がゆっくり左右に揺れて、耳が後ろに引かれマズルがやや下向きとなります。よく見てあげましょう。
まとめ
犬を褒めるのは愛情が必要不可欠です。
飼い主さんの愛情に加え、正しい褒め方を理解することで犬との絆を深めしつけをスムーズに行うことができるようになります。
ですが正しい褒め方をしていてもしつけは時間がかかるものです。なかなか言うことを聞いてくれず嫌になってしまうこともあるかと思います。
しつけは犬のためだけではなく一緒に生活する飼い主さんにとっても重要なことなので、少しずつ根気強く続けていきましょう。