犬が見せる代表的な困った行動
幼い頃の犬というのは好奇心も旺盛ですし、様々なことにチャレンジしようとするあまり、問題行動を起こすことが多いです。また、飼い主さんがいないと寂しいという理由から問題行動を起こす子もいます。
では、よく耳にする犬の問題行動の中で代表的な行動とはどのような行動でしょうか。皆さんは既に頭に浮かんでいますか?今から迎える方はもちろん、既に飼っている方も子犬の頃を思い出してみてくださいね!
①外出時に吠え続ける
まずは飼い主が外出してしまうと吠え続けるという行為です。まだ家にやってきたばかりの子犬は新しい環境に慣れていないため、飼い主さんがいなくなる寂しさと1人にされてしまう不安感でいっぱいになり、吠えてしまうのです。
吠えることはできなくても、「クゥーン」というような少々甘えるような、また切なさそうな声で「行かないで欲しい」と呼びかけることもあります。外出時以外にも夜鳴きや飼い主さんを呼ぶような甘え鳴きをしてしまう子も少なくありません。
この場合は、吠えたり鳴いたりしている間は絶対に構ってはいけません。ここで構ってしまうと「吠えたら来てくれる」と間違った覚え方をし、今後も吠え続けてしまいます。吠えるのを止め、少し経ってから様子を見に行くようにしましょう。
また子犬を入れているサークルはなるべく人が通る場所に設置することが大切です。まったく人が通らない場所に置いてしまうと、犬も不安になってしまうのは当たり前です。
もしも成犬になっても飼い主さんが外出する際に吠え続けているようであれば、分離不安症の疑いがあります。もしかすると普段から構い過ぎてしまい、飼い主さんとひとときでも離れる事がストレスとなっているのかもしれません。
分離不安症を治すための方法を探し、なるべく早い内から実践して、ストレスを緩和させてあげることが大切です。
②粗相をしてしまう
犬が粗相をしてしまう原因として、トイレをしっかりと覚えていない、お留守番の時間が長いことがストレスになっている、前の粗相を匂いが床に染みついているという原因が挙げられます。
まだ子犬でトイレの場所を覚えていないのであれば、まずは飼い主が犬のトイレをしたい時の仕草を覚えておく必要があります。「いつもより落ち着きが無い」「くるくる回り始めた」「床の匂いを執拗に嗅いでいる」とこの3つが犬がトイレをする時の合図です。
この合図が出たら、飼い主さんは誘導や抱っこでトイレの場所まで案内してあげましょう。そしてトイレでちゃんとおしっこやうんちができたら、大げさに撫でて褒めてあげましょう。
お留守番が長い場合には、とにかく家を出る前と帰った直後は、「行ってきます」「ただいま」と大げさに声をかけたり触れ合ったりしないようにしましょう。声をかけてしまうことで「これから飼い主さんがいなくなる」と犬も大げさに捉えてしまい、ストレスに繋がります。
これからお留守番させるという時には、知らん振りのまま家を出、帰ってきたら自分の用事を済ませた後に触れ合うようにしましょう。
何度も以前、粗相をした場所におしっこをしてしまうという場合には、2つの方法があります。1つはその場所にトイレを置いてしまい、そこをトイレとして定着させることです。2つ目は犬が嫌いな匂いのスプレーが市販されていますので、その場所にスプレーを吹きかけ、そこをトイレとして定着させない方法です。
これらはすぐに試すことができますので、今日からチャレンジしてみましょう!
③ゴミ箱をイタズラする
犬にとってゴミ箱というのは色々な匂いがするため、好奇心をそそる宝の山のような物です。やってはいけないと思いつつも、やってしまった時の快感を覚えてしまうと、その後何度もイタズラしてしまう恐れがあります。
ゴミ箱の中には犬が食べると毒となる食べ物や、その包み紙、他にも危険な物がたくさん入っていますので、非常に危険です。
ゴミ箱をイタズラする犬への対処法は、ゴミ箱自体を蓋付きの物に変えてしまう方法や、先ほども活躍した犬が嫌いな匂いのスプレーをゴミ箱に吹きかけることです。
またゴミ箱に近付くと怖いことが起きると覚えさせることで、ゴミ箱に近付かないようにさせる方法も有効です。例えば、ゴミ箱をいたずらし始めたら、缶を地面に落としてビックリさせるなど、音に関する方法が効果的でしょう。
④家具をかじってしまう
そして先ほどから活躍している犬が嫌いな匂いのスプレーが最も役立つ問題行動と言えば、家具をかじってしまうという問題行動です。
犬を飼っており、愛犬が幼い頃に家具をかじってしまって困っていたという人の中には、かじってしまう家具や壁にスプレーを使用し、どうにか対処することが出来という人も多いのではないでしょうか。
今までかじっていた場所に自分の嫌いな匂いが強く付着していれば、犬も違和感に気付き、その場所を再度かじろうとはしません。
それでも意地でかじることを止めようとしない場合もあります。基本的に破壊行為というのは運動不足によるストレスから来ることが多いです。したがって、野生本能を刺激するような遊びを一緒に行うと良いでしょう。
この場合は、飼い主さんと引っ張り合うことで遊ぶことのできるおもちゃや、ボールを使って狩猟本能を刺激させる遊びなど、工夫次第では多くの遊びを用意することができますよ!
⑤散歩を自分主導で行おうと引っ張る
小型犬の場合は違和感を感じないという人もいるかもしれませんが、中型犬、大型犬になると困ってしまうのが散歩の際に犬がリードを引っ張ってしまうという行為です。
最初の内は犬が飼い主を引っ張って散歩をしてしまうという事はよくある話です。しかし、これをそのまま放置してしまうと、後々ではしつけがしにくくなってしまったり、大型犬の場合は飼い主が引っ張られ、コントロールできずに転んでしまうという自体も招きかねません。
小型犬であっても主従関係に影響が出てしまい、他の面でも言うことを聞かなくなってしまうなど、問題行動を併発させる恐れがあります。
この問題行動を直すには、飼い主さんと犬との根比べだと考えてください。方法として、リードを短く持つことが大前提です。長く持ってしまうと犬の引っ張り放題な状態を作り出してしまいます。
引っ張り出したら、飼い主さんは強くこちら側にリードをたぐり寄せ、一度歩みを止めます。犬がしっかり歩くのを止めた時点で、大げさに褒めてあげてください。これを毎回繰り返すのです。
とても大変で地道な作業ですので、中には諦めてしまう飼い主さんもいますが、後々後悔することになってしまいますので、しっかりとしつけておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。既に愛犬が大きくなったという方も、幼い時は「こんな行動してた!」という問題行動が1つはあったのではないでしょうか。しかし、これらの問題行動は小さい頃からしっかりしつけることで解消されますので、飼い主さんが根気強く指導していきましょう。