こんな行動には要注意!わんこの要求行動
要求行動には、いかにも要求しているといったわかりやすい行動から、一見、可愛いねと笑って済ましてしまいそうな行動までさまざまな行動や仕草があります。
あなたのわんこには次に挙げるような行動はありませんか?一度、あなたのわんこの行動を見直してみましょう。
1.「要求吠え」をする
要求吠えは、要求行動の中でも最もよく知られた行動です。ごはんの時間や散歩の時間になると、吠えて催促する。
おやつを欲しいときや外に出たいとき、戸棚やドアの前で吠える。また、飼い主さんにかまってほしくて気を引くために吠える。これらは全て要求吠えです。
2.クンクンと鳴く
ワン!という吠え声にまで至らなくても、クンクンと寂しそうに鼻を鳴らして飼い主さんにアピールをするのも要求行動の1つです。
いかにも可哀想になってしまうので、ついつい反応してしまうという飼い主さんも多いのではないでしょうか。
3.人にすり寄ってくる
わんこが自らすり寄って来て、かまってほしそうにお腹を出す。飼い主さんにとっては嬉しくなってしまう仕草ですが、これも「かまって!」という要求からくる仕草です。
4.おもちゃを自分で持ってくる
わんこがお気に入りのおもちゃを自ら持って来て、足元に落としてしっぽを振って見上げてくる。
一見、とても微笑ましい行動ですし、「可愛いね、賢いね」とそのまま遊んであげてしまいたくなりますが、これも要求行動の1つです。「遊びたいから、遊んでほしい!」という要求なのです。
5命令していないのに芸をする
「オスワリ」「オテ」等のコマンドを出していないのに、わんこが勝手に芸を始めることがあります。
中には、覚えている限りの芸をオンパレードで披露してくれるなんてわんこもいるかもしれません。これも、「芸をしているんだから、ごほうびをちょうだいよ!」という要求行動です。
わがままわんこにしないために!要求行動をなくす方法
わんこの要求行動は、しばしば、問題行動につながります。
飼い主が要求行動に素直に応えてあげてしまい、それを続けてしまっていると、わんこは「こうすれば自分の要求は必ず通るんだ!」と認識し、わがままわんこになってしまいます。
では、愛犬をわがままわんこにしないためには、要求行動に対してどう対処していけばいいのでしょうか。
無視をする
要求行動への対処の基本は、無視です。「こんな行動をしても効果がないんだ」とわんこにわからせることが一番なのです。
「要求行動=要求が通る」の方程式をわんこの中で完成させてしまうと、要求行動はエスカレートしていってしまいます。
1つ注意したいのは、わんこが要求行動をしたときに「うるさい!」「だめ!」と叱るのもいけないということです。人間は叱っているつもりでも、わんこにとっては「反応してもらえた!」という嬉しい反応になってしまいます。
おすわりをさせる
特に、わんこがすり寄ってきたり、芸を披露してきたときに効果的なのは、このおすわりをさせるという対処法です。
おすわりをさせることでわんこを一度落ち着かせる効果と、行動をいったん中断させる効果があります。そして、わんこがおすわりをしたときは、しっかり誉めてあげましょう。
命令に従ったときにほめてやる
おすわりの声がけと仕組みは同じですが、わんこがこちらの命令に従ったときにだけ誉めてあげるようにします。
例えば、わんこがおもちゃを自分で持って来た場合には無視をして、もしくはおすわりで行動を中断させて、改めて人間の方からおもちゃを出し、「とってこい」等の指示をします。
これにわんこが従った場合には、しっかり誉めてあげて、遊んであげましょう。
勝手に芸を始めた場合も同じです。わんこが始めた芸については無視をして、改めてこちらから「オテ」「オカワリ」等のコマンドを出し、従ったらたくさん誉めてあげます。
時間を不規則にする
わんこによっては、ごはんや散歩の時間が決まっているせいで、時間が近づいてくると催促をしてしまうという場合があります。
そういった場合には、ごはんや散歩の時間を不規則にし、わんこに予測させないことも効果的です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?わんこからのアプローチを無視することは心が痛むかもしれませんが、要求行動をそのままにしているとわんこのわがままはエスカレートしていき、ひいてはそれが飼い主さんのストレスになって、お互いに不幸な結果を招きかねません。
大好きな愛犬とお互いにいつまでも安心して幸せに暮らすためにも、要求行動にはしっかり対処し、本当の信頼関係を築いていくことが大切ですね。
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50代以上 女性 匿名
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