犬がソワソワしていませんか?
「ソワソワする」といっても、日常でよく見る様子ですよね。たとえば散歩の時間が近づいたり、もうすぐごはんの時間だったり…賢いワンちゃんたちはソワソワすることで楽しみにしていることを表現してくれます。
しかし、何気ない「ソワソワする」様子の中には病気や精神的不安からくるものもあります。
ではさっそく、どのような理由があるのかを見てきいましょう!
ソワソワする理由1:体調不良や精神的不安
体調不良
- 胃腸の働きが悪い
- (メスの場合)子宮の病気
- 誤嚥による異物の詰まり
- 便秘
精神的不安
- 環境が変わった
- フードが変わった
- お散歩に行けていない
などの理由が考えられます。愛犬の様子をよく観察して、体調不良だと思われる場合はなるべく早く動物病院に連れて行ってあげましょう。食欲がない、嘔吐するなどの場合は胃腸に問題があるかもしれません。
また、高齢のメスのワンちゃんは生殖器系の病気の可能性も高いので、動物病院で診察してもらいましょう。
精神的不安の場合は、愛犬が落ち着ける方法を考えてあげましょう。環境やフードを変える場合は、急に切り替えるのではなく、少しずつ慣らしていけるように工夫をしてあげてください。
ソワソワする理由2:認知症
人間と同じように、犬にも認知症はあります。高齢になると、
- 同じ所を何度も行ったり来りする
- 同じ所をくるくると回る
- 昼夜逆転の生活リズムになる
- 何回もごはんを欲しがる
- トイレを失敗するようになる
など、症状も人間と似ているので気付きやすいと思います。愛犬が高齢になって「認知症かな?」と思い始めたら動物病院に相談してみるのも良いでしょう。
様々な治療法をアドバイスしてくれますし、介護を飼い主さん一人で頑張らず辛い思いを聞いてもらうことも大切です。
ソワソワする理由3:甲状腺機能の低下
甲状腺機能低下症とは、喉のあたりにある甲状腺・副甲状腺から分泌されているホルモンが、何らかの理由で上手く働くことができなくなっている状態のことを言います。
甲状腺機能低下症の症状としては、犬がいつもソワソワとするようになったり、ちょっとした物音も怖がって吠え続けるといった様子が見受けられるようになります。この場合、放っておくと悪化するのですぐに動物病院で診察を受けましょう。
ソワソワする理由4:てんかんの前兆
てんかんは脳の神経が活発になり過ぎることで起こる症状です。全般性と焦点性発作の二種類がありますが、全般性発作の場合、倒れて硬直し泡を吹いたりして飼い主さんもとてもビックリすると思います。
持病として把握していらっしゃる飼い主さんもおられると思います。てんかんの前兆として「なんかソワソワしてるな?」と感じることがあるそうです。愛犬が最近ソワソワすることが増えたなと感じたら、てんかんという病気の可能性もあると頭に入れて動物病院に行った時には必ず伝えましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「犬がソワソワしているときの理由」として主に考えられるものを4つ見てきました。ソワソワしている理由の中には重大な病気が隠されているものもありましたよね。「落ち着きのない子だな〜」で済ませるのではなく、一度きちんと理由を考えてあげましょう。
そうすれば、病気であれば早期発見早期治療ができるかもしれませんし、他の理由であっても犬が落ち着いて暮らせるようにしてあげることもとても大切です。より多くのワンちゃんと飼い主さんが幸せな毎日を送れますように!