実はその飼い方、間違っているかも!
巷には様々なしつけ本や飼い方の記事などがありますよね。もちろん正しい方法を紹介しているものもありますが、中には古い飼育方法や間違った飼育方法があるのも事実です。
この記事では、「動物の権利」を元に考えられた犬になるべくストレスをかけない飼育法をいくつかご紹介していきたいと思います。
ではさっそく、見ていきましょう。
犬をケージに閉じ込める
ケージの中に長時間入れない
「家の中に自分のテリトリーがあったほうが良い」「イタズラ防止にお留守番中はケージに入れる」などの理由で、ケージの中に長時間入れている飼い主さんはいませんか?
「お散歩以外はずっとケージの中」なんていうご家庭もあるかもしれません。実はこれ、とてもとても犬にストレスがかかります。
人間におきかえたら監禁されているのも同じ!大問題です。確かに、犬に自分のテリトリーや避難場所があることは大切ですが、その場所は犬自身が決めるもので飼い主さんが勝手に決めるものではありません。静かでお気に入りの場所があるはずです。
まずは、室内を自由に動けるようにして愛犬自身にお気に入りの場所を教えてもらい、そこにクレートやハウスを置くようにしましよう。
監修ドッグトレーナーによる補足
お留守番中にどうしてもイタズラをしてしまう犬は、無理に一人で留守番させるのではなく、ペットシッターさんにお散歩を頼んだり、幼稚園などにお願いすることも方法の一つ。
多少お金はかかりますが、長時間ケージに入れることがなく問題解決にもなります。
犬に構いすぎる
犬にも自分の落ち着ける時間が必要
お迎えした当日は「しばらくはそっとしておいて下さいね」と、ペットショップの店員さんやブリーダーさんからお願いされたことを守っている方は多いと思います。しかし、初めて来た日ほど犬は不安になっています。完全放置ではなく優しく声をかけて撫でたり、そばにいてあげることが落ち着かせるためにも大切だと思います。
ポイントは「家に慣れてきた日」からです。特に子犬の場合はとても可愛くて、1日中見つめたり遊んだりしても飽きないですが、犬にも自分の落ち着ける時間が必要で、子犬の場合は1日18時間以上睡眠が必要と言われています。
ですので、一緒に遊びたい気持ちもありますが、しっかりと休息が取れるようにしてあげましょう。
毎回オヤツでしつけをする
おやつが無くてもしつけできるように
よくしつけ本などには「指示を聞けたらすぐにオヤツをあげて褒めてあげましょう」と書かれています。初めて教える時などは良いと思いますが、指示を覚えてからも毎回オヤツを与えてしまうと「オヤツのために指示に従う」ようになってしまいます。
オヤツがなくてもしっかりと飼い主さんの指示を聞けるワンちゃんになってほしいので、オヤツで気を引くのはおすすめしません。
監修ドッグトレーナーによる補足
すぐにオヤツを与えるだけでなく、与える順番もとても大切。トレーニング中に先にオヤツを見せてしまうのもNGです。
目的の行動がしっかりとできてからオヤツを出すようにしましょう。
犬を興奮させる遊びをする
「ボールを投げて取ってくる」「おもちゃの引っ張り合い」「ドッグランで走らせる」など、家の中や公園などで見かける光景がありますよね。
犬は楽しそうに見えますが、実は「興奮状態にある」ので、本来穏やかな生活をしている犬にとっては精神的にはあまりよくありません。
監修ドッグトレーナーによる補足
「引っ張り合い」や「ボールを投げてとってくる」などの遊びは、犬が飼い主から離れる行為にもなります。呼び戻しのトレーニングが出来ていない犬にしてしまうと、そのまま逃走などの原因になることも。
外なら事故などの危険に繋がることもあるので、愛犬がしっかりと呼び戻しができるようになってから、楽しく適度に引っ張り合いやボール遊びをしましょう。
家の中が騒がしい
犬は静かでまったりとした時間が好き
人間がいつも大声で話していたり、テレビの音が大きかったりドタバタと走り回ったり・・・。特にお子さんがいる家庭では、どうしても視覚的にも聴覚的にも騒がしくなってしまいますよね。
犬は静かでまったりとした時間を好むので、騒がしい環境にいると落ち着けずストレスを抱えてしまうことも。 すると様々な問題行動を引き起こしさらに家の中が騒がしくなるという悪循環に陥るかもしれません。
飼い主さんははなるべくゆったりと動き、静かに生活するように心がけましょう。お年寄りが飼っているワンちゃんが穏やかなのは、このような理想の環境に近いからなのかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
初めて犬を飼う方は「そうなんだ!」と思って頂けたら嬉しいです。そして、ベテラン飼い主さんも「うちは間違ってかもしれない!」と気づいて改善していただければ、愛犬はもっと幸せになれるでしょう。
ユーザーのコメント
女性 ゴン吉
40代 女性 みう
災害がありケージに入っていなくてはならない場合フリーにしていた子達はストレスで逃げ出したり永遠と吠えたり問題行動が多かったが元々ケージ飼いの子達はケージの中で家族と一緒に静かにしていたとボランティアに行った人が言っていました。ケージ飼いは監禁でも可哀想でも「間違えた飼い方」ではないと思います。
各家に合った飼い方が例えケージ飼いでもワンコと飼い主、両方にとって幸せであればいいのでは?
40代 女性 匿名
ケージの中で落ち着く子とそうでない子がいると思います。
ケージは用意しておいた方が良いと思いますし、
個人的にはケージの扉を開けておけば良いのだと思います。
確かに災害時などを考えるとケージに慣れておくことは必要と思います。
わが家はジャックラッセルと柴犬が暮らしていますが、ジャックラッセルはケージがかなり苦痛のようです。柴犬は、ケージは好きみたいです。
以前、人を噛むからといってケージに閉じ込めたまま、ワンコを飼っている人に出会あったことがあります。
この記事の筆者様は、そういった人間の都合だけで劣悪な環境で育てては良くないということを伝えたかったのかなぁと感じました。