クッションやペットシーツがボロボロに
強制的なお留守番によるストレス
母が専業主婦であった為、我が家で飼育している愛犬は長時間ひとりでお留守番を経験した事がありませんでした。しかし、母が急に家業を手伝う事になってしまい、愛犬は日中の長い時間をひとりで過ごさなければならなくなりました。
当初は寂しそうに大人しくケージに入ってお昼寝をして過ごしていたようですが、長期間同じ状況が続き、我慢の限界に達してしまったようです。
ケージの中に置いてあったクッションがボロボロに壊されていました。また、ペットシーツも噛み千切られ、ケージは綿とペットシーツの破片で溢れてしまいました。
他にも飼い犬がストレス発散方法として行う問題行動は以下のものが挙げられます。
- 部屋をティッシュで散らかす
- 飼い主に向かって吠え続ける
- 自分の足が真っ赤になるまで噛み続ける
- エサを散らかしながら食べる
寂しさを飼い主にアピールし、自分の気持ちを理解して貰う為の行動だと理解していました。ですが、一旦変化してしまった生活スタイルを愛犬の望む形に修正する事も難しく感じていました。
寂しさを感じさせてしまった原因
人間自身が生活スタイルの変化に上手く対応出来なかった
愛犬に長時間お留守番をさせる事によって部屋が片付かない状態になってしまい、私達はこれまでの生活を振り返りました。
そして、帰宅しても「忙しく、疲れている」という理由を述べて家族全員が愛犬とのコミュニケーションを怠っていた事に気付きました。元々大人しい性格の犬だったので、寂しさを感じても自己の主張を強くアピールする事はありませんでした。
これまで愛犬とのスキンシップを母頼りにしていた事を反省し、家族全員が愛犬の負担にならない程度にコミュニケーションを取る事に決めました。
家族全員との触れ合いが寂しさを埋めた
犬にとっての家族は「普段お世話をする人」というだけではない
愛犬の散歩やエサだしとペットシーツ交換、そしてスキンシップといった役割を家族全員で分担する事によって愛犬の行き過ぎたストレス発散行動は落ち着きました。
愛犬が夕方以降になれば家族全員とコミュニケーションを取る事が出来るという事を理解したようでした。家族全員でスキンシップを取り続けた結果、昼間の長時間のお留守番にも耐えられるようになりました。
愛犬にとって昼間の留守番の時間を耐える事によって家族全員の愛情を受けられる事がご褒美のように感じられたのだと考えます。
まとめ
犬を飼い始めた当初は時間にゆとりがあったとしても、生活をしていく上で急な日常生活の変化は必ず起こります。
人間が生活スタイルの変化に順応する事が難しいように、犬にとっても自らを取り巻く環境の変化に適応していく事が容易ではないケースがあります。
犬にとって急変した生活の中でストレスを感じてしまうと、鬱憤を晴らそうとします。
その結果、物を破壊したり飼い主の言う事を聞かないといった問題行動に発展してしまう可能性があります。
飼い主にとっても辛い状況ではありますが、犬との信頼関係を壊さない為にも可能な限り家族全員でスキンシップとコミュニケーションを取り続けていく事が重要となります。