犬にやってはいけないこと!2つのNG行動

犬にやってはいけないこと!2つのNG行動

犬を飼うこと、犬と過ごすことに慣れてくると、飼い始めの頃には気を付けていたことをついつい忘れてしまう。正しいしつけ方法をわかってはいるものの、面倒になってついつい手を抜いてしまう。そんなことはありませんか?慣れによるしつけの手抜きは絶対に禁物。犬との生活に慣れてきたと感じたら、今一度、犬との接し方を見直してみましょう!

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犬にやってはいけないことその1:犬の要求を通してしまうのはNG!

犬と主人

犬のしつけ方の基本は、常に飼い主さんが犬よりも上位の存在、リーダーであること。

野生時代の生活の名残から、犬は上下関係を大変重んじる動物です。

そのため、自分よりも上位の存在と認識している相手のしつけには喜んで従いますが、逆に自分よりも下位の存在と認識している相手の指示には従いません。

必要なしつけをせず、犬の要求を通してしまうことで、自分の要求が通ったと感じた犬は、飼い主さんよりも自分の方が上位の存在であると勘違いしてしまいます。

ですから犬の要求を通してしまうことは、絶対にやってはいけないしつけの一つなのです。

そんなことわかってるよ、と思う方もいらっしゃるでしょう。

ですが、例えばこんなことはありませんか?

お散歩に行きたい、外に出たい愛犬が、早くここから出してと扉をガリガリと引っ掻くものだから、外に出してしまう。

愛犬自ら、おやつやご飯をちょうだい、とせがむように自分の前でおすわりをするものだから、はいはいおやつね、とおやつやご飯を与えてしまう。

無意識にやってしまうそのような行動も、紛れもなく「犬の要求に応えている」「犬の要求を通している」ということなのです。

出してと要求したら出してもらえた、ご褒美をねだったら貰えた、これらは犬の要求を通してしまっている行動のほんの一例ですが、このような飼い主さんにとっては何気ない一つの行動で、犬は自分の方が飼い主さんよりも上位の存在であると勘違いしてしまうのです。

そんな行動が積み重なり、完全に自分の方が上位と位置付けた愛犬が、いつの間にかしつけをしても全く言うことを聞かない犬に…!!!なんてことにもなりかねません。

対処法

怒る

愛犬を、そのような言うことを聞かない犬にしてしまわないためにも、飼い始めだけではなく、犬との生活の中で常にリーダーとしての正しい行動が求められます。

そこで、しつけを行う前に、犬に自分の方が上位者と勘違いさせてしまわないよう、とるべき正しい行動をいくつか紹介します。

(1)犬の要求は絶対に通さない

これは当たり前のことですが、犬に自分の方が上位者と勘違いさせないためには、まずは犬の要求を絶対に通さないことです。

例えば先程の例を用いると、犬が外に早く出たくて扉をガリガリと引っ掻いていても、扉を開けたりせずに徹底的に無視しましょう。

犬がおやつやご飯を欲しがって自ら自分の前でおすわりなどをしてきても、おやつやご飯を与えたりせずに、徹底的に無視しましょう。

そうすることで犬は、そのような行動をしても良いことがなかった、ご褒美がなかったと感じ、その後その行動が減っていきます。

(2)叱る

犬の要求は徹底的に無視をするということが基本なのですが、絶対に引っ掻かれてはいけないものを犬が引っ掻いているなど、すぐにでもやめさせなくてはならないという状況もあると思います。

そのような時は、叱ること、怒ることによって、犬に「その行動をしたら怒られる、嫌なことがある」と学習させ、その行動を減らすしつけをしていくしかありません。

ただし叱ること、怒ることは、どうしても今すぐにやめさせなくてはならない場合に限ります。

なぜなら叱ることは、必ずしも適切な行動でない場合があるからです。

ある行動をしたらしつけるために叱る、という場合、飼い主さん自身は叱っているつもりでも、犬はそれを嫌なことと感じない可能性があります。

むしろその行動をしたら毎度飼い主さんに声をかけてもらえる、と喜び、その行動を繰り返す可能性があります。

また、しつけのために叱るということはしばしば、犬の飼い主さんに対する反感を招きます。

犬が飼い主さんに反感を抱くことは、その後犬の問題行動が悪化したり、言うことを聞かなくなったりと、もちろんしつけ上絶対に望ましくないことです。

ですからどうしてもの場合にはやむを得ませんが、出来れば無視をするという上記(1)の行動を徹底することをお勧めします。

(3)犬が要求をしたら指示を出す

これまでも述べてきたように、例えば犬がここから出してと要求したり、おやつをちょうだいと要求したりすることがあると思います。

そのような時、無視をするという方法以外に、飼い主さんが犬に対して何らかの指示を出すという行動があります。

例えば早く出してと扉を引っ掻いている時、「おすわり」「ふせ」など、何でも構わないので愛犬が得意なコマンドを飼い主さんが出してあげましょう。

きちんとその指示を犬が聞くことが出来れば、ご褒美をあげます。

ご褒美は、おやつでも構いませんし、犬が望む通り外に出してあげることでも構いません。

そうすることで犬は、「飼い主さんの言うことを聞けば良いことがある」と学習し、いずれ飼い主さんを自分よりも上位の存在と認識することによって、飼い主さんに対して自ら要求するような行動は減っていくと考えられます。

ですから犬に何らかのご褒美、報酬を与える際には、必ず「飼い主さんの指示が聞けたら」ということを徹底してしつけましょう。

犬にやってはいけないことその2:犬の名前を呼んで叱るのはNG!

レッドカード

もう一つ、犬との生活の中でついついやってしまいがちな行動について述べたいと思います。

それは、しつけの時に犬の名前を呼んで叱ること。

例えば愛犬が何かいけないことをした時、ついつい「○○ちゃん、ダメ!」のように、犬の名前を呼んで叱ってしまうことはありませんか?

これは、絶対にやってはいけないNG行動。

なぜなら叱る時に名前を呼ぶことで、犬の中で「名前=嫌なこと、怒られる」という認識が生まれ、名前を呼んでも飼い主の元に来ない、呼び戻しのきかない犬になってしまうからです。

名前を呼んでも自分の方を見なくても、自分の方に来なくても別にいいのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、呼び戻しが出来ないことは、様々な不都合を生み出します。

例えば愛犬の他にもたくさんの犬が利用しているドッグランなどで遊んでいる時、もしも少し離れた場所で自分の愛犬がいけない行動をしてしまっても、名前で呼び戻しが出来ればすぐにその行動をやめさせて自分の元へと戻らせることが出来ます。

他にも、起きて欲しくはないですが、例えば何らかの災害が起きてしまった時、仮に愛犬が少し離れた場所で危険な目に遭いそうになってしまっている時も、呼び戻しが出来ればすぐにその場から自分の元へ戻らせることができ、そのことで愛犬を何らかの危険から救うことが出来るかもしれません。

しかし、呼び戻しが出来なければどうでしょう?

公共の場で他の犬や飼い主さんに迷惑をかけてしまうかもしれないというだけでなく、自分自身の大切な愛犬を、危険から救うことが出来ないかもしれないのです。

そのようなことになってしまわないためにも、名前に嫌なイメージを付けるようなしつけは絶対に避けましょう。

対処法

犬にとって、名前に嫌なイメージを付けないために、またきちんと呼び戻しが出来る犬にするために、とるべき正しい行動を紹介します。

(1)叱る時は名前は呼ばない

基本的なことになってしまいますが、名前に嫌なイメージを付けないためには、しつけ時に叱る場合など犬にとってマイナスな物事の時には、名前は絶対に言わない、呼ばないようにしましょう。

「○○ちゃん、ダメ!」はNG。

叱る時には、「ダメ!」「いけない!」などのひとことにしましょう。

名前に嫌なイメージを付けないだけでなく、ダラダラとした長い言葉で叱るよりも、低い声でひとこと「ダメ!」「いけない!」などと叱る方が、犬のしつけとして効果的でもあります。

ですから名前は呼ばずに、ひとことで、いけないということを犬に伝えましょう。

(2)名前を呼んでご褒美をあげる

名前に嫌なイメージを付けないためのもう一つの方法として、名前を呼んでこちらを向くことが出来たら、また、名前を呼んできちんと飼い主の元へ来ることが出来たら、おやつをあげたり犬が喜ぶことをしたりと、何らかのご褒美をあげてしつけましょう。

そうすることで、名前に嫌なイメージが付かないどころか、犬は「名前=良いこと」と学習し、むしろ名前に良いイメージを付けることが出来ます。

ですから名前を呼んで振り向くことが出来たり、飼い主の元へ来ることが出来たら、積極的に褒めたりご褒美をあげたりして、名前に良いイメージを付けてしつけていくことが望ましいです。

犬にやってはいけないことに関するまとめ

以上今回は、犬を飼うこと、犬との生活に慣れてくるとついついやってしまいがちなNG行動、その対処法としてとるべき正しい行動や、犬のしつけ方について述べました。

慣れてくるとついついやってしまいがちな行動は、もちろん今回紹介したものが全てではありません。

犬との生活に慣れても、信頼関係は出来ていると思い込み、しつけの手抜きをすることは絶対にいけません。

大切な愛犬との幸せな毎日のためにも、今一度自分の愛犬に対する様々な行動、そして愛犬との接し方を見直し、愛犬にとってかけがえのない飼い主としての正しい行動を常に心がけていきましょう!

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