他の犬を自宅に連れて来た結果
「自分だけを見て!」と他の犬を威嚇
数年前、閉店が決まっていたペットショップの看板犬を私の家で引き取るという話が持ち上がっていました。その看板犬は愛犬と姉妹という事で家族をひとつ屋根の下で生活させてあげる事が最も幸せな選択肢だと考えていました。
ですが、私達の思惑とは裏腹に愛犬は姉妹であっても他の犬に自分のテリトリーに入られるのは嫌だという態度を示すようになりました。
具体的には以下のような態度を看板犬に対してとっていました。
- エサや水を横取りする
- クッションを横取りする
- 看板犬に付いて回り威嚇する
そのように愛犬が困った行動を起こすので看板犬は私に助けを求めて来ました。その瞬間、愛犬は不機嫌な表情を隠そうともせず、看板犬に対して犬パンチを仕掛けました。この行動に対して看板犬の方も興奮してしまった為、結局我が家で看板犬を引き取る事は難しいと判断せざるを得なくなってしまいました。
愛犬が一番大切だと教え込んだ
愛犬を可愛がるあまり、嫉妬深い性格に
現在飼育している愛犬は大人しい性格で頭も良く、家族全員に愛されながら育ちました。その結果、家族内では愛犬を傷つけたくない、悲しませたくないという考えが大きくなっていき、「君が一番だよ」と甘やかすようになってしまったのです。
「君が世界一可愛いよ」と教え込ませた事によって、嫉妬深い性格に拍車を掛ける結果となりました。ペットショップでは、他の犬を近づけさせないように飼い主の足元に常に付いて回り、酷い時には威嚇し、吠えるといった行動が成長するにつれて目立ってきていました。
愛犬の問題行動が明確になっていたにも関わらず、注意や躾けを怠った結果、看板犬やペットショップ関係者の皆さんにご迷惑を掛ける事になってしまい、飼い主として責任を感じた出来事でした。
他の犬に危害を加える問題行動を改善
慣れ親しんだ場所であってもリードを付けるように
これまでは愛犬をペットショップに連れて行く時は飼い主が抱っこをしている状態でした。目線が他の犬よりも高くなるので、「私は貴方達よりも偉くて幸せなのよ」と勘違いさせてしまったと考えました。
また、他の犬とコミュニケーションを取る場合は、自分の犬だけを抱き上げる事は犬同士のトラブルに発展するので、極力他の犬の目の前で愛犬を抱き上げない方が良いという情報も獣医やペットショップの店長さんから仕入れました。
私達は愛犬の勘違いを正す為に、慣れ親しんだ場所であっても外出時はリードの装着を徹底付けました。
他の犬との目線を同じ高さにする事によって「自分は特別なのだ」という意識を薄くさせ、犬同士の円滑なコミュニケーションを促しました。
その結果、以前のように他の犬に対して威嚇や暴力を振るう事は徐々に減っていきました。
時折、防衛本能として自分より大きい犬に対しては威嚇行動を取る事がありますが、その時はすぐに注意をすると、以前とは異なり落ち着いた態度をとるようになりました。
どんなに小さい犬でも育て方次第で凶暴に
チワワは小さな暴君と呼ばれている
チワワは基本的には活発で飼い主に一途な性格を持つと説明されていますが、その一方で嫉妬深く、寂しがり屋なので飼い主以外の人間や犬に対して危害を加えてしまう可能性も高い犬種です。
したがって、チワワは育て方次第で「小さな暴君」になってしまうと言われています。
見た目が愛らしく可愛らしくても、人間と同じく「ダメなものはダメ」とハッキリと学習させる事が飼い主の責任であり義務なのです。
飼い主としてやるべき事を放棄してしまうと、周囲をトラブルに巻き込んでしまいます。場合によっては愛しい愛犬が不幸になってしまうケースも想定されます。
ペットショップの関係者からもチワワは飼育が難しいと言われている犬種ですが、躾けをきちんと行えば自分からトラブルを起こす可能性は低いです。
チワワの生い立ちや特徴をしっかりと学んだ上で飼育をする事が最も重要な事柄となります。