研究者の間で立場が二分されている
まずはこの動画をご覧下さい。
如何でしたか?
この動画はワンちゃんが悪戯して飼い主さんに叱られているシーンです。
このワンちゃんの表情は【罪悪感】に苛まれ、しかも『ごめんなさい』と言っている様な、何とも悲しげな表情。
この動画を観ると、犬は罪悪感を覚える動物の様に見えます。
果たして犬は人間と同じ様に罪悪感があるのでしょうか?
これにつきましては研究者の間で『罪悪感がないとする明確な研究は存在しない』と言う立場と『罪悪感は覚えない』とする立場に二分されています。
ですのでこの時点で言える事は、『人間が犬を叱責した時に申し訳なさそうな表情や仕草を見せる』と私達が勝手に感じているのかも知れません。
今の世の中でも研究者の立場が二分されていると言う事は、まだまだ解明には年月が掛かるのではないでしょうか。
叱られた時の悲しげな表情や仕草にはどんな意味があるのか?
前段でもお話しした様に、犬の罪悪感につきましては意見が分かれていますので横に置かさせて戴きます。
ここでは犬が叱られた時に見せる悲しげな表情や仕草についてお話しします。
英の研究者達は以下の様な見解を述べています。
悲しそうな表情
顎を床に着け、目の下を白目にしてこちらをじっと見つめます。
いわゆる三日月目ですが、何とも切なく悲しげに見えます。
この状態は結構強いストレスを感じている状態なのだと言われています。
アイコンタクトを避ける
愛犬を叱った時に、『プイッ』とソッポを向いてしまうのは【緊張状態】と【ストレス】表し、『お願い、落ち着いて』と言っているのだそうです。
猫背になって尻尾を隠す
猫背になって尻尾を隠すのは、『かなり高い緊張状態にある』とされています。
『もうこれ以上叱らないで』と懇願の意味もあるそうです。
仰向けになってお腹を見せる
叱った時に、服従の姿勢である仰向けになってお腹を見せるのも緊張状態を表します。
『早くこの状況を打開したい』と言う願いも込められているそうです。
犬は人間の行動に敏感
お話は再び犬の罪悪感に戻します。
犬は表情豊かであり『人間の行動に敏感』な動物です。
飼い主さんの行動を常に見ながらそのつど表情を変化させます。
こちらも英国研究者の見解になりますが、『犬が叱られた時にする悲しげな表情は、それが罪悪感に苛まれるのでないとしたら、叱責が原因で混乱し恐怖を感じているからだ』と言っています。
これは私の考えなのですが、叱責されて恐怖を感じているのなら、【恐怖を与えない叱り方】を考えなければなりませんね。
漠然とした言い方になってしまいますが、理想は【叱る原因を作らない】事だと思います。口で言うのは簡単ですが、これが一番難しいのではないでしょうか。叱らなければならないあらゆる状況を想定しておかなければなりませんので、これを全うするのは【至難の業】だと思います。
でも愛犬に恐怖心を与えたくないと考えるのなら、犬の習性や本能などを良く学び理解した上で実施して行くしかないでしょう。
我が家では
愛犬が3歳を過ぎた頃から叱る事が徐々に減り、シニア期に入ってからは叱る事が殆どなくなりました。犬は歳を取ると悪戯しなくなる様ですね。
当時私は直接叱らないで【天罰方式】と【無視】で躾けていました。
愛犬は掃除機の音が大嫌いですので、悪戯した時に掃除機を持ち出して音を聴かせて天罰を与えていました。
もう一つは『ダメ』と言って数分間背を向けて無視し愛犬の顔を見ない方法です。しばらくすると愛犬は寂しくなるのでしょうか。
前足で私の背中に触れて来ます。
それでも無視をしていると何度も触れて来ます。
私の背中に5回触れた段階で、愛犬の方を向いて『もう怒ってないよ』と言いながら抱きしめて頭を撫でてやります。
犬は主人に無視されるのが一番つらいと言われていますので、私はこの方法を実践していました。ですので多分、恐怖感は無かったものだと考えています。このメリハリが、私と愛犬との絆を更に深めて行ったのだと思っています。
愛犬の表情,行動,仕草から見て取れる感情
私は個人的には犬に罪悪感とまでは言わずとも、それに似た感情はあると思います。それは愛犬の表情や行動,仕草から、それらしきものを幾度も目にした事があるからです。
では、そんな仕草や行動を紹介します。
自宅での排泄
自宅に設置してある愛犬用トイレで排泄した場合、中心から外れると首を垂れて自分のベッドにスゴスゴ戻ります。
中心から外れたら叱られると思っているのでしょうか?それとも拘りなのでしょうか?
しかも排泄し終わって帰り際に、もう一度振り返って排泄箇所を見てから自分のベッドに戻って行くのです。私には愛犬が恰も確認している様に見えますし、その時の顔が妙に寂しげに見えるのです。
ト
イレの真ん中に排泄できた時は胸を張って帰って来ます(その様に見える)
オヤツを失くした
我が愛犬は変わった癖がありまして、オヤツ与えるとを口で咥えてから首を大きく振りかぶって、方向は定まりませんがオヤツを1mくらい飛ばしてから食べます。ある日この行動をしたところ、オヤツが冷蔵庫の下に入ってしまったのです。
その時私は『あ~ぁ、無くなっちゃった』と言って愛犬の顔を見たら、目を丸くしてお座りをしてしまいました。
これは私の想像ですが、もしかしたら愛犬は『やっちまった』と思いショックで座り込んだのではないかと思います。
まとめ
私は『犬に罪悪感が有るか無いか』については、気にはなりますがは解明されなくても良いと思っています。
それは何故かと言いますと、犬好きの私は愛犬の行動や仕草を【過大評価】してしまい、良い方にばかり考えてしまいます。
そのため犬の罪悪感の有無が解明されてしまったら、私が思っている逆の結果が出る様な気がします。ですので答えは二つで良いと考えています。
もし私が答えを問われたとしたら・・・迷う事なく【犬に罪悪感はある】です。そう考えた方が私と愛犬にとっては都合が良いのです。
それに、愛犬の気持ちを考えながらしてあげた事に対し、愛犬が喜んで尻尾を『フリフリ』してくれるのと、嬉しそうな表情をしてくれるのが私にとって最高の喜びとなっています。
皆様も愛犬の喜ぶ表情や行動を見ながら、たくさん癒されているのではないでしょうか。
ユーザーのコメント
50代以上 男性 ライス国務長官