子犬は掃除機の音が苦手
子犬は「初めて」が多いため、私たち飼い主から見れば驚かない事でも怖いと感じてしまうことがあります。私たち人間に比べると身体も小さく、耳も良いため尚更です。
初めて見る物、初めて聞く音、初めて感じる事など様々な物があり、子犬にとっては散歩に出掛けた時のみならず、家にいる時でも好奇心を刺激される物事が多く溢れている事でしょう。
しかし、そんな好奇心を刺激される物事は楽しい事だけではありません。時として、慣れていない子犬にとっては恐怖という感情となって嫌悪感を抱いてしまう物も多いです。
今回はその中でも子犬が恐怖を感じてしまう音の代表格の1つとしても頻繁に挙げられる「掃除機」の音に慣れさせるための3ステップをご紹介します!
子犬に掃除機を慣れさせる3ステップ
①まずは視覚から慣れさせる
そもそも子犬は掃除機そのものと触れ合う事に慣れていません。そのため、まずは掃除機の見た目から慣れさせる必要があります。最初のステップでは「掃除機=良いことが起こる物」と良いイメージを持ってもらうための工夫を行う必要があります。
例を挙げますと、子犬を掃除機の近くにスタンバイさせ、まずは掃除機を見せることで掃除機の外見に慣れさせます。その後掃除機の周りにおやつを置き、子犬に掃除機の周りを歩かせるように誘導します。
このように掃除機の外見に慣れさせた上で、「掃除機の周囲をぐるぐると歩き回りながらおやつを食べる」という一種の遊びを行います。
こうすることで「この物体(掃除機)は怖くない」「それどころかおやつを食べることができた!」といった掃除機という物に対してポジティブ感情を抱かせ、見た目に慣れさせることができるのです。
②続いて動きに慣れさせる
静止している掃除機に慣れたならば、続いて電源を入れずに普段掃除をしている時のように掃除機を動かしてみましょう。いきなり音を出して動かしてしまうと驚いて怖がってしまう子もいますので、少しずつ順序を踏んで慣れさせることが大切です。
掃除機の基本的な動作を見て慣れさせることで、早い段階で子犬に掃除機の動作を理解させることができます。
怖がりな子は最初から近くで動かすことに恐怖を感じるという子もいますので、「うちの子は臆病だ」と感じているのであれば最初は遠くから、徐々に近くで掃除機を動かすという順序を踏むと恐怖感を与えることなく慣れさせることができるでしょう。
③最後に音に慣れさせる
上記の2ステップが完了したら、いよいよ問題の掃除機の音に慣れさせる最終ステップに突入します。
最初にもお話しした通り、犬は人間よりも聴覚が優れているため人間が驚かないような音も驚くほど大きな音に聞こえる事が少なくありません。中でも掃除機の音は、日常生活で耳に入る音の中でも大きな音に含まれます。そのため、犬にとっては「不快で大きな音」として認識されることが多いのです。
上記のことを踏まえた上で考えると、いきなり近い場所で音を出すというのは子犬にとって「怖い」という認識となってしまう可能性が高くなります。
したがって、最初はなるべく遠い場所で掃除機の音を出すようにしましょう。例えば、2階建ての家ならば違う階で音を出してみたり、違う部屋で音を出すなど工夫をしてみましょう。
音を出した後に子犬の様子を伺ってみてください。ケロッとした様子ならば、先ほどより少し近い場所で音を出してみましょう。
こうして徐々に音を出す距離を縮めていき、最終的に音に対して過剰な反応を見せずに慣れた様子であれば音と一緒に動作も加えてみましょう。
子犬は慣れさせやすいが、トラウマになってしまうことも
ここまで掃除機の音に慣れさせるための3ステップをご紹介して参りました。
子犬はまだまだ成長途中の段階なので、音や物に対して慣れさせることは既に先入観を持ってしまっている成犬に比べると慣れさせやすいです。
しかし同時に、あまりにも恐怖を感じてしまうとトラウマとなってしまい、その後慣れさせるのが困難になってしまう場合もあります。
そのため今回ご紹介した掃除機の音のように犬が嫌いな音に慣れさせるためには、急に音を近くで聞かせて慣れさせるのではなく、少しずつ慣れさせるように努力しましょう。
サイレンの音は怖いから吠えているのではない?
ちなみに「成犬になってから救急車などのサイレンが聞こえると吠えるようになった」という経験を持つ飼い主さんはいらっしゃいますか?
一見「サイレンの音に対して恐怖心を抱いているのかな?」と思ってしまうこの例ですが、この場合の多くは恐怖感から吠えているのではなく、他の犬の鳴き声と勘違いして呼応していることが多いと言われています。
しかし、恐怖心を感じていないとしても、サイレンの音に反応して吠え続けてしまうと近所に迷惑をかけてしまうかもしれません。
サイレンの音が聞こえて愛犬が唸り始めたら、大好きなおもちゃを手に持って名前を呼んであげてください。一緒に遊んであげることでサイレンからおもちゃに気をそらすことができ、結果的に無駄吠え防止に繋がります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
人間からしてみると「掃除機の音は日常の物だから大したことない」と感じがちですが、子犬からしてみれば「なんて大きな音なんだ!」と後々トラウマになってしまうこともあります。
「うちの子、なかなか掃除機の音に慣れないの」という方は、ぜひ今回ご紹介した3ステップを試してみてくださいね!
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女性 おさけ