犬を迎える時
「一目惚れ」で「即決(←ご注意下さい!)」して、本当に大丈夫なのでしょうか?
そンな時は、
- 犬種の特徴は調べましたか?
- なりやすい病気は調べましたか?
- 近くに評判の良い動物病院はありますか?
- 家族の総意、協力はありますか?
と、もう一度落ち着いて考えてみて、必要ならば、本やネットなどでじっくり調べて下さい。
今回は、ダックスフンドにハマり続けた筆者の「家に迎えた経緯」と、「今、想う事」をお話したいと思います。
子供の居なかった筆者は…
子供の頃の、「歴代の犬達との暮らし」を再度夢に見るようになり、犬を飼いたい気持ちが日に日に大きくなっていきました。
プードルかなぁ、ダックスも可愛いなぁ、などと考えていました。
筆者は、その内犬種を二種に絞り、それらの本を買って「猛勉強」をするようになりました。
でもどちらにするか決めきれず、寝ても覚めても犬の事ばかり考えて、「一体どっちがいいんだろう!?」と悩む状態が続き、当時一緒に暮らしていた"犬パパ"に、「そんなに悩むなら、一旦やめてみたら?」とアドバイスされる程、思いつめていました。
そんな時、フラリと入ったペットショップで、「人生最初のミニチュアダックスフンドとの出逢い」が。
現在の筆者宅初ワンコ"フジヤマ君"は…
勤務先近くのペットショップで、兄弟犬と一緒にショーケースに入れられていました。(かッ 可愛い!)
筆者は、昼休みや退社後にそのショップに行ってはショーケースに張り付き、元気にじゃれ合う二匹を、飽きることなくウットリと眺めていました。
犬を飼いたい気持ちが大きくなりすぎて、当時血迷っていた筆者は、「そうだ、兄弟二匹飼おう!!」と無謀な挑戦をしそうになりましたが、「ダックスは絶対おススメだけど、二匹同時にしつけをするのは絶対無理!」という、ある「犬飼いの大先輩」のアドバイスに従って、泣く泣く(?)二匹の内でより強く心惹かれていたブラックタンのフジヤマ君を迎えるに至りました。
が、このフジヤマ君、立派な血統書がありながらも、胃腸の弱いコで、入退院を繰り返し、本当に何度も泣かされた子犬時代を過ごしました。
でも、ダックスフンドとは、
- 「実は猟犬なのに、人間大好きの甘えん坊」
- 「短足、胴長、でも足が速くて活動的」
というギャップが特徴なんです。
このギャップにすっかり魅了された筆者は、遅まきながら「犬!といえばダックスフンド」と言う位のファンに改めてなりました。(プードル・ファンの方スミマセン・汗)
そして落ち着いてきた二年後に迎えた、二匹目の"きな粉ちゃん"
ネットで何気なく近所のブリーダーさんのサイトを見ていたら、「ギャッ 何だ!この可愛いコは!?」と、ビックリ仰天(オーバーですね)するほどのカニンヘンダックスフンドの「美少女」ならぬ「美仔犬」が写っていました。
何でも、一度はどちらかのお宅にもらわれたけれど、そこの奥様の妊娠が発覚し、出戻ってきた仔犬ちゃんとのこと。
そしてご対面に至り、その愛らしさや活発さに、フジヤマ君とはまた違った気質、魅力を見い出し、様子をうかがう事数日…。
「もう、これは運命だよ~(←ま、ご縁というものでしょうか)」と言ったか言わないか…、犬パパを泣き落とし、我が家にお迎えするに至ったのです。
やがて、二匹が成長して…
「ああ、もう一度「子育て」がしたい!」と再び思いつめた(←これ、いつも重要なポイントでした)筆者は、自宅から100km位離れた、ダックス専門のブリーダーさんを訪ねました。
「次に飼うコは、”あんこ”って決めてるんだ!」と鼻息の荒い筆者に、犬パパも半分呆れて、「二匹も三匹も一緒かなぁ(苦笑)」と、再度同意してくれました。
生後2ケ月の仔犬ちゃん達の中で、クッキリとアイラインを引いたような目力を持つカニンヘンの、一匹の仔犬にフォーリン・ラブ。
そのコのパパ犬、ママ犬は、カナダと日本のチャンピオン犬…。
さぞかし、健康で(←1番大事!)賢く、美しいコになるだろう…「絶対にこの子が”あんこちゃん”だよ~!」と大絶賛の私に、笑顔のブリーダーさん、「でも、3ケ月経つまで待って下さい(※生後間もなく親兄弟と離してしまうと社会性が育ちません)」というブリーダーさんの意見に従って、「お迎え日」を指折り数えてワクワク過ごしました。
気が付けば、3匹ともそれぞれ「購入」した、ということ
こんな選択もあったのね、「保護犬の里親さん」
犬好きを自認していながら、「あまりにも可哀想な境遇にある犬達」の存在を良く知らずに過ごしてきました。
そして、信じられないほどに数多く存在する「無責任な飼い主達」「悪徳ブリーダー・ショップの存在」を…。
更には、「年間何万という無垢な命が失われている事」を。
今までの経緯と矛盾するようですが、もしこれから犬を飼いたい!という方に是非検討して頂きたいのが、「心優しい飼い主さんを待っている犬達がたくさんいる、そこを訪ねてみる」ということです。
保護団体のサイトにも、「こんな可愛いコ達がなぜ!?」という位に、ズラリと写真が掲載されています。
「保護犬」「犬レスキュー」「犬 里親」などで検索してみて下さい
もちろん悲しいことに、育犬放棄されたダックスもたくさん居ます。
ぜひ、気になるコを探して会いに行き、触れて、抱っこ(※過去のトラウマで人間を怖がる犬達も多いそうです)してあげて下さい。
今は、トライアル期間を設け、「今後一緒に暮らしていけるかどうかのテスト期間」があるところがほとんどのようです。
皆さんを待っている「運命のコ」が待っているのでは、と思うのです。
誰よりも大好きな「人間」から…
たっぷりの愛情を注がれるのを切望している犬達がたくさん居ると聞きました。
実話を元にした数年前の映画「ひまわり」は、保健所を舞台に、そこに勤める職員さん(堺雅人さん主演)と犬達を主人公にした、それはそれは良い映画です。
犬好きさんだけではなく、学校でも鑑賞会を開いたら?と思う位、「小さな命の尊さ」を問いかける素晴らしい映画です。
過酷な運命に弄ばれた保護犬を救ってあげられるのは、「これから犬を迎えたい!」という皆さんの熱い思いしかありません。
どうか、この記事をお読みの方も、もう飼っているよ、という方も、周囲の方も、ブームに惑わされることなく「保護犬の里親になる」を「犬と暮らす為の選択のひとつ」と思って頂けたら幸いです。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 かけるママ
ネットでダックスフントを検索をよくするようになりました。人間の勝手によるかわいそうな犬達の事、その犬達を救っていらっしゃるボランティアの人達の事、知らない情報でいっぱいです。あの子のおかげで社会の矛盾を垣間見る事ができました。今はあの子の事で頭がいっぱいで先の事はまだ考えられないけど、いつか犬を飼う時は里親になろうと思っています。