犬にも猫にも狩猟本能がある
元々犬も猫も野生動物を種とした動物であり、生きるための「狩猟本能」を備えています。犬の祖先はオオカミ、猫はミアキスという肉食種で、動き回る動物の肉を主食としていたと言われています。
それ故に両者とも動き回るモノには非常に敏感であり、かつ彼ら自身も動き回るので、同居生活の中でも「遊び」の範疇を超えてしまい、どちらかがどちらかを狩りにいくシーンに近くなってしまう可能性があります。
(筆者のお家でも犬猫が共存していて、どちらかというと犬が猫を追いかけ回すシチュエーションが多いですが、猫も「狩りモード」に入った際に爪を出して襲いかかり肝を冷やした経験があります。。)
犬は力強い歯、猫は鋭い爪を使い、相手を仕留めにかかったら両者とも大怪我に繋がり兼ねません。
それではじゃれる範囲を超えて「狩りモード」に入らせないようにするには、どのようなポイントを押さえればよいのでしょうか。
犬も猫も満足できるオススメの遊び方
まずは犬と猫の同居に際して
- 飼い主さんがキチンとしたルール(秩序)を作ってあげること
- ルールのある遊びを通して、しっかりとストレスを発散させてあげること
この2点が同居の失敗防ぎ、共和を図るポイントであると筆者は考えています。
それを踏まえて、犬も猫も満足できる遊び方の一例をご紹介します!
①犬に「マテ」の指示を出して、猫にオモチャを投げる
まずは猫を優先にして、鈴が入ったボールや振り回すことの出来るネズミのオモチャで遊んであげます。その際に犬には「マテ」でしっかり我慢させること。
猫はしつけることが中々難しい為、飼い主の言うことが聞ける犬にトレーニングを兼ねて待っていてもらいます。
②オモチャを追いかけずに待つことができた犬におやつ(ご褒美)をあげる
しっかりと待つことが出来た犬にはおやつ(ご褒美)をあげます。この時飼い主さん自身も声をかけたり撫でたりして、しっかりと褒めてあげてください。
狩猟本能を持つ犬にとって、動き回るボールは好物中の好物。これを我慢することはもの凄いストレスがかかっているはずですので、褒める際の一定の号令(イイコ、エライなど)を決めて褒めることが重要です。
③何回か繰り返し、猫がオモチャ遊びに満足したら犬もオモチャで遊んであげる
そして①②を何度も繰り返して、猫が満足したらようやく犬の出番です。
「さて、ワンコお気に入りのボールで…」といきたいところですが、ボールのオモチャだと満足したはずの猫が興奮して再び追いかけて来る可能性があります。
「やっと自分のモノになったのに何なんだ!」と犬が怒ってしまうため、できればボール系のオモチャではなく引っぱる系のオモチャを使い、区別してあげることがオススメです。
初めに書きましたが、両者の「しつけできるかできないか」という点を抑えることが大きなポイントとなります。
同じものさしで見るのではなく、「犬はトレーニング、猫はお遊び」であることを理解することが重要です。
この遊び方のメリット
ここまで説明した遊び方ですが、犬猫両者にとってそれぞれのメリットがあります。
犬におけるメリット
- マテのしつけ強化につながる
- しっかり待てればご褒美がもらえる
- おもちゃ遊びもできる
猫におけるメリット
- 犬にペースを乱されずにマイペースに遊べて、ストレス発散出来る
特に犬において、このボール遊びを「マテ」でしっかり我慢できるようになることは通常のしつけより高いハードルを超えていると言えます。これによって飼い主さんとの信頼関係もより深まることでしょう。
この「狩猟本能抑制トレーニング」、全てではありませんが犬と猫の同居失敗の不安要素をいくらか拭ってくれるはずです。ハッピーなワンニャンライフのために少しでも役立てば幸いです!
ユーザーのコメント
女性 もこち
いました。私は犬も猫も大好きです。現在は犬と生活していますが、いつか猫ちゃん
も一緒に暮らしてみたいと思っています。人間と同じように、犬も猫も相性が一番大
切だと思います。一緒に遊んでいる姿を想像するとほっこりしますね。