犬はどうして何でも物を齧ってしまうのか?

犬はどうして何でも物を齧ってしまうのか?

外出から戻ったら愛犬が家具やソファを齧って『ズタズタのボロボロ・・・』あなたの愛犬は破壊魔になっていませんか?犬はどうして何でも物を齧ってしまうのでしょうか?ここでは犬が物を齧る理由と対処方法ご紹介します。

齧(かじ)る行為は犬の本能的な欲求

犬は齧る事で物事を確認しながら学習する動物です。
齧る行為は犬の本能的な欲求であるため、犬にとっては当然の事なのです、ですから悪い事をしていると言う意識は全くありません。

かじる

逆に、犬は齧る欲求が満たされないとストレスを感じます。
そうなると齧る行為は更にエスカレートし、家中にある物を何でも齧る様になってしまいます。
そうなったら悲惨ですが、そうならない様に齧っても問題ない物、絶対に齧ってはいけない物を躾で教えてあげましょう。

しかし齧ると言う行為は本能的な欲求の他にも理由があるのです。
それは飼い主さんに対する何らかのサインでもありますので、齧ると言う行為の理由を知り対処しましょう。

犬が物を齧る理由と対処法

実は犬が物を齧る理由は、幼犬と成犬とでは意味が違います。
ではどの様な違いがあるのかお伝えしましょう。

幼犬の場合

幼犬は歯の違和感を紛らわすために齧る場合が多い様です。

子犬の歯

生後2ヶ月が経つと乳歯が生え揃いますが、その後、乳歯から永久歯へと生え替わり始めると歯に違和感を覚えるのです。
そうすると何かを噛んだり齧ったりして歯の違和感を紛らわそうとします。
また家に迎えられて環境に慣れて来ると、子犬は起きている時は絶えず遊びたがります。
そのため幼犬は遊びの一環として齧る行為をします。  

対処法

この時期は仕方がないと思います。
齧られて困るものは愛犬の目の届かない所に置きましょう。
家具などには苦味スプレー、唐辛子スプレー、酢酸希釈水などを噴霧しておくのも一つの方法です。
齧ると『嫌な事がある』と愛犬に学習させましょう。
これは犬を躾ける上での良い方法で『天罰方式』と言い、最近ではこの方式が躾けの主流になっています。

成犬の場合

幼犬時代の齧り癖が直らなかったのが原因で、暇つぶしやストレス発散で齧る場合が多い様です。
また、散歩の量が足らずにストレスで物を齧るケースもあります。

かじる2

散歩は愛犬の体力に合った量にすると良いでしょう。
犬が物を齧るのは、それだけ飼い主さんが愛犬の面倒を見てあげていないというサインでもありますので、時間の許す限り面倒を見る事を心掛けましょう。
     

対処法

成犬になってからの齧り癖は、躾で直すのはかなり大変です。
ですので幼犬同様、齧ったら『嫌な思いをする』という事を覚えさせるのが賢明です。
苦味スプレーの類を噴霧か、ストレスを解消できる様なオモチャを与えてあげるのお勧めです。

オモチャをかじる

犬の狩猟本能を満たしてあげる

犬は狩猟本能が満たされないとストレスを溜めてしまいます。
それが齧り癖の原因のひとつでもあります。
犬の狩猟本能を満たしてあげるには散歩が効果的です。

愛犬と散歩

『今日は寒いから止めよう』『暑いから嫌だ』などと言って散歩をサボタージュしていると、愛犬が齧り魔になってしまいますよ。
ですからしっかりと暑さ寒さ対策をして、出来るだけ愛犬を散歩に連れて行ってあげましょう。

そして毎日同じコースを散歩していると犬が飽きてしまいますので、同じコースを毎日歩くのではなく、散歩コースは幾つもキープしておいて、2~3日でコースを変えて行く様にするのが理想的です。

違うコースを歩かせると犬の脳に刺激を与える事になりますので、大いに愛犬の狩猟本能を満たす事が出来ます。
また定期的にドッグランに連れて行き、遊ばせるのも狩猟本能を満たすひとつの手段となります。

まとめ

私の愛犬は成犬になるまで物をよく齧りました。
家族全員のスリッパから始まり、洋タンス、和タンス、パソコンラックのテーブル、座卓テーブルなど、一番驚いたのは夜中にコタツのコードを齧った事でした。
電源が抜いてあったから未だ良かったものの、もし電源が入っていてショートでもしたら、どんな事になったか考えるととても恐ろしいです。
それ以来コタツのコードにはポリエチレン製の保護チューブを巻いて齧り対策をしました。


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そんな時私は叱るよりも天罰方式に重点を置いて躾けて来ました。
ですので苦味スプレーや酢酸希釈液を用いたのですが、どう言う訳か効果がありませんでした。
そこで私の弟が実行した方法を試してみる事にしました。
この方法は弟の愛犬達(ミニチュアダックス)に効果があった方法です。

弟の愛犬達

それは『嘘泣き作戦』と『死んだふり作戦』です。
愛犬が物を齧り始めると、声を出して顔を両手で覆い『え~ん、え~ん』と泣きまねをするのと、『うっ、苦しい』と言いながら床に寝そべって死んだふりをするのです。

これが効いたのかは不明ですが、私がこの行動をとると幼犬時代の愛犬はビックリした顔をするだけでしたが、成犬になる頃には何時しか齧る行為は無くなっていました。

今でも冗談で嘘泣きと死んだふりをすると、心配して私の側に来て私の体を前足で『トントン』叩きます。
この方法で齧る行為が直ったのではないかと思っています。
そうだとしたら、これが究極の天罰方式ではないでしょうか!
言葉で厳しく躾けるのも方法ですが、私は叱らないで躾ける天罰方式が好きです。

私の事を心配して前足で私の体をトントン叩くなんて、そんな仕草を見せられたら強い口調で厳しく叱る事など出来ません。

叱れない

もしかすると、私の躾け方は甘いかも知れません。
しかし【揺ぎ無い信頼関係】は間違いなく築く事が出来たと確信しています。
これから犬を家に迎えようとお考えの皆様、この天罰方式を試してみる価値はあると思います。
ぜひ試してみては如何でしょう。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    30代 女性 匿名

    それは成犬になったからということもあると思います。
    子供のときはやんちゃで、大人になると落ち着く犬種もあります。
    犬種によって噛みまくる種も躾の必要のない種もいます。個体によっても違います。
    ひとつの方法ではありますが…
  • 投稿者

    女性 ゴン吉

    うちでは子犬を迎えた時にまず用意するのが大量のぬいぐるみや紐のおもちゃなどです。
    色んな場所に転がしておくとそれを見つけて勝手に遊んでくれるので、齧る癖はだいぶ減ると思います。遊んでほしい時はそれを持ってくるのでストレス発散にもなるようです。
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