まず、多頭飼いの危険についても知っておく
人ごとではない!?多頭飼いの飼育崩壊も
こんな記事を読まれている皆様なら大丈夫だとは思いますが、避妊手術や去勢手術をせず、なんの対策もなくオスとメスを混合で飼育すると、当然仔犬が生まれます。
そして、とても可愛い子犬で例え純血種であっても、貰い手を探すのは困難を極めます。
現実問題、ペットショップやブリーダーが沢山の可愛い仔犬を販売している中で、果たして貰い手は見つけられるのでしょうか?
そしてその子の貰い手が見つかったとしても、仔犬の貰い手はその仔を確実に可愛がってくれるのでしょうか?相手の事をちゃんと見極めることができるのでしょうか?
ネグレクトや虐待される可能性がないことを何処まで保証できるのでしょうか?
子犬が産まれた時から、全ては飼い主さんの責任になるのです。
責任が持てない程の命を安易に増やしてはいけません!
殺処分が犬だけで26年は21,593匹、ここ最近の十年間で852.231匹いることを知ってください。
そして、この数字を絶対に増やしてしまわないよう、よく考えて飼育して欲しいと思います。
家計を圧迫することもある
一頭が二頭になれば、単純計算してもかかる費用は倍になります。
トリミング、しつけ教室、リード類、オモチャ、おやつ、ベッドなど頭数分は必要になります。
当然、毎月かかる、食費やトイレシーツなどもそうです。
そして、一番考えなくてはならないのは医療費です。
体が丈夫なわんちゃんであれば、病気知らずで生涯健康な子もいるかもしれませんが、体が弱いわんちゃんは医療費がとてもかかります。
頭数が増えればその心配も増えるので、同時に大きな病気にかかることも考えると、なかなかリスクはあると思います。
特に老犬の介護が複数になる場合は、掛かる手間と費用も大変なものになると思います。
多頭飼いの場合は年齢を少し離して、一度に重ならないよう老犬介護を分散させることを考えておくのも、必要な場合もあります。
性格の不一致
これは人間でも結婚生活や恋愛の破局によくある原因です。
相性の合わない犬同士だと、血で血を洗う抗争を始めまることもあり、その中には、あまりに危険なので部屋を分けて飼われているわんちゃんも居るそうです。
多少のケンカであれば、他者(他犬?)の存在が分離不安を紛らわせたりよい刺激になりますが、行き過ぎはいけません。
神経質な仔、気の強い仔などは特に相性をよく考えて観察する必要があります。
犬の多頭飼いの幸せ
犬同士が仲良くしている姿
なんといっても、仲良く一緒に寝ている姿に癒やされる方も多いことでしょう。
愛犬の幸せな様子は飼い主にとっても幸せです。
メス同士やオス同士、年齢が違っても相性がよければ仲良く過ごすことはできます。
精神的安定
分離不安のわんちゃんには特に効果があります。
何もない家で、テレビを見ることも読書をすることもなく、週末の楽しみや外に出られる保証すらなく日々過ごすわんちゃんは、我々人間の予想以上のストレスを抱えています。
特に、知能や社交性の高く神経の繊細なわんちゃん程、ストレスを受けやすいです。
たまにケンカをしするとしても、一緒に過ごす仲間がいるというだけで、分離不安や自傷行為が落ち着くこともあるのです。
手間は案外変わらない
食事や散歩は、普通に仲良く暮らせるわんちゃん達なら一緒にできるでしょう。
シャンプーやブラッシングについては二倍になりますが、一頭目で勝手がわかれば、それほど難しいことではないはずです。
通院については、完全に個体差の問題で、行く仔はかなり通いますし、行かない仔は年に数回健診に訪ねる程度でしょう。
例えるなら、多頭飼いは大人の人間の二人暮らしの様な感覚です。
わんちゃん同士フォローしあってくれれば、一頭よりも助かるケースも多々有ります。
多頭飼いをしたくなりましたか?
- 多頭の医療費までカバーできるくらい稼ぐ
- 愛犬について深く理解し、相性を考える
- 終生飼育。20年の計画を立てる
この三点をクリアすれば、素敵な多頭ライフが送れるのではないでしょうか。