わんちゃんをあなたの信頼できる相棒に!
犬との生活が始まる
犬との生活を始めようと決めた時から、きっと頭の中はわんちゃんとの楽しい時間をイメージして夢でいっぱいになることでしょう。
そして、それと同時に、
- 躾の問題
- 自分の生活ペースが変わる事
- 犬が病気や怪我をした時の事
など、心配する事もあると思いますが、犬と暮らす時間は他の何事にも変えることができない、人生に豊かな体験をもたらしてくれるものです。
犬との関係も積み重ね
犬を育てるのに飼い主に必要な資質があるとすればそれは、「根気強い」の一言に尽きると言っても過言ではないほどです。
犬との良い関係を築くためには愛情をもって接する事はもちろんですが、それを継続させるだけの根気が必要です。
犬はコミュニケーションを通して人の愛情を感じ取る
散歩をする、抱っこをする、ボール遊びをする・・など犬とコミュニケーションを取る方法はたくさんありますが、犬はいつも飼い主さんの気持ちがどこにあるのかを敏感に感じ取っています。
飼い主さんが一方的な態度や命令ばかりを行っていると、わんちゃんの性格に問題が起こってしまう可能性があります。
時には絶対に人間に従わせないといけない場面もありますが、犬にとっては飼い主との楽しい時間を共有する事が一番幸せなので、喜んで躾を受け入れるようになり、自然と色んな事を学んで行きます。
犬だって尊重されたい
犬の躾の基本に「犬との主従関係」がありますが、でも主従関係は「信頼関係」があってこそはじめて成り立つものです。
確かに生物の世界では人間の方が犬より知能の高い生物と言えるでしょう。
でも、いくら知能が高いとはいえ、自分の事をまるでオモチャのように扱う飼い主を、犬は信頼するでしょうか?
同じ人間同士であっても、そんな人の言う事を聞きたくはないですよね。
信頼関係が壊れ、敵とみなされたとき、犬は人間を攻撃してきます。
そしてそれは人にとっても犬にとっても不幸な結末になってしまいます。
やはりここでも先ほど述べたような、「根気」や「積み重ね」が必要になってきます。
犬はとても素直で純粋な性格をしているので、もし関係が悪くなっても、努力次第で修復する事は可能です。
主従関係にこだわる事を一旦停止し、愛犬に対して素直になってみて下さい。
その気持ちが伝われば、きっと犬たちは飼い主として信頼してくれるようになります。
犬は、ご飯をくれて安心して生活させてくれる、あなたの事を信頼したいのです。
どうしても関係がこじれて元に戻れない時は、ドッグトレーナーさんや専門家に間に入ってもらって下さい。
実際に犬に接するところを見てもらい、客観的に問題点をみつけてもらう事をお勧めします。
他のわんちゃんとの交流について
ドッグランに行く、犬の幼稚園に入れる、イベントに参加する等の方法があります。犬同士、じゃれあって遊ぶ姿を見ることは飼い主にとって最高に嬉しい瞬間ですが、あくまで理想です。
他の子と遊ばせる事に、あまりこだわらない方が良いと思います。
公園で散歩中に、他のわんちゃんとすれ違う・他の人に可愛がってもらう・だけでも十分嬉しい子もいますし、ドッグランに否定的な意見のブリーダーさんもいらっしゃいます。
社会性を学ぶ機会は他にもたくさんあります。
例えば、動物病院で順番を待っている間、他のわんちゃん達と大人しく一緒に過ごす事ができるというのも立派な社会性の一つです。
様々な年齢のわんちゃん達を観察していると、飼い主にとっても学ぶ事がたくさんあります。
わんちゃんを迎え入れて初めの頃は慣れない上に、いろんな犬種で年齢も様々な子がたくさんいる病院で、同じようにじっとしているのはとても大変な事で、躾どころではないのが普通です。
親切な受付の方や先輩から、さりげなく声をかけてもらえる場合もありますから、チャンスだと思ってわんちゃんに社会性を教えてあげて下さい。
動物病院を活用する方法は他にもあります。
動物病院によっては、パピークラスを設けているところもあるので、同じ位の月齢の健康なわんちゃんと交流させることができますし、飼い主さん同士のコミュニケーションの場にもなります。
ドッグランはリードがなくてもある程度わんちゃんをコントロールできるようになってから行く事をおすすめします。
どこの家にでもある便利なグッズ
他のわんちゃんとの交流で、万が一怪我をした・させてしまった場合に備えて、予防接種・ペット保険の他に白いタオルを常備していれば便利です。
トラブルになった時にその場ですぐにわんちゃんの全身をタオルで拭いてあげて下さい。
どこかに怪我をしていればすぐに発見することができます。
念のために用意しておきたいグッズ
犬を飼う時に、新たに起こる心配事の中のひとつに「災害の時にペットをどうするか」という事があります。
普段からその事を意識して犬を育てていれば、とっさの時、後悔する事になりません。
餌のストック、水など必要なものは他にもありますが、念のために用意しておくと安心なグッズをご紹介します。
- 犬用のキャリーやかご、カート
- 犬笛(迷子になった時や、名前を呼んでも聞こえないような場面で使う)
- 予備のリード
- 軍手(犬の汚物を処理する時に使う)
犬種にもよりますが、ご想像の通り、避難先でペットの居場所を確保する事はそう簡単ではないでしょう。
普段からキャリーやケージを嫌がらない子になるよう訓練をしておきましょう。
室内でわんちゃんを飼われる方の中には、『室内でケージにいれて飼うなんて犬が可哀想』という意見をお持ちの方もいらっしゃいますが、いざという時、キャリーやケージは犬の安全な場所になります。
犬笛は軍や警察で訓練用に開発されたものから家庭の躾用に作られたものがあり、値段も下は500円〜専用のものだと一万円以上します。
スマホアプリでドッグホイッスルというのもあります。
犬笛は犬には聞こえる高周音波が出るもので、通常の笛のように「ピー」という音がでるものではありません。
その為、騒音にならず、遠くにいても命令や合図を送る事ができます。
普段からトレーニングに取り入れておくと、迷子になった時など、声が届かない場合に役立ちます。
予備のリードは常に二本程度用意しておくと繋ぎ合わせてロングリードにする事ができますので、非常事態の時以外でも、散歩中に気の合うわんちゃんに出会った時など、のびのびと走らせてあげる事ができて便利です。
軍手はわんちゃんのウンチを取る時にはめれば、ティッシュだけで取るより衛生的です。