「少しでもお散歩の時間を伸ばしたい!」
犬にとっての散歩とはどういうものなのでしょう。運動のため?気分転換のため?
散歩は飼い主さんとの絆も深まりますし、犬にとって嬉しい時間ですよね♪
また、犬は散歩中ただ歩いているだけではないのです。
人と暮らすために生まれた飼い犬たちにも犬には犬の社会というものがあり、犬同士コミュニケーションをとってルールを学ぶ”社会化期”というものが必要です。
散歩は犬と犬を繋ぐSNS
私が犬との散歩について調べているとき、面白い書物を発見しました。
その中の一説に、「散歩におけるマーキングとは、犬と犬とを繋ぐ「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」なのだ」という記事が載っていました。
犬は散歩中にマーキングをすることによって「私はここよ」「私はこんなワンコなの、よろしくね」とツイートし、それを他の犬が読む(嗅ぐ)。
犬の尿の匂いの中には様々な情報がつまっていて、そうした情報を他者(他犬)に拡散している最中なのだから、マーキングや匂い嗅ぎを無理やり止めさせようとするのは犬にとってはストレスかもしれませんね。
もはや散歩は犬世界のコミュニケーションの時間かもしれません。
そう思うのは、実は私の愛犬かんなは以前他の家庭で飼われていた子で、その当時たくさんの犬たちに囲まれて生活していました。
ですが、うちに来てからは一人ぽっちになってしまったので、散歩中に必要以上に匂い嗅ぎが激しかったり、他のワンちゃんに遭遇すると飛び付こうとしたりと、まさに犬同士のコミュニケーションに飢えていた状態になっていたのです。
しかし私はその当時、かんなのそんな気持ちを汲んであげることが出来ず、家事に育児に犬の世話で時間的な余裕もなく、かんなの一日二回の散歩については、心の中で「早く排泄してよー」という気持ちで焦っていたと思います。
私の焦る気持ちを読み取ってか、かんなはなかなか排泄をしてくれなく、まるで「まだ帰りたくないんだよー」と、排泄を我慢しているようでした。
コマンドで排泄できるようにしよう
排泄コマンドのしつけをすることによってトイレ問題も徐々に解決していきます。
排泄コマンドを覚えさせるメリット
- 排泄する際、注意を配っておけるのですぐに掃除ができる
- ペットショップやドッグランなどのペット入店OKの場所へ行くとき、マナーとして先に排泄させておける
- 散歩前に家で排泄をさせてから出掛けると、何より愛犬自身リラックス状態で散歩を心から楽しめる
排泄コマンドのしつけ方法
①散歩中でも家でもいいので、ワンコがトイレの姿勢になったら、「しーしー」や「ワンツーワンツー」など、犬が聞き取りやすいコマンドを繰り返し言います。
トイレの姿勢とは急にソワソワしてペットシーツの上や地面を嗅ぎ出し、腰を低く落としたり足を上げたりする姿勢です。
②排泄が終わったら「よし」と褒めてあげましょう。オヤツをあげるのも効果的です。サークルから出して、思いきり遊んであげるのも良いでしょう。
このときワンコは「コマンドの最中に排泄をすると何か良いことが起こるぞ」と覚えます。
あとは「排泄の時にコマンドを言う→褒める」の繰り返しです。次第にワンコはコマンドを言うと排泄しようとしてくれるようになります。
犬に何かを教えるときに、共通して言えることは決して怒ってはいけません。そもそも怒られると言うことを犬は理解出来ません。
犬にとっては怒られることは恐怖でしかなく、混乱してさらに失敗をしてしまう原因になるでしょう。
室内で排泄させてからお散歩しよう
我が家の近所には「ペットの糞を放置しないで」「迷惑しています!」という立て看板があちこちに立っています。
確かに、自分の家の前にペットの糞が落ちていたら辛いですよね...
自分の家の塀のいつも決まった場所におしっこがかけられていたら、腐食し崩れて怪我をするかもしれません。
犬を飼っている私でさえ、道に落ちている糞を目にすると、いい気はしません。
自分が被害を受けるだけじゃなく、我が家のワンコは食糞をしてしまう子なので、もしそれを口にしたらと思うとゾッとしてしまうからです。
普段は家の中で排泄を行い、散歩は散歩で楽しむようにする。
そうするとご近所にも迷惑がかからないし、排泄のための散歩よりもこっちの方が飼い主にとってもワンコにとっても楽しそうですよね。
まとめ
私も以前は排泄のための散歩をしていたので、もしかすると我が家の犬から「せっかくのお散歩が台無しだワン!」と思われていたかもしれません。
今では家の中でも外でも場所をコントロールしながら排泄出来るのでとても助かっていますし、何より本人が一番嬉しそうです。
ただコマンドを覚えさせるのに必死になりすぎるのはやはりよくないと思います。排泄は生理現象であり、それを我慢させてはいけないからです。
長く一緒に住むと、愛犬はどういうときに排泄をするのかが分かっていきます。
犬は人よりも規則的な生活を送っています。ある程度時間的なコントロールを組み合わせつつ、排泄コマンドで周りに迷惑のかからない場所の指定をすると、愛犬にとっても飼い主にとっても負担が少なく、行ける場所が増え、今よりももっともっと世界が広がるのではないでしょうか。