なぜか、名前だけは覚えられなかった愛犬の話。
指示語(命令)はすぐに覚えました。
我が家の愛犬、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア(♀)の生後5ヶ月頃の記録です。我が家にやって来たのは生後3ヶ月。2ヶ月も経たない間に、「お座り」「待て」(よし!の指示でオモチャに触れる)、そして、「ハウス(ケージに行きなさい)」といった、行動を指示する言葉は完璧に理解し、実行できるようになっていました。
▲「お座り」
▲「伏せ」
芸に関することも苦労はありませんでした
こちらは、「お手」「おかわり」を教えた初日の記録。
同じく、生後5ヶ月頃ですが、芸については「意味がわからない」と感じていた節がありましたが、身につくまでの苦労もほとんどなく、やがてオヤツを見れば、エアーでお手、おかわりを繰り返す行動を取るぐらいになりました。
ちなみに、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアという犬種は、一般的に知能が高いとされており、人間の言葉に従うことを苦にしない傾向にあるようです。
ただし、テリア気質と言われる「頑固さ」も持ち合わせており、自分が絶対に嫌な場合は逆らう、拒絶するという問題もあります。
この点での躾の話題は割愛しますが、逆らう・拒絶するというのは、人間から発せられる言葉を理解している証拠とも言えるかと思います。
そして、名前を呼んだ時の反応は?
同じように生後5ヶ月頃の愛犬…名前を仮に「花子」としましょう。
この時期には、「花子ちゃん」「花ちゃん」「は〜な」「はなはな!」どんな呼びかけをしても、すぐに、呼んだ人と目を合わせて尻尾を振って反応を示します。
構ってちゃんパピー時代ならでの素直な反応ですね。
また、"飼い主アルアル"だと思いますが、「ハニー」「ミルクちゃん」「子やぎちゃん」「ハンバーグ」「ジョージ」等々、別の名前で呼んでも、全く同じ反応を示すのです。
呼びかけられたら「いいことがある!」「なぁに?なぁに?」と飼い主に関心を示すのは、とても大切なことです。
『でも、これでいいのだろうか?』
『自分の名前をわかっていないのって大丈夫?』
飼い主初心者は、小さな悩みを抱えて、愛犬に名前を教えることをはじめました。
理想的な形で愛犬に名前を認識させる方法
盲点かも!? そもそも犬は動詞が得意で名詞が苦手
人間と共存する生き方をとってきた犬にとって、人間の言葉に反応する能力は非常に高いものがあります。
そして、人間の言葉に応じることに喜びを感じます。
ですので、行動を伴う言葉、つまり、
『"動詞"については、愛犬が理解しやすい形で伝える』→『それが出来たら褒められる』
というポジティブな経験を積むことで覚えることができますし、理解ができます。
しかし、様々な動植物や、食べ物、オモチャ等、至るところに人間にとってはごく当たり前に存在する"名詞"は、これだけだと、犬は困ってしまうのです。
愛犬の名前も同じなのです。
飼い主さんが何か言った
↓
一体どんな反応をしたらいいのだろう?
どんな行動を取ったらいいのだろう?
↓
一所懸命に考えて、「取りあえず反応しよう!」という結論に至ってしまうようですね。「ん?」「ん?」と小首を傾げる仕草は有名ですが、これもその1つです。
このように、犬にとっては難しい名詞ですが、「名前」にうまく行動を結びつけることは可能です。
ちょっと時間がかかるかもしれません。なかなかうまくいかないかもしれませんが、間違った反応を覚えないためにも、上手に伝える努力はしたいところです。
名前と行動を正しく結びつけましょう。
愛犬に話しかける時は「●●ちゃん」と名前から
頻繁に聞く言葉には馴染みやすいこと、そして、大好きな飼い主さんから話しかけられたら「なあに?」と反応しちゃうという特性を生かしましょう。
家族全員が共通の呼び方、同じルールを用いる方がベターでしょう。
名前を呼ばれたら、「呼んだ人に注目し続きの指示を待つ」という意味づけ
飼い主さんが、台所で「●●ちゃーん」と声をかけ、愛犬が飛んで来たらオヤツを与えるという行動を繰り返すとどうなるでしょう?愛犬は、「●●ちゃん」という名前は食べ物が貰える!サインだと認識してしまいます。
これでは困りますね。
名前を呼んで愛犬が耳を傾けたら、「オヤツ食べよう」「お散歩に行こう」「オモチャで遊ぼう」など、後に続く言葉にはバリエーションを持たせましょう。
名前を呼ばれることはポジティブな気分と認識させる
利口な犬は「反応してもロクでもないことがある」とすぐに学習してしまいます。
まだ、名前を呼ばれなれていない頃は、叱る時には名前を呼ばないことがいい場合もあるでしょう。
ある程度慣れて来たら、個人的には、悪いことをした現行犯で叱る場合など、「●●ちゃん、来なさい」という言葉を用いることが時にあっても問題はないように感じます。
家族以外の人にもたくさん名前を呼んでもらう
散歩の時に出会った飼い主さん友達をはじめ、トリマーさん、獣医さん、なるべくたくさんの方に色々なシチュエーションで名前を呼んでもらうことで、言葉に馴染みやすくなることは勿論、名前を呼ばれた後の行動にもバラエティが生まれます。
良いことが圧倒的に多いほうがいいですが、時には愛犬にとって嫌なことがあっても、それも学びとなります。
最後に
上記で紹介した、同じウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアの2歳頃のエピソードです。
「あんぽんたん」「ぬすっとちゃん」などなど、色々話しかける言葉に対して小首を傾げて反応はするものの、行動は起こしません。
「花子」
と名前を呼ばれたら、尻尾を立てて立ち上がり、次の言葉(ここでは「散歩に行こう」)を期待して待っています。
この頃から5年を経過しましたが、今ではもっと「名前」に対して、的確な反応をしめすようになりました。
時間はかかりましたが、愛犬が名前を認識しているメリットは、そこかしこにあるなあと感じている今日この頃です。
ユーザーのコメント
40代 女性 匿名
犬の名前で『プリン、メロン、きのこ』という犬を買ってる人達がいました。
メロンはさておき、プリンと言う名を付けたら、例えば子供が買ってきた物に対し、
『プリン〜。』と言ったら反応するような気がして、うちは食べ物の名前は絶対つけない事にしています。
女性 匿名
それぞれ、自分の名前は、わかっていますよ。
オヤツをもらう時も、自分の名前が呼ばれたら、もらいます。
ちなみに、人間の名前も、わかるみたいです^ ^