リラックススマイルとストレススマイル
愛犬が幸せそうな笑顔でいることは、飼い主さんにとって何よりも幸せなことですよね。
しかしここで注意したいのが、犬は幸せな時やリラックスしている時も、苦痛・ストレス・恐怖を感じた時も笑顔に似たような表情を見せることがあるという点です。
そのため飼い主さんは、「犬が口を開けて笑っている=幸せを感じている、リラックスしているというわけではない」という認識を持つことが大切です。
特徴を覚えると◎
このストレススマイルとリラックススマイルを見分けるためには、やはり普段から愛犬の様子をしっかりと見て覚えることが大切です。
まずリラックスしている時の顔の特徴をしっかり覚えておくと、愛犬がストレススマイルを見せた時にどこか違和感があることにすぐに気がつけるものです。
リラックススマイルの特徴
リラックスした時に出るスマイルは目と口元に最も特徴が表れます。
リラックスして落ち着いている時には目は穏やかにまんまるとしています。
口元は引きつっている様子はなく、口角も上がっておらず定位置のままです。
体全体から力が抜け、本当にリラックスしていることが見てとれます。
ストレススマイルの特徴
リラックススマイルとは逆に、ストレススマイルの特徴としては全体的に力が入っている印象を受けます。
リラックススマイルと同じく、見分けるポイントは目と口元です。
目から表情が伺えます
犬がストレススマイルをした時、目からもストレスを感じていると知ることができます。
人間が緊張した時に目が泳いでしまったり、愛想笑いをした時に目が笑っていなかったりするように、犬も目からしっかりと表情が読み取れるのです。
犬がストレススマイルを見せた時、一見笑っているように見えても、緊張を感じていたり恐怖に怯えていたりすると、目をギンギンに見開いていることが多いです。
口元に注目しましょう
ストレススマイルかどうかを見分けるポイントとして、口元を見ることが重要といえます。
犬がストレススマイルを見せる時、1番その特徴が出るのは口元の広角の部分です。口角は後ろに強く引っ張られ、引きつったような表情になるのです。
そのため、広角の周囲の筋肉が寄って、段々としわになって表れます。
また口角の他に、舌にもストレススマイルの特徴が表れます。
例えば、暑くもないのに舌をだらしなく下げていたり、舌を「へら状」にして出すこともあります。
見分けることは飼い主の役目!
愛犬が笑顔でいることは、飼い主さんの何よりの願いであると思います。
でも、笑顔だからといって安心してはいけません!その笑顔は、本当に心の底から安心して出た笑顔なのかどうか一度考えてみてください。
その時に、愛犬がリラックスしている時の表情を思い出してみることがポイントです。リラックスした時のスマイルと同じ印象を受けるかどうかを考えてみましょう。
そのために、愛犬のリラックスした時の表情はしっかり覚えておくことが大切です。
恐怖や緊張といったストレスに長時間さらされていると、犬も人間と同様に体全体にチカラが入ってしまい、とても疲れてしまうものです。
ストレス状態はひどくなれば、人間も犬も体に支障をきたす原因ともなるのです。
そのため、その笑顔がちゃんと心の底から安心して出る笑顔かどうかをしっかりと見極めることは、愛犬の幸せや健康のために何よりも大切なことであり、飼い主の当然の役目でもあります。
もし愛犬がストレススマイルを見せていたなら、そのストレスの原因となっているものを早めに取り除いてあげましょう。