草むらは危険な植物や毒虫が狙っている
犬の糞の放置は、全国ほとんどの自治体条例で禁止されていると思いますが、排尿に関する条例はありません。
条例にないからといって、所構わずおしっこをさせるというのは、マナーとしては良くないです。
中には、『草むらなら迷惑にならないだろう』と考えて、マーキングを許している愛犬家もいるのではないでしょうか?
でも草むらは危険ですよ。
特に夏の草むらは危険がいっぱいなんです!
草むらにはワンコにとって危険な植物や毒虫が沢山いて、貴方の愛犬を狙っているかもしれませんよ!
草むらに潜む危険な植物や虫
<植物>
- チカラシバ
チカラシバは道ばたや空き地,山の草むらなどの何処にでも生えているイネ科の雑草です。
チカラシバの種子が足指の間の柔らかい部分に刺さると炎症を引き起こします。
耳や鼻から入り込むと、麻酔下での手術が必要になる可能性がある、非常に厄介な植物です。
もしチカラシバが生えてるような所を散歩した後は、丹念にブラッシングを心掛けて下さい。
- エノコログサ
エノコログサはネコジャラシとしても知られている草です。
葉の色は緑で、線状の針の様な形で互い違いに生えています。
草の長さは40~70cmと長く穂先が垂れています。
チカラシバと同じ様な危険性がありますので、こちらも要注意です。
- 毒キノコ
公園などに生えているキノコは毒キノコかも知れません。
食べたら死に至る危険性があるため、キノコを発見したら絶対に近づけないよう注意して下さい。
- 公園に生えている雑草
公園に生えている雑草には除草剤が散布されている場合があります。
散布表示されていない公園もありますが、散布されていると思っていた方が良いでしょう。
除草剤は神経系に作用する危険な成分で製造されていますので、公園の雑草に関わらず全ての雑草を舐めさせたり食べさせたりするのは絶対に止めさせましょう。
<代表的な害虫>
- マダニ
SFTSウイルスを持つマダニに咬まれると、6日~2週間で感染症を発症します。
消化器系が中心で、発熱,下痢,食欲不振,腹痛,嘔吐などの症状が起きます。
重症化すると多臓器不全などで死に至る場合もあります。
ただ、マダニの全てがSFTSウイルスを持っている訳ではありませんが、マダニ対策を施して散歩させ、できるだけ草むらに入らない様に注意して下さい。
また、ダニの一種であるのツツガムシ(ツツガムシ病)にもご注意を。
- ケムシ
ケムシには毒性の毛を持つものがあり、ケムシに触れたりすると激しい痒みや痛みがあり、同時に赤い湿疹が生じます。
その他
- アオダイショウ
アオダイショウもよく草むらで発見されます。
アオダイショウと言う蛇は無毒であり大人しい性格ですので、咬まれる可能性は少ないと思いますが、犬が蛇のいる草むらにガサガサ入って行ったら驚いてとっさに咬んでしまう場合があるかも知れません。
咬まれるとヘビの牙に付着していた細菌が体内に入り込むケースがあります。
人間の場合ですと腕や足がパンパンに腫れ上がったりします。
私の勉強不足で申し訳ないのですが、犬にとっても危険である可能性があるので、注意しましょう。
- ミミズ
ミミズは毒液を噴射する種類もいます。
犬はミミズの臭いが好きですので、クンクン臭いを嗅いだり食べてしまったりします。
気温が上昇すると暑さに耐えきれず、土の中から草むらに這い出して来ます。
犬がミミズの臭いを嗅ぎつけて急接近すると、ミミズの防御本能で毒液を噴射する場合があります。
ミミズにオシッコをかけると〇ン〇ンが腫れると言うのは迷信ではありません。
そう言う種類のミミズもいると言う事をご理解ください。
まとめ
ここまでザックリと草むらに潜む危険である代表的な植物や虫などを書かせて戴きましたが、これらはほんの一部に過ぎないのだと思っております。
私の勉強不足により、申し訳ございませんが、更に知りたいと言う方は書籍やインターネット、或いは掛かりつけの獣医師にお聞きになってみては如何でしょうか?
「マーキングは犬の習性」とは言っても、外でするとマナーに反する行為になります。
どうしてもマーキング癖が直らない場合は、マナーパンツを装着するなどの対策を講じて散歩する様にしましょう。