気持ちの良い晴天のなか66名43頭の〝インギーズ”(イングリッシュコッカースパニエルとそのオーナー)が広大な貸切ドッグランに集まり、集合写真撮影、クイズ大会、ドッグゲームを楽しみました。
今回は集まってドッグランしたり食事したりするだけでなく、イベント要素をプラスしてみようと試みました。
募集から参会者リストの作成、内容、タイムスケジュール、ゲームとその内容、などなど全体をプロデュースすることになったので私も含めたスタッフ3名で当日まで打ち合わせや準備に勤しみました。
オフ会の計画を立てる
天気
当日は晴れ予報で、計画通り進行できそうでした。
会場は屋根付きドッグランが無いので、雨天の際は延期を予定していました。
体調
せっかくの楽しい会も、健康や安全に配慮できていなければ笑顔で帰れません。
会場側からの計らいで、貸切ドッグランにおいては、熱中症や体調不良予防のために杭を刺さないタイプのタープ型テントを自前で用意しても良いと言って頂き、運営メンバーの提供で立派なタープテントを設置。
作ったばかりのドッグランなのでベンチが無いため、キャンピングチェアを持ち込み可能と仰って頂いたりと、かなり融通をきかせてくださいました。
また、入口ゲートには給水タンクを設置して頂き、いつでも誰でも水を汲む事ができるようになっていました。
熱中症予防や脱水予防に備えて貰えるよう、事前にアナウンスしていました。
若い犬から老犬まで、オーナーも様々な年齢の方が集まっていますのでそこが一番気を遣いました。
安全の確保
今回は犬種のオフ会なので、犬種の家族犬(アイリッシュセッターやフラットコーテッドレトリバー、ミニチュアシュナウザーも参加していました)以外はほとんど皆同じ大きさの犬が集まっています。
なるべく広く、貸し切りが出来るドッグランを貸りる事によって犬が密集しないように、リードフリーにしていても逃げ場ができるように配慮しました。
また、ゲームで集合する時は各オーナーにリードを付けて頂き、愛犬のマズルがどこを向いているか管理して貰ったり、集合写真ではリード着用で抱っこをしてもらう事で、隣の犬と接触、喧嘩や事故を未然に防ぎました。
受付
受付にて参加者のリストを見て、入場の際に会費を受け取り、チェックします。チェックが出来たら来てくださったお土産に用意していた犬用パンをプレゼントです。
今回はリスト通りに全員参加して頂いたのと、途中で飛び入り参加して頂いたご家族もいらっしゃいました。
ドッグゲーム
愛犬とオーナーとで楽しめるゲームを考えてみようと思いましたが、どんなことに気を付ければうまく行くか考えてみました。
- 大人数、頭数で楽しめる。
- 犬に負担がない。
- だらだら長引かないですばやく進行できる。
- 安全でトレーニングの度合いが関係なく全年齢が参加できる。
- 全体がが1時間以内に収まる。
- ゲームのネーミングで趣旨が伝わりやすくする。
- そこまで勝ち負けにこだわらなくても良く、ムキにならない。
- 準備が容易である。
上記の条件でゲームを3つほど考えました。
ルールを決めたらあとは会場のセッティング。
会場は人数も多く広大なためスピーカーとマイクを設置してアナウンスしました。
ゲームの事前案内
楽しくゲームに参加できるように注意事項は全員に周知しておきましょう。
◎参加の判断は各オーナーに一任いたします。愛犬の体調と相談しながらご参加ください。
◎受付にて参加の確認を行いますので何かあればその際申し出てください。
◎ゲーム開始時、全員リードの着用(またはカートに載せる)をお願いいたします。
◎お隣のわんちゃんと接触しないように間隔に注意してください。
1.A/B横断ウルトラクイズ (犬○×クイズだと名前が味気なかったから)
クイズに対してAかBの場所に愛犬と一緒に移動していただきます。
各自愛犬はリードをつけるか、カートに載せるなどして安全に一緒に移動してください。
正解者はその場に留まり、不正解者はすみやかに司会の後方エリアで待機ください。
※進行時のトラブルを未然に防ぐため愛犬のリードの管理をお願いします。
<準備するもの>
・15問位の問題(実際は10問くらいで1名まで絞れました)
・AとBの札
・AとBを分けるための目印コーン
・AとBを分けるためのライン(25mロングリードを利用)
2.はらぺこダービー (早食い競争なんて名前だと体に悪そうなので名前もソフトに)
約10頭ずつで行います。
スタート前は「待って」をさせてください。「よーい、どん!」の合図で「どうぞ(ヨシ)」。
フードボウルに入った5粒のドッグフードを全てたいらげたら、オーナーが手をあげてください。
各クラス3位まで入賞、次に4クラスの入賞者で競って頂きます。
入賞者以外はリードをつないだまま、司会の後方エリアで待機してください。
※ドッグフードはナチュラルハーヴェスト(当日袋を提示します)を使用します。
成分を確認いただきアレルギー等心配な場合はお手持ちのフードを利用されるか参加をお控えください。
<用意するもの>
・フードボウル(犬が口にしても安全な皿)
・ドッグフード(使うものは明確にしておく)
※犬同士が近すぎると喧嘩になる可能性があるので間隔を広く、リードをつけたまま行う。
3.切れない絆レース (速さではなく、絆を競います)
約10頭ずつで行います。スタートからゴールまでの速さを競います。
各オーナーに決まった長さの絆(トイレットペーパー)をお渡しします。
絆を各自愛犬のカラーやハーネスに装着ください。(装着方法は自由です)
数メートル先に置いた目印の外側をまわり、Uターンしてスタート地点まで戻ったところがゴールです。
競走中に絆がきれてしまったら他の競技者に接触しないよう、愛犬とその場に留まるか他の方に接触が無いように配慮してください。
各クラス3位まで入賞です。
<用意するもの>
・スタートラインにつかうロングリード×2本
・カラーコーン10個
・トイレットペーパー
各ゲームで準備したこと・感想
ゲームの司会・進行・セッティング、走り回りましたが本当に皆さん協力的に、ノリノリで参加をしてくださったので考えたかいがありました。
自分で想像していたよりも、皆さんが喜んでくれていて、本当に良かったです。
各年齢でクラス分けをして競って貰ったのですが、クラス分けの名前も気を遣いました。
子供のように可愛がっている愛犬ですからこんな風に呼んだら面白いかなと思い…
・4か月~2歳まで ジュニア (パピーでもないから)
・3歳~6歳 ユース (ヤングだとシニアを意識してしまうから)
・7歳~14歳 マスター (シニアってお年寄りなイメージがあるしまだまだ若いものには負けないよ)
・15歳 レジェンド (その年齢でそんなに元気だなんてみんなのお手本だね)
4か月齢から15歳まで、全頭がゲームに参加してくれました。
そしてそれぞれ順位も決まって、福袋のように中身がわからない景品を手にして帰られました。
中身は、空気清浄機から網タイツまで!!インギーの必衰アイテムの手作りスヌードは好評でした。
ゲーム終了後はそれぞれにフリータイムをドッグランで過ごしたり、食事に行ったり、ドッグプールで遊んだりとドッグリゾートでエンジョイしてくださったようです。
オフ会が終わった後のInstaglamやFacebook、ブログなどしばらく賑わっていて楽しかったです。
ドギーズアイランド小谷流の里
広く天然芝のドッグランがいくつか、そして水深は浅いですがジャブジャブ遊べる犬専用ドッグプールがあります。
オフ会の後は、ドッグプールでジャブジャブ泳いだり、ボールを取りに潜ったり、飛び込んだりととても楽しそうに遊んでいました。
コーダはドッグランでオフ会⇒愛犬同伴レストラン⇒プール⇒ドッグランと言うスタイルで遊びましたが、フォレストウォークと言う森の中の散歩道や、ベーカリーカフェ、ドッグアイテムショップなどもあるので、それぞれが飽きずに何度も遊びに行けるのが良い所です。
皆さんも遊びに行ってみてくださいね。
お楽しみの後は
参加者の賛同を得て、会費から運営費を差し引いた金額をイングリッシュコッカースパニエル・レスキュー・ネットワーク(ECSRN)http://ecsrn.com/にRESOCKERの名前で寄付しました。
犬が主役なオフ会やお出かけに、積極的に連れて行ってもらえる犬はとっても幸せな方の犬だと思います。
また、犬のコラムを読んで勉強されているオーナーを持つ犬もまた幸せな方の犬です。
一方、家族に恵まれず棄てられて殺処分を目前に収容されている犬達も、今この瞬間にも存在しています。
個人の力は微力でも多くが集まれば大きな力になりますから、もしオフ会など計画されて集めた精算額に余裕があれば、ボランティアで犬の為に活動されている団体へ寄付を検討してみてください。大きな助けになるはずです。