自分と相性が悪い犬を見極める方法
自分と犬との相性を見極めることは重要なことです。
「一緒に暮らしてみたら相性が悪いから処分」なんて言い方をする人がいるからです。
犬の幸せを心から願う気持ちが本当にあるのであれば、あなたと相性の悪い犬を選ばない方法を知る必要があります。
1.自分の体力と犬と体力
「体力に自信がない」という人と「体力が自慢な犬」とは相性が悪いです。
その犬がエネルギーを発散させるために必要なお散歩や運動に、毎日付き合ってあげることができないからです。
チワワやポメラニアンなどの超小型犬、トイプードルや柴犬などの小型犬だからといって、「あまり体力がない私でも飼いやすい!」と、安易に考えてはいけません。
毎日、朝夕の2回、20分~30分のお散歩や運動を好む犬もいます。
中型犬や大型犬となると、毎日、朝夕の2回、30分~60分のお散歩や運動を好む犬もいます。
そんな愛犬の欲求を満たしてあげられない場合、愛犬はどうなるでしょうか。
ストレスがたまり、家具や物を破壊する、飼い主を噛む、無駄吠えをするなどの問題行動を起こすことがあります。
小さい犬でも大きい犬でも、毎日のお散歩や運動に付き合ってあげられるだけの体力を持っていないのであれば、基本的に全ての犬と相性が悪いと考えておいた方がよいでしょう。
2.費用と経済力
あなたの経済力で、その犬の生涯にかかる費用を支払い続けることは可能でしょうか。
小型犬と大型犬とでは、食費や医療費は大きく差があります。
我が家には超小型犬と中型犬がいますが、3倍~5倍の差があるものもあります。
相性を見極める時、その犬の生涯にかかる費用を事前に計算してみるとよいです。
- 食費(ドッグフード、原材料と品質を重視して選ぶ)
- 狂犬病予防の注射(年1回)
- 混合ワクチンの接種(年1回)
- フィラリア症の予防薬(月1回、4月~12月)
- ノミ、ダニの寄生の予防薬(毎月1回)
- トリミング費用(1カ月に1回、もしくは2カ月に1回)
試しにこの6つにかかる費用を計算し、自分に支払う能力があるかどうかを考えてみてください。
3.住まいと環境
賃貸なのか持ち家なのか、アパート・マンションなのか一軒家なのか。
あなたの住まいと環境によっては相性の悪い犬がいます。
「ペットOK」だけど超小型犬と小型犬のみ、という賃貸がほとんどです。
あなたのお家には犬のための専用スペースを設けることができるでしょうか。
ケージやトイレを設置しても窮屈にならない程度の広さがあるでしょうか。
専用スペースは犬の安全を守るために必要なものですので、必ず用意できなければなりません。
あなたが喫煙者で、どうしても室内で喫煙しなければならない環境にあるのであれば、全ての犬との相性が悪いと言えると思います。
4.職業と家族
あなたの職業は何ですか?転勤や引っ越しが必要なお仕事でしょうか。
家族はみんな犬を好きですか?犬との暮らしを望んでいますか?少しでも反対する気持ちを持ってはいませんか?
頻繁に引っ越しをしなければならない場合や引っ越し先が社宅やペットNGな賃貸になる可能性がある場合には、全ての犬との相性が悪いと言えます。
職業や家族が理由となって、「犬を手放す」という選択をしてしまいがちだからです。
自分の体調が悪い時、病気で入院が必要になった時、仕事で出張しなければならない時、犬を他にお世話することができる家族がいた方が安心して暮らせます。
ひとりでも犬を飼うことに反対する家族がいる場合、相性はかなり悪いと思います。
まとめ
自分と相性が悪い犬を見極める方法を4つ解説しました。
- 自分の体力と犬と体力
- 費用と経済力
- 住まいと環境
- 職業と家族
犬は「この人がいいです!」と、飼い主を選ぶことができません。
あなたが犬との相性を見極め、相性が悪い犬とは縁を結ばないように努力してあげてください。