スマホを操作しながら犬のお散歩...どう思う?
駅や歩道など、歩きながらスマホを操作する人が増えています。
それと同時に、歩きスマホによる人同士の衝突や、交通事故なども近年増加傾向にあるといわれています。
筆者も近所で犬のお散歩をしながら歩きスマホをしている人をよく見かけます。
それどころか片手にスマホ、両耳イヤホン...なんていう人もいます。
こういったお散歩の仕方、みなさんはどう思いますか?
危ない!お散歩中の歩きスマホ
スマホを操作していると、どうしても視野が狭くなります。
ただでさえ自分の目の前が見えなくなるのに、一緒に連れている犬に十分な注意を払うことができるのでしょうか?
また、歩きスマホをしているのは自分だけではありません。
周囲にも同じような状態で歩いている人も多いですし、中には自転車に乗りながら...という人も見かけます。
こういった状況では衝突はもちろん、ダックスなどの体高の低い犬はただでさえ人の視界に入りづらいため、最悪歩いている人に踏まれてしまったり、自転車に轢かれてしまうなどの事故も起きかねません。
このような事故を未然に防ぐためにも、犬のお散歩中の歩きスマホはできる限りやめた方が賢明といえるでしょう。
愛犬とのお散歩って何だっけ?お散歩の意義とは
そもそも何で、どうして飼っている犬とお散歩するのでしょう?
そこにはただ犬を運動させる、気分転換させるという目的のためだけなのでしょうか?
犬にとって最も楽しい時間
犬にとってのお散歩とは、1日の中でも最も楽しみにしている時間といえるのではないでしょうか。
大好きな飼い主さんと一緒に、自分の縄張りともいえる範囲を一緒に歩くのですから、いわゆる人間のいう「お散歩」とは少し意味が違ってきます。
犬にとっては誰よりも頼りにしている飼い主さんと一緒に歩き、家の中や日頃暮らしている敷地内では味わえない音やにおい、空気、視野からたくさんの刺激を受けることで、人間と暮らす上で必要な社会性を養い身につけていきます。
これは犬にとっても不可欠なもので、お散歩=運動するという以外にとても大切なことといえるでしょう。
コミュニケーションと健康チェック
犬と飼い主さんのお散歩は、お互いがお互いを見ていなければ成り立ちませんよね。
日頃遊んだりするのとの同様に、お散歩で同じ道を一緒に歩くことによって意思疎通を図り、同時に飼い主は犬の歩き方や呼吸、場合によっては排泄などで健康をチェックすることもできます。
これはスマホを操作しながらだったり、イヤホンで耳を塞いだままのお散歩では不可能なことばかり。
現に筆者も、お散歩で飼い犬の椎間板ヘルニアの再発を早期発見することが出来、重症に至らずに済んだことがありました。
一緒に歩きながら、犬の様子をチェックすることは非常に重要なことではないでしょうか。
犬同士のトラブル
お散歩中、よそのワンコとすれ違うのは日常茶飯事ですよね。
みんながみんなおだやかで友好的な子だと良いのですが、なかなかそうもいきません。
臆病な子もいれば吠え癖が治らない子、遊びたいんだけど遊び方があまり上手ではない子...いろいろなワンコたちとすれ違うかと思います。
そんな時に気をつけたいのが犬同士のトラブル。
犬同士の交流はとても大切なことですが、時と場合によっては噛んだ噛まれたの事故になりかねない場合もあります。
それを未然に防ぐのは、誰でもない飼い主さんの役目。
同時にそれは自分の愛犬を守るためということもあります。
犬同士が交流する場合には、必要があればすぐにリードを引いたり抱え上げるなど、いつでも対処できるようにしっかり目を向けている必要があります。
やっぱり運動!
やっぱりお散歩といえば運動!というのは言うまでもないかもしれませんね。
よく「庭で飼っているからお散歩する必要はない」という方がいますが、これは間違っています。
先述のように、外の世界を見せてたくさんの刺激を受けさせ、そういった中で飼い主さんとのコミュニケーションを取る意味で、お散歩をさせる必要があるとの同時に、犬は放っておくだけだと案外と寝ている時間が多くなり、自主的に運動する時間が減りがちです。
そうすると必然的に運動不足ということになってしまいますので、やはり一緒にお散歩に出ることで身体を動かしてやり、関節や筋肉を動かして運動させてやることが大切です。
まとめ
もしもあなたが、大好きな人と一緒にお散歩に行くことになったとします。
そんな時、やはり大好きな人とコミュニケーションを取りたいと思いませんか?
もしその大好きな人があなたと一緒に歩いているにも関わらず、あなたのほうを見てもくれず、あなたの言葉に耳を傾けることもしてくれなかったら...?
犬には人の言葉はわかりませんが、代わりにその動作や声の音程など、人にはわからない部分で人を理解しようとしているという話があります。
犬は犬なりに、きっと飼い主さんと言葉ではない部分でコミュニケーションを取りたいと願っているはず。
ならばそれに応え、言葉はわからなくても犬を理解しようとする姿勢や気持ちが大切なのではないでしょうか。
歩きスマホでお散歩をされているみなさんへ、お散歩中スマホに向けている目線を、イヤホンで塞いでいる耳を、どうかあなたの愛犬に向けてあげてください。
もしかしたら新しい何かや、とても大事な何かが見つかるかもしれませんよ^^