犬は見ている
最近、スキンシップが足りていないかも...。そう感じている方は犬想いの飼主さんです。なぜなら、ご自身が忙しさの中でてんてこ舞いでも、犬の気持ちにまで思いをはせ、寂しくはないか、甘えたいのではないだろうか、と、考えてあげられる優しさを持っているからです。
でも、安心してください。犬は考える生き物です。「ごめんね~!忙しいから散歩が後回しになって」。とか、「今、手が離せなくて抱っこできないの」。などと言いながら家事や仕事を頑張っている飼主さんの姿を、ちゃんと見ているものです。
とっておき!時短スキンシップ4選
とはいえ、忙しさを理由にあまりにも犬とのコミュニケーションをおざなりにしていると、ときに思わぬ反動が返ってくることも?というわけで、時短でも効果のあるスキンシップ法を4選お伝えします。
1.遊び
飼主さんと一緒の遊びは、もっとも効果的な時短スキンシップと言えます。どんな遊びが好きなのかは、犬それぞれに違うものですね。
例えば、飼主さんとロープおもちゃを使うひっぱりっこ遊びが好きな子。お気に入りのぬいぐるみを投げて取ってくるといった回収作業が好きな子。おやつを探し当てる知育トイが好きな子。などなど、実に十頭十色。
ここでポイントとなるのが、「飼主さんと一緒に遊ぶ」こと。例えば一人で遊ぶための、おやつを挟めるようなおもちゃを犬に与える、というのは、スキンシップとは言えないような気がします。
飼主さんからの明るい声掛けや、少しでもいいので体をなでられる。こうしたような遊びを通したコミュニケーションが、犬の心にしっかりとした満足感を与えます。
2.グルーミング
猫では手で顔を洗うと表現されるような、体の毛づくろいをすることをグルーミングと呼びます。犬も多少は自身の毛づくろいをしますが、猫ほどは丁寧にしませんね。
犬は飼主さんになでてもらうようにブラッシングをされることをとても喜びますから、これを活用して時短スキンシップにします。ポイントは「ほめながら」。
毛玉をほぐすとか、毛をとかすというよりも、ブラシを使ったマッサージが目的です。胸やお尻の上などは犬がうっとりとする箇所ですから、それぞれの好きな個所を重点的に。血行も良くなりますし気分も満足する、おすすめの時短スキンシップですよ。
3.マッサージ
東洋医学では血の巡りをスムーズに行うことで、疲れを取ったり免疫をあげたりする考え方があります。ツボ押しなどの専門的な知識はまた別の機会にするとして、今回は簡単な犬の肩マッサージをお伝えします。
犬の重心の6割は前方にあります。特に小型犬は小さいため、飼主さんをいつも見上げるような姿勢を取りがちですね。そのため肩に負担がかっている子が多いのです。時短でも十分なスキンシップと疲労回復につながりますので、ぜひトライしてみてください。
≪やり方の一例≫
- 肩甲骨をてのひら全体で温めるように包み、円を描くように皮膚を動かします
- 指先を使い皮膚を優しくつまむように、肩甲骨から耳の後ろまでを往復します
- 指先を使い肩甲骨から胸に向かって円を描くように優しくマッサージします
いずれも、力を入れる必要はありません。気持ちを込めてマッサージをすれば、おのずと犬の気持ちも筋肉も解放されていきます。
4.トレーニング
意外かもしれませんね。しかし、トレーニングも立派なスキンシップでありコミュニケーションです。この場合は、なにも新しいトレーニングにチャレンジすることではありません。普段どおりの(しかも愛犬が得意で失敗しにくい)基本的なトレーニングメニューを、ちょっとだけ丁寧に行うことです。
できたらほめる。目を合わせて信頼のビームを送る。なでる。この一連の動作が犬に自信もたらします。また、大好きな飼主さんと心を通わせることで、心のスキンシップになります。
まとめ
いかがでしたか。時短スキンシップのバリエーションはこの他にもたくさんあります。愛犬へのスキンシップ。犬を癒す目的であっても、実は飼主さんの方も犬から癒されているのかもしれませんね。