犬用の歯磨き粉は体に影響ないの?オススメしたい3つの理由

犬用の歯磨き粉は体に影響ないの?オススメしたい3つの理由

愛犬の健やかな毎日のために、歯ブラシを基本とした口腔ケアはとても大切です。わかってはいても、実際にはワンちゃんが嫌がってしまうためにうまく歯磨きができない、とお悩みの方も多いもの。そんなとき、おいしいフレーバーのワンちゃん用歯磨き粉は心強い味方です。ほんのちょっと歯ブラシに付けるだけで、ペロペロと舌なめずりするワンちゃんもいるくらいですから、歯磨き練習のお助けアイテムと言えますね。さて、今回はワンちゃん用の歯磨き粉についてフォーカスし、成分についてと、使用をオススメする3つの理由をお送りいたします。

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日本初ウェディング専門ペットシッター会社【銀座INPET】代表。犬の心を大事に育てるメソッドを推奨。過去に警察犬嘱託訓練所、USトレーナーズキャンプ参加等、様々な訓練経歴を持つ

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

成分を確認しましょう

食品と犬

ピーチ、ミント、ハーブ、バニラ、グリーンアップル、スモーキーチキン…。食欲をそそられるおいしそうな言葉が並ぶけど、いったいこれは何!?はい、実はこれ、ぜーんぶ犬用歯磨き粉のフレーバーなのです。

思わず口の中に味が広がってしまうような商品ですが、愛犬の好みの味をセレクトする他に、わたしたち飼主が確認しなければならないのは、その成分について。味や効能だけでなく、その内容についてもきちんと理解した上で購入したいですね。

ワンちゃん用歯磨き粉の成分とは?

見上げるブルドッグ

人とワンちゃんの歯磨きを比べたときの決定的な違いは、ワンちゃんはうがいができないということ。これは皆さまよくご存じのとおりです。

人であれば歯磨き粉を使用したあと、うがいによって歯磨き粉を吐き出してしまうのですが、ワンちゃんはうがいができないため、歯磨き粉はそのままのどを通って体内へと飲み込まれていきます。ワンちゃんが使用する歯磨き粉はすべて体内に入るものと考えれば、成分を念入りに確認する必要があるのも頷けますね。

ですので、ワンちゃん用の歯磨き粉は「犬が食べるもの」として作られています。ワンちゃんに人用の歯磨き粉を使用するのは絶対にいけません。

人の市販の歯磨き粉には多くの成分が含まれていて以下のような成分は体に悪影響があると心配する声があるものがあります。成分が気になる方は、パッケージをよく確認し、原材料についても安心できるものを選ぶと良いでしょう。

  • トリクロサン
  • ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)
  • パラベン(パラオキシ安息香酸エステル類)
  • サッカリン
  • 人工着色料人工香料
  • 研磨剤

トリクロサンは抗菌剤で、以前は歯磨き粉や石鹸などに使われていましたが、内分泌かく乱物質(環境ホルモン)としての危険性が指摘され、現在販売されている製品には含まれていないようです。

ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)は界面活性剤です。作用が強力なため洗い流すことを前提とした商品にのみ使われており、ワンちゃん用の歯磨き粉には使用されていないと思います。

パラベンは保存料・防腐剤として使われています。内分泌かく乱物質である可能性を指摘されていることもありますが、科学的には立証されていません。

サッカリンは人工甘味料です。ワンちゃん用の歯磨き粉にも嗜好性を高めるために様々な種類の人工甘味料が使われていることがあります。

研磨剤には多くのものがあり、ワンちゃん用の歯磨き粉にも研磨剤が含まれているものがあります。ブラシやガーゼなどで歯を磨いてあげられる場合には、研磨剤が効果を発揮するでしょう。

その他、人の歯磨き粉でもワンちゃん用の歯磨き粉でも、湿潤剤や香料が使われているものもあります。
ワンちゃん用の歯磨き粉にも、植物由来成分のみを使用していると謳っているものや嗜好性が高いもの、舐めさせるだけでも効果があるとしているものなど、多くのものが販売されています。成分や使用目的、効果など、ご自分とワンちゃんに合ったものを選んでいきましょう。

なお、キシリトールはワンちゃん用の歯磨き粉には使用されていないはずです。人には大丈夫でも、ワンちゃんにとってキシリトールの摂取は血糖値の低下を引き起こす可能性のあることがわかっています。摂取量によりますが、低血糖によって意識の低下、ふらつき、昏睡、けいれん、さらには肝障害を起こすことがありますのでワンちゃんにキシリトールを摂取させてはいけません。

キシリトールはガムにも多く使われていて、キシリトール入りのガムを食べてしまった犬が中毒を起こした例も報告されています。特にチワワやトイプードル、ヨークシャーテリアなどの超小型犬には影響が出やすいですから、特に気を付けてあげたいところです。

歯磨き粉選びの決め手は、〇〇!?

成分確認をしたらあとは商品を選ぶだけ。と簡単に言っても、売り場にはたくさんの商品があるので、どれを購入すればいいのかについては迷ってしまいますね。メーカーも色々ですし、テクスチャーも様々。おなじみのペーストやジェルタイプの他、使用する分だけ水で溶いて使うパウダータイプがあります。

パッケージに記載された効果、効能も実に様々な表示がされていますから、数ある中で決めるのは難しいといった声をよく耳にします。その方、その方によって何を重要視するかはちがうでしょうけれど、デンタルケアは毎日の積み重ねが基本だとすれば、飼主さんが継続して使用しても負担にならないような商品が、結果としてワンちゃんの口腔衛生につながるように思います。

歯磨き粉の使用をおススメする、3つの理由

グレー犬歯を見せる

「ワンちゃんの歯をきれいにしたい。歯周病のリスクも知っている。でも、嫌がるから無理やりはちょっとかわいそう…。」こうした気持ちから、ワンちゃんの歯磨きを一歩踏みとどまってしまう飼主さんも少なくはありません。ワンちゃんが歯磨きを嫌がるのはなぜでしょうか。答えは単純、楽しくない、または不快感や痛みがあるからです。またはそれ以前に、飼主さんに口元や顔を触られるのが嫌、という場合もあります。

ワンちゃんでも、嫌なことはとても印象深い出来事として記憶されてしまいますから、飼主さんが歯ブラシを持つ→抑えられる→口に異物を入れられる→痛い、不快だ。それに、ほめられない。こうした体験から歯磨きに対して嫌な印象を持ってしまえば、歯ブラシを持つ飼主さんの姿を見ただけで、姿をかくしたり、逃げまわるなどの行動に出てしまうのも無理はありませんね。

では、どうしたらワンちゃんが歯磨きを好きになるのでしょう。歯磨きに慣れさせるトレーニングも必要ですが、トレーニングと同時におススメしたいのが歯磨き粉の使用です。これには3つの理由があります。

  • ワンちゃんが好きな味の歯磨き粉を使うと、歯ブラシ=美味しい味、と良い印象を与え、ワンちゃんが歯磨き自体を喜ぶ、そして継続しやすさがアップ
  • 歯磨き粉は歯ブラシとワンちゃんの口の潤滑材として働き、乾いた歯ブラシでのブラッシングより快適
  • 様々な種類の歯磨き粉があり、飼主さんのモチベーションアップに

いかがでしょうか。ワンちゃんのいつもの歯磨きにお好みの歯磨き粉を取り入れて、毎日のデンタルケアをハッピーに行いましょう。

まとめ

聴診器ポメラニアン

わたしたち飼主ができるデンタルケアの目的は、ワンちゃんの歯をきれいにすることに加え、日々の歯磨きを習慣づけることです。

あなたの愛犬にピッタリな歯磨き粉を選ぶことで、歯磨きタイムが習慣化しやすくなり、スキンシップのひとつになれば最高ですね。獣医さんでの歯科定期健診に合わせ、ご家庭でもプラークコントロールをしっかりとしてあげてくださいね。

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