わんこの為にも主従関係は大切
犬の本能の一つ「社会性本能」をご存知でしょうか?
社会性本能は一言で言い換えれば、「主従関係」のある安定した生活を求める本能!
群れで生活していた犬達には、常にリーダーが存在し、自分のグループを危険から守っているという事。
遠い先祖から受け継がれたこの本能と習性は、現在の愛玩犬もきちんと継承しているのです。
つまりわんちゃんが暮らす家族は小さな群れ。
小型犬から大型犬まで、わんちゃん達は本能と習性を持ちながら家族の一員として暮らしています。
グループの中で常にリーダー犬でいる事は、本人にとってはストレスの貯まる事ですが、逆に他の犬達にとっては安心した生活を送ることが出来るのです。
その大変な役割を飼い主が果たすことで、愛犬が安心して過ごせる環境を作ってあげるのが、「犬との主従関係」を築くという事なのです。
リーダーの役割を飼い主が!
食事はリーダーの後で、リーダーが命令することには絶対服従なのですが、この主従関係が犬のストレスを軽減することに繋がります。
飼い主がリーダーであれば肉球を触られても、爪切り、ブラッシングをされても、さらにはイタズラや無駄ぼえを叱られても、全てOK!
さらにはリーダーの下で安定した生活を送る事が出来るのです。
つまり飼い主にとっても可愛いペットにとっても最高の関係ですよね。
主従逆転でこんな事が!
我が家はゴールデンレトリバー8歳(男の子)4歳(女の子)と暮らしています。
念願の大型犬が我が家に来て、その愛らしい仕草表情に家族全員がとろけさせられました。
常に食事は先、少しぐらいのいたずらは見逃され、ク~ンと泣けば家族の誰かが駆け寄ります。
ペット中心の生活が続きいつの間にか「主従逆転」していたのですね。
月齢とともに少しずつイタズラがエスカレートし、人ごみに連れて行っても自分の興味のある方にどんどん進みます。
私は「いったいどちらがペット?」と思う程ストレスが貯まりました。
悩んでいた時、友人から、
「このままでは犬がストレスを貯めて長生きしないよ。犬のリーダーにならなきゃ。」
と指摘され本当にびっくりしました。
自分が我慢しながら可愛がっている事が、逆に犬にストレスを与えていたなんて・・。
すぐに家族全員の意識を変えながら、それぞれがリーダーになる事を目指しました。
現在は、犬から見れば順位づけがある様子ですが、ペットとの生活に潤いが!
やはり犬の本能と習性を知り「主従関係を築く」事は大切だと実感しました。
主従関係をはっきりさせるためのしつけ方法
ではどうすればペットと良好な「主従関係」を築けるのでしょうか?
我が家で実践した『これぞ!』と思われる方法をいくつかご紹介しますね。
常にアイコンタクト!
一般に動物は相手の匂い・目つきによって敵を見分けると言います。ペットに対して毅然とした態度でアイコンタクトをして下さい。
常に「私がリーダーだよ。君を守るよ。」と意識を持って犬に接します。
オスワリ!待て!等だけでなく褒めるときも同じです。
犬がしっかりと飼い主の目を見つめ「次の指示は?」と問いかけるようになるまで根気よく続けます。
もし最初は目を合わせようとしなくても、くじけず頑張ってアイコンタクトを!
継続こそ力。きっとあなたの大切なペットに通じますよ。
リーダーの食事は先に!
仕事などで留守番が多いと、帰宅後につい「寂しかったでしょ。可哀想に・・」と先に食事を与えてしまいますが、それでは主従関係は築けません。
散歩も食事も何をするのもリーダーが優先です。
できる限り短い言葉で!
犬は人間語を話しませんので(当然の事ですが、以外に理解されていませんよね)音で理解しようとします。
指示や命令等の大切な話しかけはできる限り短い言葉が効果的です。
特に主従関係が逆転している場合には、今まで使わなかった言葉・・例えば英語のSIT・DOWN・WAIT・GOOD等に変えてみるのも効果があります。
褒める時も短く!
褒めるとき「えらかったね~」となでなでするのも逆効果。
犬は自分より上の相手には擦り寄って機嫌を取ろうとするので、飼い主が自分の機嫌を取ろうとしていると考えてしまいます。
これでは逆効果ですよね。
短く「よし!グッド!」と褒めながらポンポンと頭を撫ぜてください。あなたの気持ちは十分伝わっていますよ。
まとめ
犬の習性と本能を理解する事で、「犬との主従関係」を築ければ、あなたのペットはただの愛玩犬ではなく、大切な人生のパートナーになります。
人生のパートナーとアイコンタクトだけで気持ちを共有できるなんて、とても素敵だと思われませんか?