①一緒に楽しむつもりで思いっきり遊ぶ
犬を飼っている人なら「犬は遊ぶことが大好き♪」ということを知っているでしょう。そして、さらに好きなのが「飼い主さんと一緒に遊ぶこと」です。犬は家族や仲間とコミュニケーションを取ることを望む動物なので、スキンシップや遊びを通して関わりを持つことに喜びを感じます。
そのため、遊びを一緒に楽しんでくれる人のことは大好きになります。それは飼い主さんに限らないことで、公園で会う子どもや他の犬の飼い主さんでもあっという間に懐き、好きになるのです。筆者がドッグトレーニングの世界に入った時、『犬を心底楽しませることが出来れば、トレーニングも必ず成功する』と教わりました。
そして、上手に遊ぶためには“知識”と“技術”が必要だということも。その犬がどのような遊びを好むのか、どの程度の強さ・タイミングでおもちゃを使うのかなど、犬の表情や仕草を見ながら本当に楽しんでいるか判断します。
飼い主さんであれば、愛犬の好みや性格をよく知っているはずです。そのため、愛犬が最高に楽しいと感じる遊びをきっと提供出来ると思います。
そして何より大切なのが、飼い主さん自身が一緒に楽しむ気持ちで遊ぶこと。おもちゃを渡して「はい、遊んでいいよ」ではなく、「一緒に遊ぼう♪」とテンションを上げて誘ってあげてください。
ちなみに、散歩中にスマホを見ながら歩いている人や他の飼い主さんとのおしゃべりに夢中で愛犬の様子から目を離している人も時々目にします。散歩中はぜひ、愛犬の様子を観察したり話しかけたりしてコミュニケーションを取りながら、より楽しい時間にしてあげて欲しいなと思います。
②犬の仕草を観察して気持ちを理解する
犬は私たち飼い主に向かって、表情やボディランゲージ、行動を通してさまざまな感情を伝えてきます。「早くごはんちょうだい!」と吠えたり、「散歩に行こう」とリードをくわえて持ってきたりする様子を見れば、多くの飼い主さんがその気持ちを理解出来るでしょう。
しかし、犬は耳の位置や尻尾の振り方、あくびや体を震わせるの仕草などで感情表現や意思表示をすることもあるのです。よく見ていなければ気づかないような些細な仕草や表情であったり、勘違いされてしまう行動なども少なくありません。
よくあるのがいたずらをした犬を叱っている時に犬があくびをしたり、体を掻いたりしているのを見て「話を聞いていない!!」と怒るパターン。これらの仕草は「少し落ち着いて」と相手に伝えるためや、自分の気持ちを落ち着かせるために行うカーミングシグナルという犬のボディランゲージです。
犬の仕草や行動の変化に気を配り、その変化が起きた時にどのような感情を抱いているかということを予測したり学んだりすることでより愛犬への理解が深まると思います。感情や意思に気がついてくれて、しっかりとコミュニケーションを取ることが出来る人のことを犬はとても信頼し好きになることでしょう。
③落ち着いた態度で穏やかに接する
犬は人の感情を敏感に察知する、感受性が豊かで繊細な動物です。人の声のトーンや仕草からその感情を読み取る能力に長けており、共感しすぎてしまい強い影響を受けることもあります。
そのため、感情的になりやすく気分で態度が変わりやすい人に対しては「いつ怒り出すかわからない」などと距離を取って接するようになることもあります。また、一緒にいる時に緊張してしまって、心からくつろげない場合もあるでしょう。
そのため、犬は気持ちが安定していて穏やかに接してくれる人のそばにいることで安心します。一緒にいて安らげる、心地よいと感じる相手を好きになるのは犬も人間も同じです。犬の話しかける時には、大きな声や甲高い声で騒がないようにしてゆったりと接してあげるように心がけましょう。
まとめ
大好きな愛犬に、もっと自分のことを好きになってもらいたいと思うのは当然の気持ちだと思います。犬は遊びなど、人とコミュニケーションを取ることが大好きです。そのため、思いっきり遊んでくれる相手や自分の気持ちをしっかりと理解してくれる相手をとても信頼し、好きになると考えられています。
愛犬にもっと好きになってもらうためには、遊びやスキンシップの時間をたっぷり取って愛犬の様子をしっかりと観察すること。そうすることでより意思の疎通が図りやすく、関係性もさらに深まることでしょう。
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名
犬の仕草を理解することはとても重要です。それが理解できなきゃ暮らしすらままならない。
落ち着いた態度を心掛けることを忘れてはいけない。落ち着いた態度は犬に安心を与える、さらに躾にも役に立つ。落ち着いた態度は犬との暮らしに必要不可欠です