不器用な犬の行動①キャッチできない
さっそうと走ってフリスビーやボールをキャッチする犬の姿はとてもかっこいいですよね。しかし、みんながみんなそのような動きを出来るわけではないんです。
フリスビーを追いかけてもジャンプする位置が合っておらず、後ろにそらしてしまったり前で落下させてしまったりすることはよくあります。それどころか、目の前に投げられたおやつに口を開いても全く取ることが出来ない不器用な犬も。もちろん犬と呼吸を合わせて上手に投げることも大切ですが、どこに投げてもしっかり反応して上手にキャッチする犬もいます。
不器用な犬の行動②よく物にぶつかる
不器用な犬は周囲をよく見ておらず、状況を把握出来ていないことが多くあります。そのため、家の中や公園などでもすぐ何かにぶつかってしまうことがあります。また、通れると思ったすき間が思ったよりも狭く挟まってしまったり、後ずさりが出来ず身動きが取れなくなってしまったり…。
戸惑っている愛犬の姿を見ると何だかかわいらしいですが、不器用な犬だとわかっている場合はぶつかって壊されたりしたら困るものは片づけておきましょう。不器用な犬も生活しやすいよう環境を整え、わざと困らせるようないじわるやからないなどはやめてあげましょうね。
不器用な犬の行動③おもちゃが取れない
不器用な犬は物などにぶつかりやすいとしましたが、それと同様の理由でおもちゃなど欲しいものをすぐに取れないということも起こります。いわゆる空間認知能力が低く、目的のものへの距離や高さなどを正確に把握出来ないと考えられるためです。
おもちゃを取ろうとしてなかなか手が届かなかったり、横から回り込めばすぐに取れるものを届かない距離から必死で取ろうとしたり。一生懸命な愛犬の姿はとてもかわいいですが、あまりにも困っているようであれば取りやすい場所のヒントを与えるなどして手伝ってあげましょう。
不器用な犬もヒントをもらって正解にたどり着くことが出来れば、それが経験に裏付けされた知識となって犬の中に積み重ねられていきます。そうすることで、今後同じ状況になったら次は犬自身の力で問題をクリアすることが出来るようになるでしょう。
不器用な犬の行動④他の犬と遊べない
犬の不器用さは動きだけでなく性格にも見られます。特に多く見られるのが不器用さゆえに他の犬とうまくコミュニケーションが取れないというものです。他の犬が気になるけれど、どうやって近づいたりあいさつしたりすればいいかわからないという犬は少なくありません。
まるでケンカを売るように正面から目を見つめながら近づいていったり、遊びたい気持ちが高まりすぎて突然飛びついたり。これらの行動は初めて会う犬同士であればケンカの原因にもなりかねない行動ですが、正しいコミュニケーション方法を知らない犬はついやってしまいがちです。
本来、生後数か月の間母犬や兄弟犬と深く関わることで犬同士の関わり方やボディランゲージを学びます。しかし、日本で販売されている犬はかなり幼い頃に母犬から引き離されてしまうため、こうした学びが十分に出来ず犬との関わりが不器用になってしまう犬が多いとされているのです。
まとめ
犬の不器用さは飼い主から見るととてもかわいらしいものですよね。そのため、その姿を見たくてわざとからかったり、笑ったりすることもあると思いますが、犬の性格によっては傷ついてしまうことがあるので注意しましょう。くり返しからかっていると犬が怒って攻撃行動に出ることもありますし、笑われることで飼い主を信頼しなくなってしまうこともあります。
愛犬の不器用さを愛おしく感じる気持ちはそのままに、手助けをしたりヒントを出したりして犬自身が経験を重ねて自信をつけられるようにしてあげてくださいね。