夏のNG行為に注意を!
犬は全身が被毛に覆われ、しかも全身に汗をかいて放熱することができないため、暑い夏が苦手です。また人よりも体温がこもりやすく、熱中症になりやすいです。それだけに、室温はエアコンで26℃前後をキープするなど、気をつけてあげなくてはいけないことがいろいろとあります。うっかりNG行為をしてしまうと、愛犬を熱中症や体調不良にさせてしまうので要注意です。
よかれと思ってやったことがじつはNG行為で、裏目に出てしまうこともありうるので、ぜひこの機会に、夏に絶対してはいけない『犬へのNG行為』をチェックしておきましょう。
①車の中に置き去りにする
愛犬と車でお出かけしたときに、たとえ短い時間でも車の中に愛犬だけ置いていくのは絶対にNGです。窓を少し開けておいても、木陰や地下駐車場など日が当たらない場所に停車していても、夏場のエンジンを切った車内はあっという間に高温多湿の状態となり、犬は熱中症になってしまいます。飼い主さんが車に戻ったら愛犬がぐったり…なんてことにもなりかねません。
エアコンをつけたままでも安心はできません。停車中は運転中よりもエアコンの効きが悪くなりますし、バッテリー上がりやエアコンの故障などによって突然エアコンが切れてしまう可能性もゼロではないです。
車に愛犬だけを置いていくことが想定されるお出かけなら、愛犬は連れて行かずにエアコンの効いた涼しい部屋でお留守番をさせたほうがいいでしょう。
②日中に散歩をする
夏の暑い日中に愛犬の散歩をしている飼い主さんを見かけることがありますが、高温多湿の状況下での散歩は犬にとって非常につらいもので、熱中症の発症リスクを上げます。また夏の太陽に照らされたアスファルトやマンホールは想像以上に熱く、犬がその上を歩くと肉球をやけどしてしまう恐れがあります。
夏場の散歩は気温の高い日中は避け、早朝や夜など涼しい時間帯に行くようにしましょう。散歩へ行く前に飼い主さんが地面を手で触って熱くないか確認をして、熱いと感じるのなら散歩はやめたほうが無難です。風がなく蒸し暑い熱帯夜の散歩も控えましょう。
③極端なサマーカットにする
夏の間涼しく過ごせるようにと、さっぱりと愛犬をサマーカットにする飼い主さんもいます。でも、バリカンで丸刈りにするような極端に短いサマーカットはおすすめできません。熱を遮断する被毛がないと日光の熱が皮膚に直接届くことになり、屋外で熱中症を発症するリスクがアップします。逆に室内では冷房で体が冷えやすくなり、それが下痢などの体調不良につながることも。
また被毛は皮膚を守る役割も果たしているため、極端なサマーカットにすることで紫外線のダメージも受けやすくなります。
愛犬にサマーカットをするなら、生え際から数センチ被毛を残してカットしてもらうのがおすすめです。
④長時間水遊びをさせる
水が苦手ではない健康な犬なら海や川、あるいは自宅のビニールプールなどで水遊びをさせれば、犬は楽しみながら涼むことができて一石二鳥ですね。でも長時間冷たい水の中にいると体温を奪われ、低体温症になる危険性があります。低体温症を放っておくと命に関わることもあるので注意が必要です。
愛犬に水遊びを長時間させることは避け、水から上がったら濡れた体をそのままにせず、なるべく早くタオルなどでよく拭いてあげましょう。
⑤室内を冷やし過ぎる
愛犬の熱中症を予防するために、エアコンで室内を涼しくするのは大事なことですが、冷やし過ぎに注意です。クーラー病になってしまったり、体が冷えて下痢などの体調不良の原因になります。エアコンの設定温度を低くし過ぎたり、エアコンの風を愛犬に直接当てたりしないように注意を。
犬が夏場に快適に過ごせる室温は26℃前後、湿度は50~60%が目安となっていますが、愛犬の様子を見ながら調整しましょう。愛犬が丸まっていたり震えたりしているときは、冷やし過ぎなのかもしれません。
まとめ
今回は、夏に絶対してはいけない『犬へのNG行為』を5つご紹介しました。夏は、犬にとってつらい季節です。ご紹介したようなNG行為をして、さらに愛犬につらい思いをさせないように注意しましょう。
犬は人よりも熱中症になるリスクが高いことを忘れず、愛犬がこの夏を快適に、そして元気に過ごせるようにサポートしてあげてくださいね。