『毒親』とは?
近年、子育てにおいて『毒親』というワードが注目されるようになりました。毒親とは、子どもに対して、さまざまな行動や方法で悪影響を与える親のことを指します。
身体的な暴力はもちろん、言葉の暴力を頻繁に行ったり、存在自体を否定するような言葉を発することなども、毒親の特徴として当てはまります。また、過剰に干渉しすぎることで、子どもがのびのびと育つことができない環境を作り出してしまう親を指すこともあります。
このように、人間の子育てにおいて使われるワードですが、ここ最近、犬や猫といったペットに対しても使われるようになっています。つまり、『毒親』のような飼い主、ペットに悪影響を与える飼い主のことを指しているのです。
犬にとっての毒親は?今すぐ意識すべきNG行為
子育ては難しく、無意識のうちに毒親のような行動をとってしまっているというケースもあります。それは、犬を育てていく上でも同様の事が言えます。しかし、無意識であれば、自身の行動を見直し、改善することで関係を修復、今後悪影響を与えずに済むこともあります。
ここでは、犬にとっての毒親となりうる、今すぐ飼い主が見直すべきNG行為をいくつかご紹介していきます。皆さんは当てはまっていませんか。
1.感情的に怒鳴ったり叩いたりする
始めに毒親の代表的な行動として考えられるNG行為は、怒鳴ったり暴力を振るったりといった、いわゆる『虐待』に含まれる行為でしょう。
飼い主の指示通りに動けなかったり、なかなかトレーニングが上手くいかないことにイライラしてしまい、つい大声で怒鳴ってしまう…ということもあるかもしれません。しかし、これが頻繁に何度も続いてしまうと、犬はストレスを溜め込み、自信を喪失してしまいます。
精神的にも大きなダメージを受けることになるため、社交性が乏しくなってしまったり、飼い主を怖がるようになったりと、悪影響が出始めます。
2.留守番の時間が極端に長い
最近では、1人暮らしの家で飼われることも多くなった犬たち。飼い主さんの大半は、仕事をしているため、必然的に一昔前に比べると、1匹で留守番をしなければいけない時間が増えたことでしょう。
しかし、誰にも預けず、1~2泊家を空けてしまう行為は、考え方によっては『虐待』に当たりますし、毒親として認定されてしまっても仕方がありません。犬はなぜ飼い主が帰ってこないのかわからず、途方に暮れ、不安を抱えながら長時間過ごすことになるのです。
犬を飼っている以上、1日以上家を空け、1匹で留守番させることは避け、どうしても家を空けなければいけないようであれば、家族や知人に預かってもらったり、ペットホテルを利用するなどしましょう。
3.まったく散歩に連れて行ってあげない
犬にとって、散歩は非常に重要な日課の1つです。運動不足解消だけでなく、ストレスを発散させたり、本能を刺激し好奇心を育んだりと、さまざまな経験を積む場所でもあります。
外に出ることで、他の犬や人、音、匂いと触れ合い、社交性や新たな学習意欲を向上することにも繋がります。このような機会を意図的に奪ってしまっているのは、犬にとっては毒親と捉えられても仕方がありません。
よく、「小型犬は散歩させる必要がない」と言われることがありますが、必ずしもそうとは言い切れません。前述したように、散歩は運動不足解消のためだけではなく、社交場や本能を満たしストレスを解消する場でもあるのです。
小型犬であっても、できるだけ毎日、せめて晴れている日などは積極的に散歩に連れて行くようにしましょう。
4.良かれと愛犬が嫌がることをしている
飼い主が良かれと思ってしていることに対し、愛犬が嫌がっている素振りを見せてるのに強引に押し切る行為は、毒親のする行為に違いません。
例えば、装飾品の多い服を着せたり、ドッグランに強制的に連れていったりという行為が当てはまります。もちろん、特に負担に感じることのない犬やドッグランを好む犬も多いです。そのような犬であれば、問題ではありません。
しかし、明らかに嫌がっていたり、怖がっていたりといった態度や仕草を見せている場合は、犬の気持ちを尊重し、やめてあげましょう。ドッグランであれば、初回は外から見学をする程度でも良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。皆さんは犬にとっての『毒親』となる恐れのある行為をしていませんでしたか。犬にとって嫌な行為や後々悪影響が現われる行為は、控えるべきです。こうした行為を習慣的に行っている場合は、すぐにやめ、改善する努力をしましょう。