犬の体調不良のサイン①食欲がない
犬の体調がすぐれない時に特にわかりやすいSOSサインが「ご飯やおやつを食べない」ということです。食べることが大好きな犬の食欲が低下しているということは、体調に何らかの異変が起きているということだと思います。
ただし、食欲が低下したからといって緊急性のある重大な病気が隠れているとは限りません。人間は疲れや暑さで食欲が落ちることはめずらしくないと思いますが、それは犬も同様です。夏バテで一時的に食欲が落ちたり、地震や雷があった日は緊張や不安で食べれなくなってしまうことがあります。毎年季節の変わり目など同じ時期に数日間食欲がなくなるということも多く見られます。
しかし、長期に渡って食欲低下が続いたり、大好物のおやつなどでも一切口にしない、ぐったりしている様子が見られる時には動物病院で相談するようにしましょう。また、内臓疾患以外にも口の中に傷があったり歯周病がひどくなっていたりと、口内トラブルのせいで食べれなくなってしまうこともあるので念のためチェックしてみてください。
犬の体調不良のサイン②動きたがらない
犬が体に痛みや違和感を感じている時には、動くことを嫌がるようになります。怪我をした瞬間などは大きな声で鳴くこともあると思いますが、犬は動物の本能として病気を周囲に気づかれないように隠す傾向があります。また、傷や痛みを癒すためにあまり動かずじっとしているということも多いでしょう。
そのため、いつもに比べて寝ている時間が長い時や、散歩や遊びに誘っても動くのを嫌がるような時は体調不良を疑ってみましょう。内臓疾患により腹痛を感じていたり、関節を痛めて動くのがつらかったりと原因はさまざまなことが考えられますので、まずは犬の全身状態を見て触れて、しっかりチェックしてあげてください。
触られることを嫌がる部位がある場合は、痛みを感じている可能性があるので無理に触ろうとせず動物病院に行くようにしてください。
犬の体調不良のサイン③排泄の異常
犬の体調がすぐれない時、排泄物に変化が現れることが少なくありません。具体的にはうんちが緩くなって下痢便、水様便になったり血便が出ることもあります。おしっこも同様で、量や回数が極端に増えたり減ったりする時や血が混じっている時などには何らかな異常が起きていることが考えられます。排尿しようとしているのに、力むばかりで出ていないときには尿路閉塞の可能性があります。
言葉を話せない犬にとって排泄物は健康のバロメーターと言われていますので、日常的に色や量、回数、排泄時の様子などを観察して変化があった時にすぐに気がついてあげられるようにしましょう。
まとめ
大切な愛犬の体調管理をすることは飼い主にとって大切な役割です。しかし犬は動物であるがゆえに、痛みや傷を隠そうとしたり強く訴えかけたりすることはあまりないと思います。そのため体調不良にすぐに気がつくことが出来ないということがあり、気がついた時には病気や怪我がかなり悪化してしまっていたということも少なくありません。
病気の早期発見は適切な治療を行う上で非常に大切なポイント。食欲や排泄、動き方などを日頃から観察し、変化や異常があった時にはすぐに気がつくことが出来るようにしましょう。