飼い主も困る愛犬の行動
しつけ教室などでよくあげられるのは、飼い主さんへの攻撃的な行動でしょうか。
噛む
撫でようとしたら歯を剥いて威嚇される、指先に歯を当てるといったことから、がっつり噛みつかれるなどの行動は、一緒に暮らしていく家族としてはとても困ったトラブルです。
家族に対してだけではなく、訪問客や散歩の途中でよその人に噛みついてしまったら大問題となります。これらは犬が人に対して不信感を持っていると起こりやすいようです。内弁慶な子の場合は家族に対してストレスを発散しようとしますが、気が小さい子も要注意です。
お客さんが好意で手を伸ばしたら恐怖のあまりその手に噛みついてしまったり、お散歩中に他の犬に噛みついたりといったトラブルにもつながります。信頼できないと感じる飼い主のもとにいると、犬たちは自分で自分を守ろうといつも気を張っていることになり、非常に強いストレス状態に陥ります。ちょっとしたきっかけでキれて攻撃することは、彼らの自分の身を守る行動でもあるのです。
飼い主は安心できる存在であることをちゃんと教えてあげるためにも、子犬のころからの信頼関係の築き方が大切ですが、成犬になってからも根気よく、一貫性のある態度で犬に接するように心がけましょう。
吠える
家に入ってきたお客さんにだけではなく、家の前を通り過ぎる人や車、インターホンに反応してけたたましく吠える犬もいれば、家族が自分の思い通りに動かないと吠えて威嚇する犬もいます。
どんなに小さな小型犬でも吠える声というのは大きく響きますので、家族が「うるさい」と思う以上にご近所迷惑となりトラブルに発展する可能性が高いので、これも早急な対処が必要です。
家具を破壊する
子犬の時期は歯が生え変わる時期でもあり、ムズムズするのか固いものや木でできた家具などをかじってしまうことが多くなります。ほとんどの場合は一過性ですが、このときにちゃんと「噛んではいけない」ということを学んでもらわないと、大きくなっても様々なものをかじって破壊する犬になってしまいます。
また普段はなんともないのに留守番が長くなると椅子や飼い主の大切にしているものをかじる犬や、発情などの時期によってソファやクッションを掘り返して壊してしまう犬もいます。
おもちゃや家具などを破壊した場合、鋭いかけらや小さな部品などを飲んだり刺したりといったケガにつながる可能性が高いので、これも子犬のころから噛んでよいものといけないものをちゃんと教えてあげると良いでしょう。
他人が困る犬の行動
家では大人しいし、人懐こくて攻撃もしない、という犬たちでもひょっとしたらよその人には迷惑となる行動があるかもしれません。
飛びつきクセ
散歩の途中ですれ違うと、人が好きですれ違いざまに寄ってきてくれる犬もいます。撫でて撫でてと要求する様子はかわいらしいのですが、ここはちょっと注意が必要です。
小型犬の場合は人の顔の近くに行きたくてよく立ち上がります。お散歩の際中にすれ違った人に撫でてもらいたくて、思わず立ち上がっちゃうクセはないですか?
犬が好きな人で頓着がない場合はよいのですが、立ち上がって前足をひっかけたりお洋服を汚してしまったりする可能性もあります。犬が好きではない人の場合、犬が飛びついてきたらびっくりして飛びのいたときに転んでけがをする可能性もゼロではありません。
人懐こい犬の場合でも、うちの子は吠えたりしないからと安心せずに飛びつきクセがあればちゃんと直してあげましょう。
まとめ
噛む、吠える、壊すといった直接的な攻撃行動もいろいろな人に迷惑をかけてしまいます。それと同時に愛犬が親愛の情を示そうとする行動も、場合によっては迷惑につながるかもしれないと考える必要もありますね。
うちの子は大丈夫、と安心せずにちょっと振り返ってみてみんなが気持ちよく暮らせるようにしつけを考えていきましょう。