犬が『物悲しい表情』をしているときの心理とは
今回は、犬がどことなく物悲しい表情を見せているときに考えられる心理をご紹介していきます。やはり、飼い主が悲しそうと感じる表情を見せている場合、犬自身もポジティブな心理ではなく、ネガティブ気味な心理が働いていることが多いです。では、具体的にどのような心理が働いているのでしょうか。
1.寂しい
まずは「寂しい」という心理です。飼い主さんがいるにも関わらず、なかなか相手にしてもらえない、構ってアピールをしてもあしらわれてしまう…。そんな状況が続けば、「構ってもらえない」と寂しさを感じる犬も多いです。中には、構ってアピールを散々無視されてしまい、拗ね、その後の飼い主さんの声かけに応じてくれないという頑固な態度を取る犬もいます。
忙しいときは仕方がありませんが、家に居るときはなるべく愛犬とのスキンシップタイムを設けるようにしましょう。忙しくて構ってあげられないときは、「後でね」などと優しく声かけをしてあげてください。
2.退屈である
飼い主さんが構ってくれないという状況も含まれますが、何もすることがなくて退屈なときも物悲しい表情をすることがあります。
犬は人間よりも家の中で楽しむ術が限られています。スマホをいじったり、本を読んだりするわけにはいきません。そのため、退屈は私たちが想像している以上にストレスを溜める状況でもあるのです。「何だか退屈そうだな」と感じたとき、もしも飼い主さんが忙しい状況でなければ、おもちゃを取り出して一緒に遊んだり、頭を使った遊びにチャレンジさせたりすると良いでしょう。
3.眠い
眠そうにしているときに、飼い主さんによっては「何だか悲しそう」と判断してしまうこともあります。こればかりは、その犬の持つ顔立ちなども影響してくるでしょう。「退屈だな」とストレスを溜めているときと様子が似ているため、「どこか物悲しそう」と勘違いしてしまうのも無理はありません。
しかし、何もせずボーッとしているときは、単純に眠いときが多いです。退屈なときは、前足を舐めるなど、何か暇を潰そうとする行動を取っています。眠いとき、無理に構ってしまうと、それはそれでストレスを与えてしまうので、退屈と眠気の判断を間違えないようにしましょう。
4.期待していたことが起こらず残念
犬は飼い主の行動などをよく観察しているため、簡単な未来予測ができます。例えば「もうすぐ散歩だ」「飼い主さんがあっちへ行ったから、おやつがもらえるかも」などです。
しかし、そんな自分の期待とは裏腹に、その期待が起こらなかったとき、犬も人間もがっかりしてしまいますよね。そんなとき、犬は物悲しい表情を見せることがあります。同時に、不満を感じているため、「ふぅっ」と短いため息を吐いて見せることがありますよ。
5.不安
何か不安を感じているときにも物悲しい表情をすることがあります。「外で音が聞こえる」「雷の音が怖い」など、犬が感じる不安は多種多様です。不安なときは、物悲しい表情だけでなく、飼い主の傍にぴったり寄り添ったり、少し震えてみたり、体が丸まっていたりと、他にも不安そうな態度や行動、仕草を見せていることがあります。
「不安なのかな?」と不安を感じ取ったら、少しでも不安を払拭してあげるべく、声をかけてあげたり、優しく撫でてあげたりと落ち着かせてあげましょう。原因がわかっている場合は、それを取り除いてあげたり、他のことで気を紛らわせてあげたりすると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。どこか物悲しい表情をしていたとしても、その理由は様々です。中には飼い主の勘違いである可能性も考えられます。周囲の状況やその日の様子などを総合して、どの理由に当てはまるのか判断しましょう。