犬にとって遊ぶということは?
多くの犬は遊ぶことが大好き…なはず。しかし、飼い主さんが「遊ぼう!」と声をかけたり、オモチャで遊びのお誘いをしたりしても、気が乗らないのか遊ぼうとしないこともありますよね。犬にとって遊ぶということは、単純に「楽しいから」という理由ももちろんありますが、その他にも多くの意味を持っているので、しっかり遊ぶ時間を作ることは重要なことなのです。
「遊ぶこと」は「学ぶこと」
犬は飼い主さんと一緒に遊ぶことで、多くのことを学びます。楽しくて興奮しすぎてしまったときや、甘噛みをしてしまったとき、飼い主さんの指示で冷静さを取り戻したり、噛むことがイケないことだとしつけで学んだりするはず。
その他にも運動不足の解消や、ストレス発散はもちろん、健康維持にも大切です。室内で愛犬と一緒に遊ぶことはコミュニケーションにもなるので、信頼関係を築くためにもとても良いことですよね。
一緒に遊ぶことが楽しくて嬉しい愛犬と、そんな愛犬を見て飼い主さんも幸せな気持ちになると思います。犬は飼い主さんの気持ちを察するのがとても得意な生き物なので、自分の行動で飼い主さんが喜んでくれているということは理解するはず。
共に幸せな時間を過ごすことで、信頼関係も深まるのだと思います。そんな多くの意味を持つ「遊ぶ」という行為。愛犬が遊びの誘いに乗ってくれないときの心理を調べてみました。
犬が遊びに誘っても乗ってくれないときの心理4選
1.疲れている・眠たい
まず、一番に考えられる心理は、「疲れている」や「眠たい」。疲労や睡眠不足ですね。前日に長めのお散歩に行ったり、ドッグランでいつもよりたくさん走ったり、また初めて訪れる場所で楽しさから、興奮の気持ちが持続してしまった後は、疲労が残ることもあると思います。
そして犬も一時的に睡眠不足になることがあります。飼い主さんの寝起きのタイミングで一緒に寝たり起きたりするワンちゃんも多いと思いますが、何らかの原因で生活リズムが狂うと睡眠不足になってしまうことも。
また、季節の変わり目に室内の温度調節や湿度の調節が難しかったときなどに、眠る場所の環境が落ち着かず眠れなくなることもあります。一時的な睡眠不足であれば、原因をはっきりさせて眠れるよう対処してあげましょう。
2.体調不良
当然ですが、犬も体調が悪ければ遊ぶ気力も沸きませんし、元気もどんどんなくなります。体調が悪いときは寝ているか、横になって休んでいることが多いと思います。少し元気がない程度であれば、数日様子を見ても大丈夫なことが多いですが、遊びの誘いにも乗らず、食欲不振や下痢や嘔吐、また小刻みに震えるなどの症状が見られる場合は早めに動物病院を受診しましょう。
3.遊びより気になることがある
飼い主さんがオモチャなどを使って愛犬を遊びに誘ったタイミングに、遊びよりも気になることがあるときは誘いに乗ってこないこともあると思います。例えば、ドアの向こう側で聞こえる、わずかな物音が気になって集中して遊べなくなる。また、お出かけ中の家族の帰宅時間近くになると、帰ってくるのが嬉しくてソワソワして遊べなくなる子もいます。
4.つまらない
せっかく愛犬を遊びに誘っていても、愛犬が「つまらないな」と感じていたら遊びの誘いに乗らないこともあるでしょう。原因は飼い主さんの誘い方が魅力的ではない、またオモチャが気に入らないなどが考えられます。
まず、誘い方に関しては気持ちが伝わることがあると思います。愛犬と楽しく遊ぶという気持ちより、「遊んであげなきゃ…」という義務的な気持ちが強ければ、愛情を感じることができず、誘いに乗ってこないことも考えられます。
また、オモチャ自体ですが、個体によってどんなオモチャを気に入ってくれるかは様々ですが、愛犬の体の大きさに対して、あまりにも大きすぎたり、小さすぎたりすると興味を持てない子もいるよう。愛犬の体のサイズに合ったオモチャを選んであげましょう。
まとめ
いつも元気いっぱいな愛犬が遊びの誘いに乗ってくれないと、少し心配になってしまうかもしれませんね。遊ぶことはもとろん大切なことですが、遊ばない理由も極端に悪いことばかりではありません。疲れているのならしっかり休息してもらうことも大切。
体調が悪いのであれば原因を追究し動物病院でも診てもらい回復させてあげましょう。体調万全で元気な愛犬が楽しく遊べる工夫をして、たくさん遊びに誘ってくださいね。