愛犬の『呼び戻し』の重要性
呼び戻しは、重要性の高いしつけのひとつです。しかし、名前を呼んでも無視されたり、おいでと呼びかけると飼い主さんをからかうように逃げたりなど、呼び戻しができない飼い主さんと犬が多いです。
今、愛犬と暮らしている中で、呼び戻しの重要性を感じたことがない、という飼い主さんがいらっしゃるかもしれません。しかし、呼び戻しの重要性を実感するときには、もう、手遅れな事態に発展してしまっているかもしれません。
愛犬の安全と命を守るために、どんな状況においても、飼い主さんの呼びかけに応えられるよう、トレーニングしてみましょう。重要性についてお話した後、呼び戻しを覚えさせる方法やコツについてもご紹介しますので、ぜひご参考ください。
1.事故を防ぐ
お散歩の途中、首輪やハーネスが外れてしまったとき、リードを手放してしまったとき、犬が走りだし、道路に飛び出してしまうことがあります。
このとき、呼び戻しができれば、犬が道路に飛び出すことを防ぐことができ、交通事故に遭わずに済んだかもしれません。お散歩の途中に逃げ出し、交通事故に遭い、亡くなってしまう犬はとても多いものです。
2.迷子を防ぐ
お散歩の途中で逃げ出し、そのまま迷子になってしまう犬がいます。預け先から飛び出し、そのまま迷子になってしまう犬もいます。どちらにしても、呼び戻しができれば、迷子を防ぐことができたはずです。
預け先から逃げ出して迷子になってしまうケースでは、飼い主さんや家族だけではなく、誰の呼び戻しの指示にも従うことができるよう、しつけておくことの重要性がわかりますよね。
3.犬同士の喧嘩を防ぐ
ドッグランでは、ほとんどの犬がノーリードで遊んでいます。飼い主さんの目の届く範囲であっても、飼い主さんがすぐに駆けつけることができる範囲ではないこともあります。
もし、犬同士が喧嘩になりそうなとき、喧嘩になってしまったとき、すぐに引き離すことができず、お互いに大怪我を負ってしまうかもしれません。喧嘩になりそうだなと感じたとき、喧嘩になってしまったとき、飼い主さんの呼び戻しの指示に従うことができれば、大事には至らないはずです。
4.危害を加えること、加えられることを防ぐ
お散歩の途中で逃げ出してしまったとき、自宅から脱走してしまったときなど、他の人や犬に危害を加えたり、逆に加えられてしまうことがあるかもしれません。すぐに呼び戻すことができれば、どちらも回避することができます。加える側にも、加えられる側にも、どちらにもなりたくないですよね。危害を加えてしまうと、飼い主さんが全ての責任を負い、愛犬が殺処分されてしまうことがあります。
呼び戻しを覚えさせる方法とコツ
コマンドはひとつ!
「おいで」「戻れ」「来い」など、呼び戻しに使うことができるコマンドはたくさんあります。呼び戻しを覚えてもらうためには、確実に従ってもらうためには、コマンドをひとつに絞る必要があります。毎回コマンドが変わってしまうと、犬は混乱し、いざ必要なときには指示に従うことができないかもしれません。
良い経験をさせる
- 飼い主さんから呼ばれ、行ってみると、嫌なことが起きた。
- 飼い主さんから呼ばれ、行ってみると、嬉しいことが起きた。
このどちらもよくあることです。呼ばれて行ってみると、ケージの中に閉じ込められてしまった。苦手な爪切りをされた。大嫌いなシャンプーをされた。病院に連れて行かれ、注射を打たれた。このように、嫌な経験が多ければ多いほど、飼い主さんに呼ばれると、そのことが思い返されてしまい、呼び戻しを無視してしまいたくなります。
一方で、呼ばれて行ってみると、おやつがもらえた。たくさんスキンシップしてもらえた。おもちゃで遊んでもらえた。思いっきり褒めてもらえた。このように、嬉しいことがたくさん起きれば、呼び戻しの指示が出されたとき、喜んで戻ってきてくれるようになります。
まとめ
- 事故に遭う
- 迷子になる
- 犬同士、喧嘩になる
- 危害を加える、加えられる
どれも経験させたくない、経験したくないことばかりです。このような事が起きてしまわないために、呼び戻しの重要性についてよく考え、トレーニングを始めてみてはいかがでしょうか。