犬がずっとグルグル回るのは危険?考えられる理由4つ

犬がずっとグルグル回るのは危険?考えられる理由4つ

犬がグルグルと回り続けている行動には、遊びやストレス、病気などさまざまな理由が隠れています。犬がグルグル回っているときに適切な対応を取ることができるようにその理由を知っておきましょう。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

犬がグルグル回る理由①うれしい、興奮している

嬉しそうに走る柴犬

犬は「うれしい!」「楽しい!」という気持ちを全身で表現します。尻尾をぶんぶんと大きく振ったり飼い主さんに飛びついたり、興奮が抑えきれずその場を走ってグルグル回ることもあるでしょう。

興奮して気持ちを抑えきれずにグルグル回っているときは、その表情やボディランゲージ、その場の状況などから飼い主さんが判断できることが多いと思うので、あたたかく見守ってあげましょう。

ただし、室内など狭い場所でケガなどの危険がある場合は、動きを止めて落ち着かせるようにしましょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

犬を落ち着かせたい時は、慌てずにゆっくりと声がけしましょう。

長く人間と共生してきた犬は人間に共感する力を持っているため、信頼している飼い主さんが落ち着くことで犬も気持ちが落ち着きやすくなります。

犬がグルグル回る理由②寝床作り

寝ている子犬

犬が足元を見てゆっくりグルグルと回っているときは、寝床を整えようとしているのかもしれません。犬は、寝る場所を心地よく整えるためにクッションや毛布などの上をグルグルと歩き回ったり、掘ったり蹴ったりするような仕草をすることがあります。

飼い主さんがきれいに整えたばかりなら「なんでぐちゃぐちゃにするの!?」と思うかもしれませんが、犬なりに寝心地の良い場所を作りたいので優しく見守ることが大切。

時々うまく整えることができずに毛布が遠くに飛んでしまったり、ベッドが明らかに寝づらい形になってしまったなど、犬が困っているようなら手助けしてあげましょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

犬は巣穴で生活していた習性から、寝床を整えようとして毛布やクッションなどを掘ったり蹴ったりすることもあります。

いきなりそのような行動を始めても、慌てたり叱ったりせずにしばらく見守りましょう。

犬がグルグル回る理由③ストレス、常同行動

尻尾を追いかけて走る犬

うれしい気持ちが抑えきれない時や寝床作りの場合は、そのまま放っておいて問題ありませんが、グルグル回るという行動には注意が必要なこともあります。

犬が自分の尻尾を追いかけるようにグルグルと回る行動を「テイルチェイシング」と呼び、子犬や好奇心旺盛な犬が遊びの一貫として行うことがあります。しかし、この行動はストレスが原因で起こることも。一心不乱に尻尾を追いかけるだけでなく、毛が抜けたり血が出るほど尻尾を噛むような様子が見られたら、不安や寂しさ、ストレスが原因かもしれません。

このような行動が頻繁に見られるようなら、ストレスの原因を突き止めて解決するか、散歩や遊びでストレスを発散するなどしてあげましょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

このテイルチェンジング行動が見られると、ケガに繋がる可能性が高くなってしまいます。

行動が見られたら、お気に入りのおもちゃやおやつなどで気を逸らすようにしましょう。犬が落ち着いたら何が原因なのかを確認し、それに応じた対処を行っていきましょう。

ただし、ハゲてしまうほど舐めていたり、出血するほど噛んでいるのであれば、ケガの治療も含めて動物病院に相談することをおすすめします。

犬がグルグル回る理由④認知症、病気

においを嗅ぎながら歩くジャックラッセル

グルグルと回る行動は、犬の意思に関係なく起こることがあります。脳炎や脳腫瘍、中耳炎、前庭疾患などが原因で平衡感覚を失ってしまいグルグルと回り続ける行動が見られることがあります。この場合はうつろな表情や首の傾きに違和感があるでしょう。

その他にも、食欲不振や嘔吐、痙攣発作などが見られたら、深刻な病気の初期症状や前兆である可能性があるのでできるだけ早く動物病院を受診するようにしましょう。

また、近年増えてきている犬の認知症の症状としてぐるぐる回る行動が見られることがあります。脳細胞が徐々に減っていたり、脳に必要なホルモンが減ることから自分の居場所がわからなくなるなどの見当識障害を起こすことから、同じ場所をグルグルと回り続けたり、壁にぶつかったまま動けなくなってしまうことも。高齢犬でグルグル回る行動や障害物にぶつかっても前に進もうとするような様子が見られたら、動物病院を受診するとともに、犬の安全を確保するよう室内環境を整えるようにしましょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

認知症の場合、症状が出ているときだけぐるぐる回ってしまう犬もいます。

普段からサークルを設置し、症状がでたときだけその中で過ごしてもらうことで、ケガや事故を防ぐことにも繋がります。

まとめ

座って見上げる犬

犬がグルグルと回るのは、暇つぶしのための遊びや感情表現、寝床づくり、ストレス発散などさまざまな理由があります。

その多くの場合、犬の様子やその場の状況によってなぜ回っているかは判断することができると思いますが、ストレスによる常同行動や病気が疑われる場合は、早期発見、早期治療がとても重要です。

犬の健やかな心身の状態を保ち、安全で快適な生活を守るためにも、犬の行動の意味や理由をしっかり把握できるようにしたいですね。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。