犬を抱っこするのは良いこと?悪いこと?
愛しい愛犬を抱っこしていますか?大型犬や体の大きめな中型犬は頻繁に抱っこするのは難しいと思いますが、可愛い愛犬を抱っこする時間は、飼い主さんにとっても癒しや至福の時間ですよね。特に腕の中で眠ってくれると愛しい気持ちも倍増すると思います。
犬を抱っこするのは良いことです
愛犬を抱っこするのはスキンシップにもなりますし、体を密着させることで、体温や呼吸のチェック、また被毛や皮膚の状態を確認することができるので、健康状態を把握するのにも良い時間。また混雑した道を歩かなければいけない時、愛犬を抱っこすることで愛犬自身を守ることができますし、周囲の方とのトラブルも防ぐことができます。
特に動物病院で診察が必要になった時は、飼い主さんが抱っこしてあげることで、愛犬が落ち着いてくれたり、診察がスムーズに行えたりと良い面が多いと思います。
要求に応えすぎる抱っこは良くありません
しかし愛犬にせがまれるまま、抱っこをしていては甘やかしになってしまいます。なかにはワガママになってしまい、お散歩中でも抱っこをせがみ、自分の脚で歩こうとしない子もいるようです。抱っこ以外の要求でもそうですが、応えすぎていると甘やかしになってしまうので気をつけましょう。
犬を抱っこしてもすぐに離れようとする心理5選
犬を抱っこしようとしてもすぐに離れてしまう心理は、本能的な恐怖心や、トラウマ、また体の痛みなどが考えられます。
1.怖いと感じている
もともと犬にとって抱っこの状態は体が宙に浮き、自分の意志で体を動かすことができない状態なので、不安や恐怖心を感じてしまうもの。一緒に暮らし始めて、まだ間もない愛犬であれば、抱っこに対してはもちろん、飼い主さんに対してもまだ慣れてないのかもしれません。「抱っこ=良いこと」というイメージを持ってもらえるよう、少しずつ信頼関係を築いていきましょう。
2.トラウマになっている
抱っこに対して何らかのトラウマがある子は少なくないようです。トラウマになる原因は様々ですが、例えば抱っこの最中に飼い主さんが誤って愛犬を落としてしまい、ケガをしてしまった。また無理な姿勢で抱っこをされて体が痛かったなど、嫌な経験として抱っこを記憶している可能性があります。
3.体のどこかに痛みがある
ふだんは抱っこが大好きなのに、急に抱っこをさせてくれなくなった場合は、体のどこかに痛みがあるかもしれません。
特に背骨に痛みや病気がある場合、抱っこの姿勢で痛みが強くなるので、抱っこを拒否する子が多くなります。犬の背骨の病気で多く発症するのが、変形性脊椎症や椎間板ヘルニア。背骨の病気で痛みがある場合、抱っこを拒否するだけでなく、元気消失やお散歩に行きたがらないなど、普段と違う愛犬の行動が見られると思います。
4.嫌なことが起こると感じている
トラウマほど強いショックではないものの、「抱っこ=嫌なことが起こる」と感じている子もいるのではないでしょうか?
例えば飼い主さんが抱っこすると、お風呂場に連れて行かれてシャンプーが始める。また動物病院など好きではない場所に連れて行かれたり、爪切りやブラッシングなど、愛犬にとって「苦手」と感じている物事のきっかけとなっているのが「抱っこ」なのかもしれません。
オヤツで誘導しながらゆっくりと抱っこして、しっかり抱っこさせてくれた状態で、ご褒美のオヤツを与えてあげましょう。抱っこの状態で優しく声をかけたり、撫でてあげることで「抱っこ=良いこと」と少しづつ学んでくれるはずです。
5.抱っこの仕方や体勢が悪い
せっかく大好きな飼い主さんに抱っこをしてもらっても、居心地が悪ければすぐに逃げ出したくなるかもしれません。姿勢が安定していなかったり、関節に負担がかかるような体勢だと嫌がってすぐに離れてしまうでしょう。
また犬は正面から覆いかぶさるように抱き上げられることに不安を感じます。愛犬を抱き上げる時は、正面からではなく横から抱き上げるようにすると不安感が和らぎます。
まとめ
一緒に暮らし始めて間もない愛犬は抱っこはもちろん、新しい環境や飼い主さんにも慣れていないと思うので、ゆっくりと焦らずに抱っこは良いものだと教えてあげましょう。
また、日ごろは抱っこが大好きなのに、急に抱っこをさせてくれなくなったら、体調に良くない変化があるのかもしれません。歩く姿勢やご飯を食べる時の様子など、いつもと違う様子はないか注意深く確認しましょう。