見逃さないで!犬の『暑いサイン』
5月に入ると、暑さ対策を意識しなければ、人間も犬も熱中症になってしまいます。人間は自分で管理することができますが、犬は自分で体温を調節したり、室温を調節したりできないため、飼い主が責任を持って管理しなければいけません。
愛犬が熱中症にならないよう管理するためには、まず愛犬からの『暑いサイン』を見極める必要があります。ここでは、犬の『暑いサイン』をご紹介しますので、熱中症予防の目安としてくださいね。
1.パンティング
人間は暑さを凌ぐために、発汗したり、服を薄着にしたりすることで、熱が体内にこもらないよう工夫できます。しかし、犬は汗をかきませんし、被毛を脱ぐこともできません。その代わりに、パンティングすることで、体内の熱を体外へ放出しているのです。
パンティングとは、「ハァハァ」と呼吸をすることで、体内の熱を外に逃がし、体温を調節する意味を持つ行動です。運動した後などにも見せることがありますよ。
室内でパンティングが見られる場合は、「暑いよ」と愛犬がサインを送っています。冷房を点けたり、風通しを良くしたりと、室温が下がる工夫を施しましょう。
2.冷たい場所へ移動し寝そべる
多くの家にはフローリングがあります。フローリングは他の材質に比べてひんやりとしているため、犬は暑さを感じるとフローリングへ移動し、冷えを感じやすいお腹をフローリングに付けることがあります。
突然フローリングのある場所へと移動し、お腹を床につけるようにペタンと寝そべる様子を見せた場合は、愛犬が暑いと感じているサインです。
また、フロア全体がフローリングである場合、より涼しさを感じられる場所(風通しの良い場所やクーラーの風が当たる場所)を探し求め、その場所で同じ行動をすることがあります。
3.普段より水を多く飲む
「なんだか今日は、いつもより多く水を飲んでいるな」と感じることはありませんか。これは体内の熱を体外に放出するためにパンティングを繰り返した結果、口から水分も一緒に放出されてしまい、喉が渇いている状態です。つまり、犬自身は熱さを感じており、その結果として、水を多く飲んでいるのです。
水を多く飲むことは、脱水症状を防ぐことに繋がるため、良い行動です。室温を少し下げる工夫をし、その上で通常よりも多くの水を用意してあげましょう。
熱中症にならないためにできる対策は?
上記で紹介した3つのサインが見られる場合、愛犬が熱さを感じています。そのまま何もせず、熱さを感じている状態で過ごさせていると、熱中症になってしまい、最悪の場合、死に至る危険性があります。
では、愛犬を熱中症から守るために、飼い主ができる熱中症対策はどのような行動が挙げられるのでしょうか。
- 暑い日は躊躇せずエアコンの冷房機能を使用する
- 水をいつもより多く用意する
- 保冷マットやシートなどを活用する
- 直射日光が当たる場所にケージを配置しない
- 散歩は陽が出ている時間帯を避ける
特に留守番の多い犬は、室内で熱中症にならないよう配慮が必要です。上記で挙げているように、エアコンを点け、水を多めに用意し、尚且つ保冷効果のあるシートやマットを用意して、熱中症対策を万全に施しておきましょう。
保冷マット・シートにはさまざまなタイプがありますが、ジェルタイプの物は、犬が噛み千切ってしまい、中のジェルを誤飲してしまう恐れがあります。そのため、なるべくアルミプレートタイプの保冷シートを用意することをおすすめします。
また、お留守番中にゲージに入れている犬の場合は、必ず直射日光が当たらない場所にゲージを移動させてください。直射日光が当たる場所に置いてしまうと、犬が暑さから逃げる術を失ってしまい、熱中症になってしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬の『暑いサイン』は、仕草や行動から読み取ることが可能です。今回ご紹介したような『暑いサイン』が見られた場合には、熱中症になる前に、しっかり熱中症対策をすることが大切です。