犬に与えすぎるのがNGな『ご褒美』とは?
「ご褒美」と聞いて、初めに思い浮かぶのは「おやつ」ですよね。他には何か思い浮かびましたか?犬にとっては、飼い主さんが頭を撫でながら“お利口さんだね”と、褒めてくれることもご褒美のひとつです。イタズラをすることなく、お利口さんにお留守番をすることができたから、“今日はお散歩の時間を10分長くしよう”と、愛犬が喜ぶことをしてあげることも、ご褒美のひとつでしょう。
3つの例をあげましたが、「与えすぎるのがNGな理由」に当てはまるものは、きっと1つですね。なぜ、NGなのか、与えすぎると何が起こるのか、ぜひ一緒に考えてみましょう。
犬に与えすぎるのがNGな『ご褒美』は「おやつ」!
ご褒美におやつを与えすぎるのがNGな理由1.『生活習慣病になる』
ご褒美としておやつを与えすぎると、犬は、確実に肥満になるでしょう。愛犬の一日に必要な適切な摂取カロリーをご存知ですか?一日の摂取カロリーを“食事+おやつ”で計算し、管理していますか?ほとんどの飼い主さんは、一日の摂取カロリーを食事だけで計算し、管理されているのではないでしょうか。
そうすると、ほんの少しのご褒美のおやつだって、適切な摂取カロリーをオーバーしてしまうことになります。少しオーバーする程度であれば、遊びや運動やお散歩などで消費することが可能かもしれません。しかし、ご褒美としておやつを与えすぎると、高カロリーな食生活になり、それが習慣化してしまえば、肥満だけではなく、癌や糖尿病などの生活習慣病の原因にもなりかねません。
ご褒美におやつを与えすぎるのがNGな理由2.『おやつがないと指示に従わなくなる』
この問題はとても多いですね。“おやつがなければ飼い主の言うことを聞きません”なんて笑って話す飼い主さんがいらっしゃいますが、笑いごとでは済まされなくなってしまうかもしれません。一番に考えたいことは、“愛犬を制御することができなくなってしまう”という可能性です。
あなたは、ご褒美としておやつを与えなければ言うことを聞いてくれない愛犬を制御することができるでしょうか。ケガや事故の原因にもなりますし、他人や他の犬に迷惑をかけてしまう原因にもなります。愛犬の安全と命を守るためにも、ご褒美のおやつがなければ指示に従わない、という状況を改善しなければなりません。
ご褒美におやつを与えすぎるのがNGな理由3.『ごはんを食べなくなる』
おやつの方が香りも味も強く、ごはんよりも好む犬がほとんどです。ご褒美としておやつを与えすぎると、それだけでお腹いっぱいになり、ごはんを食べることができなくなってしまうかもしれません。もっと深刻に考えたいのは、ご褒美のおやつを食べるために、ごはんを食べない、という手段を取ってしまうことです。
お腹が空いているけれど、おやつが食べたいから、ごはんは食べないでいよう、という手段です。栄養バランスが偏ってしまいますし、生活習慣病だけではなく、もっと重篤な病気を発症しかねません。愛犬がごはんを食べないからといって、代わりにおやつを与えていませんか?
「ご褒美のおやつ」の与えすぎをなくすためには…
冒頭でもお話した通り、ご褒美やおやつだけではありません。犬が喜んでくれるご褒美は他にもあります。愛犬は、おやつ以外にどんなことに喜んでくれるのか、ぜひ考えてみてください。お散歩が大好きなのであれば、お散歩の距離を長くしたり、時間を増やしたり、新しい場所へ出かけるなどするのも良いですね。
飼い主さんと一緒に遊ぶことが大好きなのであれば、新しいおもちゃを与えたり、ただ一緒に遊ぶ時間を増やしてあげるだけでも喜んでくれるはずです。
まとめ
犬に『ご褒美』を与えすぎるのがNGな理由には、
- 生活習慣病になる
- おやつがないと指示に従わなくなる
- ごはんを食べなくなる
などがありますが、どれもおやつが関係しています。“頭を撫でて褒めてあげる”というご褒美なのであれば、いくらでも与えて良いと思います。しかし、おやつがご褒美なのであれば、与えすぎに注意しなければなりません。