犬育ノイローゼって、どんな病気?
ノイローゼとは、不安やストレスが原因であるとされている神経症です。突然、激しい不安に襲われてしまったり、感情のコントロールができなくなってしまったり、無気力感や喪失感に襲われてしまうなどの症状があらわれることがあります。
犬育ノイローゼになってしまうキッカケ
- 子犬の夜鳴きが激しい
- 認知症の老犬の夜鳴きが激しい
- 噛み癖が治らない
- 無駄吠えが治らない
- 家具をボロボロにする
- トイレを失敗してばかりいる
- 懐いてくれない
このようなことがキッカケとなり、犬育ノイローゼになってしまう飼い主さんがいます。とくに、老犬の介護をされる飼い主さんや家族の中には、愛犬の夜鳴きによって十分に睡眠をとることができていない、という方もいらっしゃるようです。
犬育ノイローゼになってしまう人に共通する特徴
1.自分の思い通りになるものだと思い込んでいる
犬育ノイローゼになってしまう人の中には、「犬は人間の思い通りになるものだ」と思い込んでしまっている人がいます。そうすると、愛犬が自分の言うことを聞いてくれず、思い通りにならないとき、強いストレスを感じます。そのことがキッカケとなり、犬育ノイローゼになってしまうことがあります。
犬にも自我があります。嫌なことは嫌だと示します。わがままをいうことだってあります。飼い主さんに従いたくないことだってあります。犬は人間と同じ生き物であり、心を持っています。おもちゃのように、何でも自分の思い通りにはならないものです。
2.完璧主義で、頑張りすぎてしまう
愛犬のために、完璧な飼い主になろうと、頑張りすぎてしまう人は、犬育ノイローゼになってしまう可能性が高いです。愛犬がケガをしてしまったとき、「自分の責任だ」「私が飼い主として至らないからだ」「何て悪い飼い主なんだろう…」と、自分を強く責め、思い詰めてしまう傾向にあります。私たち飼い主は、愛犬と共に成長します。
はじめは、失敗や後悔も多く、その失敗が、愛犬を苦しめてしまうことだってあります。しかし、飼い主さんが犬育ノイローゼになってしまっては、元も子もありません。
3.真面目で細かいことが気になってしまう
「しつけ本に書いてある通りにやっているのに、どうして!?」と、愛犬のしつけに悩み、犬育ノイローゼになってしまう人がいます。しつけ本に書かれている内容は、あくまでも参考であって、全ての犬に有効的なものではありません。
その犬の性格や個性に合わせ、しつけ本を参考にし、適切なしつけ方を考えるものです。しかし、真面目すぎてしまうことから、本の内容の通りにならないとき、不満や疑問を感じてしまうのでしょう。本の内容の通りにしつけを行うことができない自分を責めてしまう人もいます。本の内容の通りに指示に従うことができない愛犬を叱りつけてしまう人もいます。
4.相談する相手がいない
犬育ノイローゼになってしまう人のほとんどが、「相談できる相手がいなかった」と言います。自分ひとりで愛犬の全てを抱え込んでしまったのです。自分が飼い主なんだから、他人を頼ってはいけない、という考えをしてしまう人も多いようです。
もし、自分や愛犬のことを知られたくないのであれば、匿名でSNSを使って、全国の犬の飼い主さんに相談する、という方法もあります。かかりつけの獣医さんに相談するという方法もあります。相談する相手が身近にいなくても、手助けしてくれる人がいます。実際に犬と暮らし、同じ悩みや経験を持つ飼い主さん同士であれば、共感し合えることで、お互いの不安やストレスも緩和されます。
まとめ
犬育ノイローゼになる人が持つ共通点には、
- 自分の思い通りになるものだと思い込んでいる
- 完璧主義で、頑張りすぎてしまう
- 真面目で細かいことが気になってしまう
- 相談する相手がいない
などがあります。性格や考え方や価値観が、不安やストレスの原因になりやすいようです。しかし、全ての犬の飼い主さんに対して、老犬の介護の際にノイローゼになってしまいやすい、という共通点があります。愛犬の幸せを願うのであれば、まずは、自分の心の健康状態をチェックしてみてはいかがでしょうか。