スキンシップ不足が引き起こす危険なこと
愛犬に愛情を与える方法はたくさんありますが、毎日できて、とても簡単なことに「スキンシップ」があります。帰宅したとき、玄関やリビングのドアの前で出迎えてくれますよね?“ただいま”と、頭やカラダを撫でてあげるだけでも良いです。抱きしめてあげるだけでも良いです。
これだけなら、毎日できますよね?なにも、じっくり時間をかけてスキンシップしなければ意味がない、ということはありません。仕事で疲れて帰って来たんだからとか、忙しいからといって、嬉しくて甘える愛犬を無視してしまった経験のある飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。スキンシップ不足は、どんな危険なことを招いてしまうのでしょうか。
1.仮病を使うようになる
スキンシップが不足すると、飼い主さんの気を引くために、仮病を使うようになることがあります。ごはんを食べなくなったり、寝てばかりいたり、手足を引きずったり、元気がないフリをします。そうすることで、飼い主さんが自分に注目してくれるということを知っているからです。
普段はあまり構ってくれない飼い主さんも、愛犬の様子がおかしいことに気づけば、心配し、不安になり、いつも以上に構いますよね。仮病を使うようになってしまっても、決して叱らないであげてください。飼い主さんを困らせたいわけではありません。ただ、飼い主さんと触れ合う時間がほしいだけなんです。お留守番の時間が長く、不安で寂しくて、飼い主さんのそばを離れたくないだけなんです。
2.自傷行為をしてしまう
スキンシップが不足すると、犬はストレスを抱えます。そのストレスが原因となり、自傷行為をしてしまうことがあります。しっぽや手足を噛んでしまったり、皮膚を噛みちぎってしまったケースもあるようです。
手足を舐め続けてしまい、炎症が起きてしまったり、出血してしまうことだってあります。手足をしきりに舐めていることはありませんか?手足の先が真っ赤に腫れてしまっていることはありませんか?スキンシップ不足によるストレスサインの可能性があります。
自傷行為をしてしまうことには、2つの理由があります。スキンシップ不足による寂しさや不満を解消するため、そして、飼い主さんの気を引くためです。愛犬が自分のしっぽを噛んで出血していたら、間違いなく止めますよね。自分を傷つけてでも飼い主さんの愛情を感じたいかもしれません。
3.問題行動を起こす
スキンシップが不足すると、問題行動を起こす原因になってしまうことがあります。一切、無駄吠えをすることのなかった愛犬が、無駄吠えをするようになってしまったとき。イタズラをしたことのなかった愛犬が、お留守番中にイタズラをするようになってしまったとき。社交的で穏やかな性格だった愛犬が、他の犬や人に攻撃的な性格になってしまったとき。
スキンシップ不足によってストレスを抱え、自分でもよくわからずに問題行動を起こしてしまっているかもしれません。飼い主さんの姿がなくなると無駄吠えをする犬もおり、お留守番中の無駄吠えに気づけないことによって、知らぬうちにご近所に迷惑をかけてしまっているケースもあります。
4.わざとトイレを失敗する
スキンシップが不足すると、わざとトレイを失敗し、飼い主さんを困らせてしまうことがあります。これもまた、飼い主さんの気を引きたいための行動です。しっかりトイレトレーニングを済ませていて、これまでにトイレを失敗することのなかった愛犬が、急にトイレを失敗したり、失敗する回数が増えてしまったときは、スキンシップ不足ではないか疑ってみると良いです。
まとめ
犬とスキンシップを取らないと起こる危険なことについて、
- 仮病を使うようになる
- 自傷行為をしてしまう
- 問題行動を起こす
- わざとトイレを失敗する
この4つを取り上げてみました。とくに、スキンシップ不足が原因で自傷行為をしてしまうことには十分に注意したいですよね。愛犬のしっぽや手足の先に炎症や傷はないか、チェックしてみてはいかがでしょうか。スキンシップ不足によるストレスのサインかもしれません。