インドの街中の様子
街中の休憩ベンチで寝る野良犬
インドを一言で表すなら、私は「人間の森」という言葉が一番しっくりきます。
本当にどこを歩いても人間がわんさかいて、私がインドを旅した3週間、インド人にお世話にならなかった日はない、と言っても過言ではありません。いい意味でも悪い意味でも・・・。
そんな人間だらけの街を歩いていると、ふと動物たちが目の前に現れます。犬だったり、猫だったり、牛だったり。
そう、野良犬や野良猫だけでなく、野良牛や野良ヤギも当たり前に街中で生活をしているのです。インドでは人と人との距離も近いですが、人と動物との距離も近く、人馴れしている動物たちが多いです。
牛さんたちが道路の真ん中でボーーっとしていたら、人や車が避けないといけません。人を怖がることはなく、クラクションにも動じません。
車の間から突然、犬や牛が走って来ることもありますが、真横を歩いても襲われるようなことはありません。
(背丈が人間ほどもあるガタイのいいヤギにちょっかいをかけて、逆襲されている青年は見たことがありますが・・・笑)
最初は驚きましたが、慣れると野良犬や野良牛が隣にいることが当たり前になってくるのが不思議です。
インドの文化と動物
街中の休憩ベンチで寝る野良犬
インドは祈りの国。
ヒンドゥー教という独自の宗教を信仰している人が多く、ヒンドゥー教では牛は神聖な生き物であるために、とても大切にされています。
また、宗教との関連性があるかはわかりませんが、実は生来のベジタリアンも多く、「殺生をしない」ことを美德として生活している人たちがたくさんいます。
野良動物たちにご飯をあげるのも美德の一つ。
決して皆が豊かな国ではないのですが、人に対しても動物に対しても「貧しきを助ける」という文化があります。私がインドで知り合った方は、毎月の収入の4分の1を子供の支援学校などに寄付しているとのことでした。
野良〇〇が路上で亡くなっているのを見かけたら、周りを花で飾って、「来世はもっといいところに行けますように。」と祈ることもあるそうです。とても素敵な文化ですよね。
まとめ
インドは路上で生活をする人も多く、街を行き来する人々や野良動物たちを見ていると、人も動物も命は平等なのだな、と感じます。
とても独特な人と動物との関わり方を持っているインド。でも、その”命”の捉え方はとても優しく、心に響くものでした。