うちのアボは、日本生まれではなく、香港生まれの香港育ちです。
うーん・・もしかしたら中国生まれかも知れません。
ある日、ぺちゃんこ犬好きの夫が「ブルドッグがこんなにブリーダーに捨てられたらしい」と英字新聞を持って帰ってきました。
そして、それがアボとの出会いに繋がることになります。
犬を買う?養子にする?
香港にも、日本と同じでペットショップもたくさんあります。
住宅事情が、日本以上に良くないので、猫を飼っている人の方が多い様ですが、犬も猫も、養子が盛んです。
これは、イギリス領だった影響だと思います。
イギリスにはペットショップはなく、ブリーダーから直接飼うか、施設から養子にもらうかだそうです。
猫好きの友人は、ほとんどの人が、誰かからもらったり、野良猫を保護したり。
「うちの猫と○○ちゃんの家の猫は、兄弟なのよ。お母さんは、あの辺にいた野良でね~」って、こんな感じです。
世界的な動物保護団体‘SPCA’が香港にもあり、動物が欲しいと思ったら、まずここに足を運ぶと言うことも珍しくないようです。
犬の保護団体は、他にもいくつかあります。
ちなみにアボは‘香港ドッグレスキュー’というところから譲り受けました。
ここは、ちょっと田舎に施設を構えていて、多くの犬を保護しています。
写真を見れば分かるのですが、ほとんどが雑種です。
もらい手がつくのかも気になるような犬がほとんどなんですが、もちろん種類に関係なく保護されています。
お散歩ボランティア
面白いシステムだと思ったのは、数時間の講義と実施の訓練を受けて散歩ボランティアに登録すれば、いつでも好きな時に散歩ボランティアとして犬に会いにいけると言うことです。
散歩ボランティアに登録した人と一緒なら、登録していない人でも参加出来ます。
スタッフも数人いますが、こんなに沢山いては、とても手が回りません。
ここの犬にはみんなに名前がつけてあり、檻の入り口に、顔写真付きの名簿がぶら下がっています。
これだけでも、大変な作業だと思います。
そして、そこに散歩に行った日付を書き込んでいきます。
ですから、その日付を見て、散歩に行っていない犬を選んで連れて行くようにするんですが、犬だって外に出たくて必死です。
アピールが強い子に負けて、その子を連れて行くことになったり、顔が似すぎていて、連れて行きたい子が探せなかったり。
実は、犬が苦手な私。
散歩ボランティアに行ったものの、あまりの犬の激しい吠え声に怖くて怖くて、檻の間の通り道を通ることすら、びくびくでした。
檻の中に入ると、犬が飛びかかってくるので、檻によっては入ることすらできません。
だけど、そんな私にも伝わってきたのは、犬たちは愛情を求めているんだと言うこと。
一旦散歩に出てしまえば、おとなしいもの。
ほんのわずかな時間を、惜しんで楽しんでいる犬の姿を見ていると、何とも切なくなりました。
今住んでいる所は、香港の中でも、西洋人が多く犬を買っている人が多い地域です。
散歩されている犬を見ていると、きっと同じ一族なんだろうなあと思う程、似ている犬が多く、もちろん雑種です。
その1匹1匹が、飼い主にとっては唯一の子で、きちんとしつけされ、大切にされているのが見て分かります。
ただ、かわいがるだけではない様子も伝わってきます。
アボと一緒に破棄されて養子にもらわれてきたブルドッグにも、会ったことがあります。
まとめ
私にとって、アボが最初の犬です。
7歳で来たので、子犬を飼った経験はありません。
子犬のかわいさは格別だと聞くし、ネットで映像を見ても、たまらなく可愛いと思います。
だけどまた犬を飼うとしたら、養子にするだろうなと思っています。
人間と犬ではあるけれど、大人同士が知り合って、互いに探り合いながら家族になっていく過程。
アボと家族になれたと実感したのは、2年後くらいだったと思います。
もちろん、上下関係はきっちりしなくてはならないけど、分からないことを手探りで、ということは大変だからこそ、楽しく幸せなことがたくさんあると言うことを、皆さんにも伝わったら嬉しいなあと思います。
最後に、アボと知り合った日の写真を。