人見知りな犬がよくする仕草や行動
1.身を隠す
お家に他人が入ってきたとき、愛犬の姿が見えなくなることはありませんか?探してみると、ソファーやベッドなどの家具の下や裏に隠れていたり、寝室や洗面所などの暗い部屋に隠れていたりなど、身を隠そうとしているのではないでしょうか。
はじめて家を訪れた他人はもちろん、何度か訪れたことのある他人にも、たくさん訪れたことがある他人にも、人見知りしてしまい、身を隠すことがあります。自分の存在を知られたくないのかもしれません。
2.逃げ惑う
近づいてほしくなくて、触れてほしくなくて、他人から逃げ惑うことがあります。他人との距離を十分に取りたいからです。ある程度の距離を保つことができれば、その場所にとどまることもありますが、相手が見えなくなるまで距離を置きたい犬もいます。
3.吠え続ける
他人の姿が見えるだけで「ワンワンッ!」と吠え続けてしまうことがあります。たとえば、家の前の道路を歩いているだけの他人にも吠えてしまいます。近づこうとしたり、触れようとすると、「ギャンギャンッ!」と激しく吠え続けてしまうことがあります。
目が合うだけで、激しさを増すこともあります。そうなると、相手の姿が見えなくなるまで吠え続けてしまいます。犬からの「近づくな!」という警告です。
4.カラダが震えてしまう
他人が近くにいるだけで、カラダがブルブルと震えてしまうことがあります。不安や恐怖に感じているのかもしれません。他人の姿が見えなくなると、カラダの震えは止まります。緊張から身動きが取れなくなり、隠れることも逃げることもできず、吠えることもできず、ただただカラダを震わせることしかできないのです。
犬はみんな人見知り(犬見知り)だった!
犬は人見知りや犬見知りをすることが当たり前の動物であるとされています。もともと、巣穴の中で母犬や兄弟姉妹と暮らし、生後90日を過ぎるまでは巣穴から出ることがありませんでした。そのため、巣穴から出たあとは、母犬や兄弟姉妹以外の者を敵や獲物としか認識することしかできなかったのです。
このことから、人見知りや犬見知りをする動物だ、とされているようです。犬としての習性でもありますが、飼い主さんや家族以外に人見知りや犬見知りをしてしまうのは、不安や恐怖や緊張の対象者であるからなんです。
他人が飼い主さんや家族と同じくらい、犬からの信頼や安心を得るためには、かなりの時間がかかることです。人見知りや犬見知りをする犬と仲良くなるためには、根気強さが必要かもしれません。
人見知りをする犬としない犬との違い
犬が野生として暮らしていた頃の“巣穴から出る生後90日の頃”が大きなポイントになります。生後90日までに見た者は、不安や恐怖や緊張の対象者にはならない、という習性を持っています。
ですから、生後90日までの間に、たくさんの人や犬と触れ合う機会を与えてあげることで、人見知りや犬見知りをしない犬へと成長することができる、ということです。
室内で過ごすことが多く、あまりお散歩にも行かず、飼い主さんや家族の元で過保護に育った犬は、人見知りや犬見知りをする可能性が高くなります。ぜひ、子犬のうちにたくさんの人や犬と触れ合う機会を与え、犬社会や人間社会を学ぶためにも、たくさんの経験をさせてあげましょう。
まとめ
犬が人見知りしている時の仕草や行動には、
- 身を隠す
- 逃げ惑う
- 吠え続ける
- カラダが震えてしまう
などがあり、不安や恐怖や緊張が伝わる様子ですよね。人見知りをするかしないかは、子犬の頃に他の人と、どれだけ多く触れ合ったか、どれだけ多くの経験をしたか、この2つが重要なポイントです。他の人との交流の仕方を学ぶ機会でもあります。
病院で診察を受けるとき、トリミングを受けるとき、預け先など、人見知りでは困る場面があります。人見知りな犬になってしまわないよう、他の人と積極的に触れ合う機会を与えてみましょう。
子犬のうちにできなくても、成犬になってからでも人見知りは改善されます。時間と根気強さが必要ですが、気長に付き合ってみましょう。