犬が運動不足になると起きるサイン
1.肥満になる
適切な食事を与えているにも関わらず、“最近ちょっと太り気味かも…”と感じていませんか?獣医さんから“肥満です”と言われたり、“ダイエットが必要です”と言われていませんか?食事管理が適切に行えているのであれば、その肥満は運動不足であることの何よりのサインです。
肥満になると、心臓や肺などの臓器、足腰の骨や関節などに大きな負担がかかり、ケガや病気の原因になりやすくなります。身体が重くなると、お散歩や運動を億劫にする犬も多く、ますます運動不足を加速させてまいかねません。
愛犬に必要な運動量はどれくらいなのか、適正体重はどれくらいなのか、改めて考えてみましょう。運動不足や肥満状態が長く続いているのであれば、すでに身体に何等かの影響を及ぼしている可能性があります。健康診断もかねて、一度、かかりつけの獣医さんに相談してみると良いのではないでしょうか。
2.自傷してしまう
運動不足などによるストレスが原因となり、自傷してしまう犬がいます。しっぽを噛んで血まみれになってしまったり、噛みちぎってしまうこともあります。
手足やしっぽに原因のわからない炎症や傷はありませんか?もしかすると、運動不足とストレスによる自傷行為が原因かもしれません。傷口から細菌が侵入し、炎症や傷を悪化させてしまうことがあります。感染症にかかってしまうことがあります。
すぐに治療を受け、根本的な原因を解消させてあげましょう。
3.必要以上に身体を舐める
お手入れの一環として、身体を舐めることがあります。しかし、必要以上に身体を舐める行為は、もしかすると、運動不足によるストレスを紛らわすための行為である可能性があります。手の先をしきりに舐めることが多くありますが、指の間や肉球を確認してみてください。
炎症が起き、真っ赤になっていることがあります。内出血や出血が起きていることがあります。お手入れのつもりが自傷行為へと発展してしまい、傷口から細菌が侵入し、炎症や傷を悪化させてしまうことがあります。
運動不足を解消してあげることで、必要以上に身体を舐める行為が治まる可能性もあります。。傷が悪化する前に対処しましょう。
4.攻撃的な性格になる
穏やかで優しい犬が、運動不足によって攻撃的な性格になってしまうことがあります。無駄吠えが多くなった、甘噛みする力が以前より強くなった、家具や物を噛むようになった、などの行為が初期段階のサインです。そのまま、運動不足によるストレスが蓄積され続けると、いつかは爆発してしまいます。
そうすると、攻撃の対象が飼い主さんや家族、他の犬や人へと変わってしまう可能性があります。檻の中や室内に閉じ込められたまま飼育されていたり、庭に繋がれたまま飼育されている犬が逃げ出し、犬や人を襲ったというニュースを目にすることがありますね。運動不足によって蓄積されたストレスが爆発した瞬間です。
自分や家族、他の犬や人に被害が及ぶ前に対処しなければなりません。他の犬や人を噛み、ケガをさせてしまう、死亡させてしまうなどすると、愛犬が殺処分の対象になってしまうことがあります。愛犬が起こした事件のようで、実は、飼い主さんが起こした事件でもあるのです。
まとめ
犬の運動不足サインには、
- 肥満になる
- 自傷してしまう
- 必要以上に身体を舐める
- 攻撃的な性格になる
などがあります。初期段階のサインに気づいてあげることができれば、ケガや事故やトラブルに発展してしまうことを防ぐことができます。何より、まずは愛犬の身体と心の健康が心配です。毎日の適切な運動量を与えることができていますか?