外を怖がる犬の心理3つ!慣れさせるにはどうしたらいいの?

外を怖がる犬の心理3つ!慣れさせるにはどうしたらいいの?

基本的に犬はお散歩が大好きな生き物です。しかし、なかには外の世界を怖がって、なかなかお散歩を楽しめずにいるワンちゃんも存在します。この記事では外を怖がる犬の心理と、外に慣れさせる方法をご紹介いたします。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

外を怖がる犬の心理3つ

飼い主さんの足に寄り添う犬

犬にとってのお散歩は心身の健康を保つためにも大切なこと。しかし、外を怖がる犬にとってのお散歩は、楽しむどころかストレスになっているかもしれません。もともと犬は外で生活をする野生動物だったため、多くの個体は外の世界が大好きです。外の世界を怖がるのはお散歩に慣れていない子犬に多く見られます。

1.外の世界に慣れていない

子犬の場合、迎え入れてすぐにお散歩に行けるわけではありません。すべてのワクチン接種を終了し、その後、1~2週間経った頃に初めてお散歩に出かけることができます。月齢でいうと生後4ヶ月頃になることが多いと思います。生後4ヶ月頃という、それまで芽生えていなかった「警戒心」や「恐怖心」が芽生え始める時期。初めてのお散歩のタイミングと警戒心や恐怖心が芽生え始める時期が一緒なのです。

それまで、ずっと室内で飼い主さんに可愛がられながら過ごしてきた愛犬には、突然の外の刺激は強いもの。初めて聞く音や、初めて見る物、また初めてのニオイなど子犬にとっては未知の物だらけです。好奇心より恐怖心が勝ってしまう子が少なくないと思います。個体によっては怖すぎて一歩も自分で歩けない子もいるようです。

2.散歩中に怖い思いをした

順調にお散歩を楽しんでいた愛犬が、突然、外に出たがらなくなった場合、お散歩中に怖い思いや嫌な思いをしたのかも。個体によって「怖い」や「嫌だ」と感じる出来事は様々かと思いますが、例えばお散歩中に突然激しく雨が降ってきて、雷の音で怖い思いをした。また、知らない犬に激しく吠えられて嫌な気分になったなど。「外に行くと怖いことが起こる」と感じているかもしれません。

3.散歩中に飼い主さんが叱る

外が怖いというよりも、お散歩中の飼い主さんを怖いと思っている犬もいると思います。お散歩は愛犬と飼い主さんの信頼関係を深めるためにも、とても大切な時間なので、互いに楽しんでもらいたいもののひとつ。飼い主さんがルールやマナー、しつけばかりに神経を注ぐようなお散歩内容だと、心から楽しめない犬もいるのではないでしょうか。

行きたい方向に進もうとすると、強くリードを引っ張られ怒られる。匂い嗅ぎ楽しもうとすると、「早く行くよ!!」と怒られる。怒られてばかりではお散歩も外も飼い主さんも、怖いと感じてしまうかもしれません。犬は飼い主さんと一緒に楽しく歩きたいと思っている個体が多いので、ルールやマナー、しつけももちろん大切ですが、楽しむ気持ちも忘れずにお散歩しましょう。

犬を外に慣れさせるにはどうしたらいい?

立ち止まり見上げる犬

愛犬と飼い主さんの信頼関係を築く

外を怖がる犬にとって、お散歩中に頼れる存在は飼い主さんだけです。子犬であっても成犬であっても飼い主さんとの信頼関係を築くことが大切。

飼い主さんが頼りがいがあって信頼できる存在であれば、外に対する不安感は軽減するはず。日頃からコミュニケーションを取る時間を持つのはもちろん、愛犬が学ばなければいけないことはしっかりしつけて、遊ぶときは思いっきり楽しく遊ぶようにすると、信頼関係も深まっていくでしょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

オススメのコミュニケーションの方法は「家の中と同じことをする」になります。飼い主さんの態度が家の中と外で変わってしまうと、子犬は飼い主さんが変わってしまったという不安にかられます。

家の中ではどの様に子犬と触れ合っていますか?その触れ合い方を外でも同じようにやってみましょう。そうすれば子犬もコミュニケーションをとりやすくなっていきます。

抱っこ散歩で外の世界に慣れさせる

お散歩デビューしたばかりの子犬が外を怖がる場合は、少しずつ外の世界に慣れることができるよう工夫してあげましょう。お散歩に出かけても怖がってしまい、あまり歩くことができない子は「抱っこ散歩」から始めてみてください。

まずは人や車があまり多くない場所を歩き、ゆっくり色んな景色を愛犬に見てもらいます。愛犬が落ち着いていたら、人気の少ない公園でリードをつけたまま地面に下し、自由に行動させてみましょう。土や草のニオイを嗅いだり、自身の足で歩くことで徐々に外の世界に慣れていくはず。

ちなみに「抱っこ散歩」は地面に下しさえしなくれば、ワクチン接種終了前でも可能です。お散歩デビューの前に少しでも外の世界に触れておけば、初めてのお散歩もそれほど怖くないかも。ワクチン接種終了前の抱っこ散歩を、あまりお勧めしない獣医さんもいらっしゃるので一度相談してみましょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

抱っこをしてもっている子犬の心理は「守られている」という感覚が強くなります。まるで人間の赤ちゃんがベッドで泣いていたが、お母さんに抱っこをしてもらった途端泣き止むといった現象と同じですね。

こうして安心を体感させてあげることが外への恐怖を和らげていくことに繋がっていきます。

愛犬が外を楽しめる工夫をする

お散歩中に怖い思いをして外が嫌いになった子も、お散歩中の飼い主さんが怖い子も「外や散歩は楽しいものなんだ!」と思ってもらえる工夫をしましょう。犬は飼い主さんの気持ちを鋭く察知する生き物なので、「散歩めんどくさいな」や「散歩中に吠えたらどうしよう…」などと負の感情をもったまま、お散歩に出かけても愛犬はあまり楽しめないもの。

飼い主さん自身も「愛犬とお散歩を楽しむ」という気持ちを持って、リラックスして出かけましょう。そして散歩中に愛犬が何かに対して怖がった時は、不安げに「大丈夫だった?」と声をかけるのではなく、「大丈夫だよ!」と明るく声をかけて、楽しい雰囲気をつくってあげましょう。飼い主さんが明るく、落ち着いた態度でいることで愛犬も安心してくれます。

少し余裕があるときは公園で遊ぶ時間や、リラックスタイムをもち、大好きなオヤツも与えてあげましょう。歩いている最中には「楽しいね」や「お花綺麗だね」などと、声をかけてコミュニケーションをとると、お散歩の満足度もアップします。

まとめ

芝生に座る笑顔の犬

犬を飼われたことがない方には「外を怖がる犬がいる」というのは、少し驚きかもしれませんね。実際に我が家の愛犬もお散歩デビューの時は、ほとんど歩くことができず、緊張からか嘔吐までしました…。現在では毎日元気にお散歩に行っているので、今となっては笑い話ですが相当驚いた記憶があります。

「怖い」という気持ちは「不安」や「緊張」などが伴った感情だと思います。愛犬が外に出るときは必ず飼い主さんが一緒なので、飼い主さんがリーダーシップを持って行動し、愛犬を安心させてあげましょう。

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