しつけの入門編!犬と上手く付き合うためのベーシックトラスト

しつけの入門編!犬と上手く付き合うためのベーシックトラスト

犬のしつけに関して一番重要なことはベーシックトラスト。つまりあなたと犬との基本的信頼関係です。案外簡単なことのようで意外とおろそかにしがちなんですよね。ではどういうものかご説明しましょう!

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ベーシックトラストの大切さ

バーニーズとわんぱぱ

あなたが愛犬と快適に楽しく、そして何より末永く幸せに暮らすためには、お互いが認め合う信頼関係が絶対に必要だと僕は思います。

愛犬と飼い主さん、互いが認め合うからお互いの要望が叶う。これがしつけの基本的なメカニズムです。

詳しくは次章で解説しますが、僕の経験上、これが案外おろそかにされていることが多いのに驚かされます。

それはどういうことかというと、飼い主さんは犬に信頼されていると思い込んでおられる方が非常に多いのです。

僕がカウンセリングなどで、
残念ながら犬はあなたをリーダーだとは思っていませんし、信頼関係も出来ていませんね
と言うと、

「そんなことありませんよ!この子には良いフードを食べさせ、良い寝床を用意し、可愛い服を着せて、月に一回は必ずシャンプーカットに行かせ、家族一同大切に凄く可愛がっているんです!何も不自由はさせていません!こんなに大切に思っているのになぜ私がこの子から信頼されていないんですか!」

と怒りに震え、自信満々におっしゃる方の犬に限って、飼い主さんの膝の上に陣取り、吠えたり威嚇したり、はたまた呼び戻しが出来ない、所構わず粗相をする。

まぁその様な飼い主さんのおかげで僕の出番がある訳ですが、僕は飼い主さんに厳しくズケズケ言う方なので結構怒らせるケースも多いのが、悩みの種だったりします。

すみません話が逸れました!

シーズー3匹

こういうケースは、要は「片想い」と言いましょうか、犬の本質を知らない、または誤解した接し方が及ぼす弊害なのです。

ご本人は良かれと思ってやっていることが、実は犬が嫌がるありがた迷惑だったりすることがあり、それによって犬が飼い主に不信感を抱き、信頼関係どころか「頼りない存在」あるいは「危険な存在」と認識されているのです。

犬は人間の様に建前やお世辞はありません。

そうならないために、しつけを始めるより先に、基礎の基礎段階で犬との信頼関係や尊敬や尊重される関係を作ることで、その後のしつけが超楽チンになるのですよ。

ベーシックトラストが築ければ、しつけが超楽チンに!

逆に言えばベーシックトラストが築けていないと、いくらしつけをしようと頑張っても犬は全くあなたの言うことを聞かないでしょうね。言ってしまえばあなたがペットショップやブリーダーさん、保護犬譲渡会場のところで初めて愛犬と出逢った時からそれは始まっているのです。

柴犬と石畳

あなたはどっち?

信頼関係が大切ということは人間同士でも当たり前のことですよね。あなたも解っておられると思いますが、逆の立場で考えてみませんか?

例えばあなたが新しい職場に就職することになったとしましょう。そこにはA課B課2つの部署があり、あなたにはどちらかを選べるとします。

《A課》

尊敬できる頼もしい上司や頼もしい先輩がいる。

上司は多少厳しいが普段は穏やかで部下の面倒見も良く、仕事面でもガンガン引っ張り指示を出し、あなたにいろんな経験や楽しい気分にさせてくれる、仕事に充実感が味わえそう。

《B課》

とても優しい上司だがややお調子者でイマイチ何か頼りない感じ。

仕事面でも「君の好きにやれば良いよ♪」とあなたの好きな様にさせてはくれるのだが、そのくせあなたのやることなすこと「それはダメでしょ!これもダメ!」といちいちダメ出しをしてくる。

あなたはA課とB課、どちらの配属を希望しますか?

犬は指示される方が楽なんです!

ミニチュアダックス2匹

もうお気付きだと思いますが、犬は断然A課を好むのです。

人間なら「B課ものんびり楽そうで良いかも♪」と思うかも知れませんが、犬がBを選ぶのなら「私が頑張ればリーダーになれる。いや私がリーダーになる!」と思ってしまうのです。

犬の中にはアルファ気質(ボス気質)の子もいますが、ほとんどが、自分が一目置く存在や、自分の方が下位だと認識する相手に対して態度が一変するのです。

そう「嫌がることは止めよう。ルールを守らなければ!」と良心や道徳心が芽生えるのです。これが俗に言う「犬の忠誠心」なんですね。

これは犬との信頼関係が無いと絶対に起こらない現象なのです。

なぜなら、犬は何でも自分の良いように考えてしまう超ポジティブシンキングの持ち主なので、自分がリーダーだと勘違いすると、周りの言うことなんか一切聞き入れようとは微塵も思いません。これが犬の本質なのです。

ちょっとしたコツをお教えしましょう

僕たちトレーナーはどんな犬とのファーストコンタクトでも、犬に一目置かれ信頼を得るテクニックを持っています。

そのベーシックトラストのテクニックとは。

  • 穏やかに静かに感情を露わにしない。
  • 凜とし動じず毅然とした態度を心掛ける。
  • 犬を見下げず、犬として尊重し敬意を払う。

犬小屋の柴犬

わんぱぱ 《今日の格言》

犬から信頼されるには、先ずこちらから礼節をわきまえ犬を尊重する。その逆は無い!

だからと言って、ちやほやご機嫌を伺うような態度は犬から誤解を受けます!
あなたがリーダーとして犬から信頼を得られるか、信頼を得られず執事やメイドのようにに思われてしまうかは、たったこれだけのことで決まります!

バーニーズ3匹とわんぱぱ

最後に

ベーシックトラスト。基本的な信頼関係をご理解頂けましたか?

一言で「犬のしつけ」と言っても世の中に諸説氾濫しています。

僕は積み重ねた経験上この理論でチワワからグレートデンまで全てカバーし、リハビリテーションしてきました。

犬種により性格、気質は違いますが本質は一つだと信じています。

あなたが犬との信頼関係が築け、絆が生まれたならいよいよ「しつけ」を始めましょう

きっと愛犬は、あなたの望みを叶える努力を惜しみません。

形にとらわれることなくあなたと愛犬が生涯幸せに過ごせるルールを作り、あなたが犬と暮らそうと思い描いた夢を実現しましょうね。応援してますよ〜!

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