犬はこんな風に「遊んでよ!」とサインを送っています
1.顔や手をペロペロ舐めて甘える
遊んでほしいとき、人の顔や手をペロペロ舐めて甘えることがあります。これは、子犬の頃、母犬にごはんの催促をするときの仕草の名残りだとされています。人の顔や手をペロペロ舐めて「遊ぼうよ!」とサインを送るのは、その人のことを母親のように心から慕い、信頼しているのだと思います。
2.おもちゃを口にくわえて持ってくる
遊んでほしいとき、ボールやロープやぬいぐるみなどのおもちゃを口にくわえて持ってくる、というワンちゃんはとても多いです。持ってきたおもちゃを遊んでほしい人の目の前にポンと置くワンちゃんもいます。おもちゃを口にくわえたまま遊んで欲しい人を見つめるワンちゃんもいます。「これで遊んでよ!」というサインを送っています。
3.手でチョンチョンとする
手を器用に使うことができるワンちゃんもいますね、遊んでほしい人の背中や膝や腕に自分の手をチョンチョンとすることで、「遊んでよ!」とサインを送ります。始めはチョンチョンと手で触れる程度だったワンちゃんですが、なかなかサインが伝わらないときや、いつまでも遊んでもらうことができないときは、両手を使って激しくホリホリすることもあります。
「遊んでよぉ~!!」の気持ちが強くなってしまい、つい、手の力も強くなってしまうのかもしれません。「遊んでよ!」の激しいホリホリに、背中や膝や腕にミミズ腫れができた、という人も多いのではないでしょうか。
4.靴下やスリッパを口にくわえて持ってくる
遊んでほしいとき、自分のおもちゃではなく、人の靴下やスリッパを口にくわえて持ってくることがあります。それ以前に、他になにか「遊んでよ!」のサインを送っていたのかもしれません。
しかし、なかなか気づいてもらうことができず、遊んでもらうための他のサインを考えたのでしょう。人の靴下やスリッパを口にくわえて持ってくると、「返しなさーい!」と、追いかけてもらえることを理解しているのではないでしょうか。犬にとっては、遊んでもらっていることと同じように感じられるかもしれません。
5.目の前に立つ
遊んでほしいとき、人の目の前に立ち、ジーッっと見つめることがあります。テレビやスマートフォンに夢中になっている人への無言の「遊んでよ!」のサインです。
ただ目の前に立ち、ジーッと見つめるワンちゃんに「遊ぶ?」と声をかけてみましょう。パっと表情が明るくなるのがわかります。ブンブンと尻尾を振ります。飛び跳ねるようにはしゃぎます。遊んでもらえることがわかり、全身で嬉しい気持ちを表現します。
監修ドッグトレーナーによる補足
愛犬が「遊ぼうよ!」と誘ってきた時に、飼い主さんが応えてあげると愛犬はとても喜びます。犬も人と同じで、自身の気持ちを受け取ってもらえると非常に嬉しいものなんですよ。
遊んでほしいときのプレイバウとは
プレイバウとは、犬が遊んでほしいときに見せるサイン(仕草や行動)のことを言います。人に対して見せることもありますし、犬に対して見せることもあります。中には、人や犬だけではなく、猫などの他の動物に見せることもありますが、あまり理解してもらうことができず、猫パンチをされてしまうワンちゃんもいます。
そんな一方で、全くプレイバウをしないワンちゃんもいます。しかし、そんなワンちゃんにも「遊んでよ!」のサインがあるはずです。そのワンちゃんにしかない、何か特殊なサインかもしれません。
まとめ
犬が人に向かって見せる「遊ぼうよ!」のサインには、
- 顔や手をペロペロ舐めて甘える
- おもちゃを口にくわえて持ってくる
- 手でチョンチョンとする
- 靴下やスリッパを口にくわえて持ってくる
- 目の前に立つ
などが主にありますが、みなさんがご存知のワンちゃんやみなさんの愛犬の中には、独特なサインを持っているワンちゃんもいるかもしれません。何であんな仕草や行動をするんだろう…と不思議に思っていることの中には、「遊んでよ!」のサインが隠されていることもあります。
監修ドッグトレーナーによる補足
中には「吠えたり」「強く噛む」などの困る行動で遊ぼうよのサインを出す犬もいます。この時は出来る限り無視をしたり、部屋を別にして距離をおいて犬が静かになってから遊んであげましょう。